コンフィグレーションガイド Vol.2


27.1.10 CFMで使用するデータベース

CFMで使用するデータベースを次の表に示します。

表27‒13 CFMで使用するデータベース

データベース

内容

内容確認コマンド

MEP CCMデータベース

各MEPが保持しているデータベース。

同一MA内のMEPの情報。

CCで常時接続性の監視をする際に使用。

保持する内容は次のとおりです。

  • MEP ID

  • MEP IDに対応するMACアドレス

  • 該当MEPで発生した障害情報

show cfm remote-mep

Linktraceデータベース

Linktraceの実行結果を保持しているデータベース。

保持する内容は次のとおりです。

  • Linktraceを実行したMEPと宛先

  • TTL

  • 応答を返した装置の情報

  • Linktrace Messageを受信したポートの情報

  • Linktrace Messageを転送したポートの情報

show cfm l2traceroute-db

〈この項の構成〉

(1) MEP CCMデータベース

MEP CCMデータベースは,同一MA内にどのようなMEPがあるかを保持しています。また,該当するMEPで発生した障害情報も保持しています。

Loopback,Linktraceでは宛先をMEP IDで指定できますが,MEP CCMデータベースに登録されていないMEP IDは指定できません。MEP IDがデータベース内に登録されているかどうかは運用コマンドshow cfm remote-mepで確認できます。

本データベースのエントリはCC実行時にMEPがCCMを受信したときに作成します。

(2) Linktraceデータベース

Linktraceデータベースは,Linktraceの実行結果を保持しています。

運用コマンドshow cfm l2traceroute-dbで,過去に実行したLinktraceの結果を参照できます。

(a) 保持できるルート数について

装置全体で2048装置分の応答を保持します。

1ルート当たり何装置分の応答を保持するかで何ルート分保持できるかが決ります。1ルート当たり256装置分の応答を保持した場合は8ルート,1ルート当たり16装置分の応答を保持している場合は128ルート保持できます。

応答が2048装置分を超えた場合,古いルートの情報が消去されて,新しいルートの情報を保持します。

Linktraceデータベースに登録されている宛先に対してLinktraceを実行した場合,Linktraceデータベース上から該当宛先までのルート情報を削除したあとに新しいLinktraceの応答を保持します。

Linktraceデータベースを次の図に示します。

図27‒29 Linktraceデータベース

[図データ]

本データベースのエントリはLinktrace実行時にMEPが応答を受信したときに作成します。