コンフィグレーションガイド Vol.2


24.1.3 ポリシーベースミラーリング使用時の注意事項

〈この項の構成〉

(1) スパニングツリー併用時の注意事項

シングルスパニングツリーまたはマルチプルスパニングツリー併用時,ミラーポートにコンフィグレーションコマンドswitchport modeのaccessパラメータを設定した場合,該当するミラーポートからBPDUを送信します。

(2) IEEE802.3ah OAM併用時の注意事項

IEEE802.3ah OAM有効時,次に示す条件のどちらかを満たすと,ミラーポートからOAMPDUを送信します。

(3) モニターポート設定時の注意事項

アクセスリストをポリシーベースミラーリングとしてインタフェースに適用すると,フィルタで自動生成される暗黙の廃棄エントリがポリシーベースミラーリングでも生成されます。このエントリは,フロー検出をしてもミラーリングはしない,無効エントリとなります。なお,暗黙の廃棄エントリの自動生成を抑止すると,無効エントリは生成されません。

(4) ポリシーベースミラーリングで検出しないフレーム

本装置の受信側に設定したポリシーベースミラーリングでは,次に示すフレームをフロー検出しません。

また,送信側に設定したポリシーベースミラーリングでは,次に示すフレームをフロー検出しません。

(5) オプションヘッダのあるIPv4パケットに対するポリシーベースミラーリング

オプションヘッダのあるIPv4パケットをフロー検出する場合は,フロー検出に次の条件を指定してください。

TCP/UDP/ICMP/IGMPヘッダをフロー検出条件に指定しても,フロー検出しません。

(6) 拡張ヘッダのあるIPv6パケットに対するポリシーベースミラーリング

拡張ヘッダのあるIPv6パケットをフロー検出する場合は,フロー検出条件に次の条件を指定してください。

上位プロトコルおよびTCP/UDP/ICMPヘッダをフロー検出条件に指定した場合のフロー検出可否については,「9 フィルタ」の「表9‒7 受信側インタフェースでのフロー検出可否」および「表9‒8 送信側インタフェースでのフロー検出可否」を参照してください。

(7) 送信フレームのミラーリング時の注意事項

送信フレームのポリシーベースミラーリングでは,次の点に注意してください。

(8) ミラーポートにポートチャネルインタフェース指定時の注意事項

フレーム送信時のポート振り分けにVLAN Tagごとのポート振り分けを選択しても,チャネルグループを構成するどれか一つのポートから送信するため,ポート振り分けをしたい場合はVLAN Tagごとのポート振り分け以外の方法を選択してください。