コンフィグレーションガイド Vol.1


19.2.4 LACPリンクアグリゲーションの設定

〈この項の構成〉

(1) チャネルグループの設定

[設定のポイント]

LACPリンクアグリゲーションは,コンフィグレーションモードでchannel-group modeコマンドを使用してチャネルグループ番号と「active」または「passive」のモードを設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface range gigabitethernet 1/1-2

    ポート1/1,1/2のコンフィグレーションモードに移行します。

  2. (config-if-range)# channel-group 10 mode active

    ポート1/1,1/2をLACPモードのチャネルグループ10に追加します。LACPはactiveモードとして対向装置に関係なくLACPDUの送信を開始します。passiveを指定した場合は,対向装置からのLACPDUを受信したときだけLACPDUの送信を開始します。

(2) LACPDU送信間隔の設定

[設定のポイント]

対向装置が本装置に向けて送信するLACPDUの間隔を設定します。本装置は本パラメータで設定した間隔でLACPDUを受信します。

LACPDUの送信間隔はlong(30秒),short(1秒)のどちらかを選択します。デフォルトはlong(30秒)で動作します。送信間隔をshort(1秒)に変更した場合,リンクダウンを伴わない障害を検知しやすくなり,障害時に通信が途絶える時間を短く抑えられます。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface port-channel 10

    (config-if)# channel-group periodic-timer short

    チャネルグループ10のLACPDU送信間隔をshort(1秒)に設定します。

[注意事項]

LACPDU送信間隔をshort(1秒)に設定すると,障害を検知しやすくなる一方で,LACPDUトラフィックが増加するためリンクアグリゲーションプログラムの負荷が増加します。本パラメータをshort(1秒)にするとタイムアウトのメッセージや一時的な通信断が頻発する場合は,デフォルトのlong(30秒)に戻すかスタティックモードを使用してください。