コンフィグレーションガイド Vol.1


6.1.1 起動時のコンフィグレーション

本装置の電源を入れると,装置内メモリ上のスタートアップコンフィグレーションファイルが読み出されて,設定されたコンフィグレーションに従って運用を開始します。運用に使用されているコンフィグレーションをランニングコンフィグレーションと呼びます。

なお,スタートアップコンフィグレーションは,直接編集できません。コンフィグレーションを編集したあとにsaveコマンドまたはcommitコマンドを使用することで,スタートアップコンフィグレーションが更新されます。

本装置では,編集したコンフィグレーションをランニングコンフィグレーションに反映する方法が2とおりあり,コミットモードの設定によって選択できます。モードごとの反映方法を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 逐次コミットモード

編集した内容をすぐにランニングコンフィグレーションに反映します。起動時および運用中のコンフィグレーションの概要を次の図に示します。

図6‒1 起動時および運用中のコンフィグレーションの概要(逐次コミットモード)

[図データ]

  1. 本装置を起動すると,装置内メモリのスタートアップコンフィグレーションが読み出されて,ランニングコンフィグレーションとしてロードされます。

    ランニングコンフィグレーションの内容で運用を開始します。

  2. コンフィグレーションを編集します。編集内容は,すぐにランニングコンフィグレーションに反映されます。

  3. saveコマンドを実行すると,変更されたランニングコンフィグレーションがスタートアップコンフィグレーションに保存されます。

(2) 手動コミットモード

編集した内容をすぐにランニングコンフィグレーションに反映しません。commitコマンドを実行すると,編集した内容を一括でランニングコンフィグレーションに反映して,スタートアップコンフィグレーションに保存します。起動時および運用中のコンフィグレーションの概要を次の図に示します。

図6‒2 起動時および運用中のコンフィグレーションの概要(手動コミットモード)

[図データ]

  1. 本装置を起動すると,装置内メモリのスタートアップコンフィグレーションが読み出されて,ランニングコンフィグレーションとしてロードされます。

    ランニングコンフィグレーションの内容で運用を開始します。

  2. コンフィグレーションを編集します。編集内容は,すぐにランニングコンフィグレーションに反映されません。

  3. commitコマンドを実行すると,編集したコンフィグレーションがランニングコンフィグレーションに反映されて,スタートアップコンフィグレーションに保存されます。