トラブルシューティングガイド
- <この項の構成>
- (1) スタティック経路情報が存在しない
- (2) DHCPv6リレーエージェントが自動生成するIPv6スタティック経路情報が存在しない
(1) スタティック経路情報が存在しない
本装置が取得した経路情報の中に,スタティック経路情報が存在しない場合は,次の表に示す障害解析方法に従って原因を切り分けてください。
なお,DHCPv6リレーエージェントが自動生成するIPv6スタティック経路情報が存在しない場合は,「(2) DHCPv6リレーエージェントが自動生成するIPv6スタティック経路情報が存在しない」の障害解析方法に従ってください。
また,VRFを使用していて,コンフィグレーションコマンドmaximum routesまたはipv6 maximum routesで経路の上限値を設定している場合,まず「5.5.5 VRFでユニキャスト経路情報が存在しない」の障害解析方法に従ってください。
表5-5 スタティック経路の障害解析方法
項番 確認内容・コマンド 対応 1 スタティック経路の設定が正しいか,コンフィグレーションを確認してください。 コンフィグレーションが正しい場合は,項番2へ。 コンフィグレーションが正しくない場合は,コンフィグレーションを修正してください。 2 スタティック経路のネクストホップアドレスを解決する経路情報が存在するか確認してください。
- show ip route
- show ipv6 route
ネクストホップアドレスを解決する経路情報があり,動的監視機能を使用している場合は,項番3へ。 ネクストホップアドレスを解決する経路情報がない場合は,その経路情報を学習するためのプロトコルの障害解析を実施してください。 3 スタティック経路のゲートウェイ情報を確認してください。
- show ip static gateway
- show ipv6 static gateway
ポーリングが連続して成功した回数がカウントされている場合は,ゲートウェイへの到達性が安定するまで待ってください。 ポーリングが連続して成功した回数が0のままカウントされていない場合は,項番4へ。 4 フィルタまたはQoSによってICMPまたはICMPv6のパケットが廃棄されていないか確認してください。 確認方法と対応については,「8.1 パケット廃棄の確認」を参照してください。
(2) DHCPv6リレーエージェントが自動生成するIPv6スタティック経路情報が存在しない
本装置が取得した経路情報の中に,DHCPv6リレーエージェントが自動生成するIPv6スタティック経路情報が存在しない場合は,次の表に示す障害解析方法に従って原因を切り分けてください。
表5-6 DHCPv6リレーエージェントの障害解析方法
項番 確認内容・コマンド 対応 1 DHCPv6リレーエージェントのバインディング(IA_PD)を確認してください。
- show ipv6 dhcp relay binding
バインディング(IA_PD)が学習済みの場合は,項番2へ。 バインディング(IA_PD)が学習されていない場合は,「5.2.2 DHCPv6リレーエージェントでIPv6アドレスが割り当てられない」を参照してください。 2 DHCPv6リレーエージェントの設定(コンフィグレーションコマンドipv6 dhcp relay static-route-setting)が正しいか,コンフィグレーションを確認してください。 DHCPv6リレーエージェントでIPv6スタティック経路を自動生成する設定がない場合は,コンフィグレーションを修正してください。
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