コンフィグレーションガイド Vol.2
- <この項の構成>
- (1) CCの接続
- (2) Loopbackの動作
- (3) Linktraceの動作
(1) CCの接続
CCを接続するにはレベルとMAIDを合わせる必要があります。しかし,IEEE802.1agとITU-T Y.1731のCCではMAIDに互換性がないため,互いを異なるMAだと判断します。その結果,CCを接続できません。
CCを動作させる場合は,IEEE802.1agおよびITU-T Y.1731でそれぞれ設定してください。
(2) Loopbackの動作
IEEE802.1agとITU-T Y.1731では,Loopback Messageに設定されるTLVの有無が異なります。Loopback MessageのTLVの有無を次の表に示します。
表27-14 Loopback MessageのTLVの有無
TLV種別 IEEE802.1ag ITU-T Y.1731 Sender ID TLV ○ × (凡例) ○:あり ×:なし
このため,IEEE802.1agで動作している装置宛てにITU-T Y.1731のLoopbackを実行すると,相手装置がTLVを収集および表示している場合に該当するTLVが欠落しているように見えます。
(3) Linktraceの動作
IEEE802.1agとITU-T Y.1731では,Linktrace Messageに対する応答メッセージでTLVの情報長が異なります。Linktrace Messageに対する応答メッセージのTLVの情報長を次の表に示します。
表27-15 Linktrace Messageに対する応答メッセージのTLVの情報長
TLV種別 IEEE802.1ag ITU-T Y.1731 Reply Ingress TLV 10以上 7固定 Reply Egress TLV 10以上 7固定 このため,装置によっては異常な応答と見なしたり,情報が欠落して見えたりすることがあります。
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