コンフィグレーションガイド Vol.2
ストームコントロールの動作仕様は次のとおりです。
- <この項の構成>
- (1) 対象フレーム
- (2) ストームの発生
- (3) ストームからの回復
(1) 対象フレーム
ストームコントロールは,装置単位およびイーサネットインタフェース単位に設定できます。ストームコントロールの対象にできるフレーム種別を次に示します。
- ユニキャストフレーム
- マルチキャストフレーム
- ブロードキャストフレーム
(2) ストームの発生
装置でストームコントロールを有効にしたあと,監視するインタフェースに閾値を設定すると,ストームの監視を開始します。インタフェースには,フレーム種別ごとに,受信帯域の閾値を設定します。
ストームの監視には,対象インタフェースの受信側で,該当フレームのフレーム間ギャップからFCSまでのオクテット数で算出した値を使用します。なお,バーストサイズは19240オクテットであり,変更できません。
閾値を超えるフレームを受信したとき,ストームが発生したと判断します。発生時は,閾値を超えたフレームを廃棄し,コンフィグレーションコマンドstorm-control actionで設定した動作を実行します。このコマンドでは,次に示す動作を設定できます。
- ストーム発生のシステムメッセージを出力
- ストーム発生のSNMP通知を送信
- 監視対象のインタフェースをinactive状態に変更
(3) ストームからの回復
ストームが発生したあと,受信帯域の閾値以下の状態が30秒間継続すると,ストームから回復したと判断します。回復時は,コンフィグレーションコマンドstorm-control actionで設定した動作を実行します。このコマンドでは,次に示す動作を設定できます。
- ストーム回復のシステムメッセージを出力
- ストーム回復のSNMP通知を送信
なお,ストームの発生時または発生後に,対象インタフェースがinactive状態の場合,回復時の動作は実行しません。また,ストーム発生時の動作で対象インタフェースがinactive状態になった場合,ストームから回復しても自動ではactive状態に戻りません。ストームから回復したことを確認したあと,運用コマンドで該当インタフェースを復旧してください。
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