コンフィグレーションガイド Vol.2
- <この項の構成>
- (1) PortFastの設定
- (2) BPDUガードの設定
(1) PortFastの設定
PortFastは,端末を接続するポートなど,ループが発生しないことがあらかじめわかっているポートをすぐに通信できる状態にしたい場合に適用します。
- [設定のポイント]
- spanning-tree portfast defaultコマンドを設定すると,アクセスポートにデフォルトでPortFast機能を適用します。デフォルトで適用してポートごとに無効にしたい場合は,spanning-tree portfastコマンドでdisableを設定します。
- トランクポートでは,ポートごとの指定で適用できます。
- [コマンドによる設定]
- (config)# spanning-tree portfast default
すべてのアクセスポートに対してPortFast機能を適用するように設定します。
- (config)# interface gigabitethernet 1/1
(config-if)# switchport mode access
(config-if)# spanning-tree portfast disable
(config-if)# exit
ポート1/1(アクセスポート)でPortFast機能を使用しないように設定します。
- (config)# interface gigabitethernet 1/3
(config-if)# switchport mode trunk
(config-if)# spanning-tree portfast trunk
ポート1/3をトランクポートに指定して,PortFast機能を適用します。トランクポートはデフォルトでは適用されません。ポートごとに指定するためにはtrunkパラメータを指定する必要があります。
(2) BPDUガードの設定
BPDUガード機能は,PortFastを適用したポートでBPDUを受信した場合にそのポートをinactive状態にします。通常,PortFast機能は冗長経路ではないポートを指定し,ポートの先にはスパニングツリー装置がないことを前提とします。BPDUを受信したことによる意図しないトポロジ変更を回避したい場合に設定します。
- [設定のポイント]
- BPDUガード機能を設定するためには,PortFast機能を同時に設定する必要があります。spanning-tree portfast bpduguard defaultコマンドはPortFast機能を適用しているすべてのポートにデフォルトでBPDUガードを適用します。デフォルトで適用するときにBPDUガード機能を無効にしたい場合は,spanning-tree bpduguardコマンドでdisableを設定します。
- [コマンドによる設定]
- (config)# spanning-tree portfast default
(config)# spanning-tree portfast bpduguard default
すべてのアクセスポートに対してPortFast機能を設定します。また,PortFast機能を適用したすべてのポートに対してBPDUガード機能を設定します。
- (config)# interface gigabitethernet 1/1
(config-if)# spanning-tree bpduguard disable
(config-if)# exit
ポート1/1(アクセスポート)でBPDUガード機能を使用しないように設定します。ポート1/1は通常のPortFast機能を適用します。
- (config)# interface gigabitethernet 1/2
(config-if)# switchport mode trunk
(config-if)# spanning-tree portfast trunk
ポート1/2(トランクポート)にPortFast機能を設定します。また,BPDUガード機能を設定します。トランクポートはデフォルトではPortFast機能を適用しないためポートごとに設定します。デフォルトでBPDUガード機能を設定している場合は,PortFast機能を設定すると自動的にBPDUガードも適用します。デフォルトで設定していない場合は,spanning-tree bpduguardコマンドでenableを設定します。
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