13.12.2 経路数の制限
VRF単位で,収容する経路数を制限できます。収容経路数には,次の経路を含みます。
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スタティックARP
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IPv4内部生成経路(グローバルネットワークの場合:5経路,VRFの場合:4経路)
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スタティックNDP
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IPv6内部生成経路(グローバルネットワークの場合:2経路,VRFの場合:4経路)
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IPv6リンクローカル経路(ネットワーク経路と自インタフェースのアドレスの2経路)
- 〈この項の構成〉
(1) 経路追加の抑止
VRFごとの経路数が指定した最大経路数を超えた場合,その後新たに学習した経路のフォワーディングテーブルへの追加を抑止します。
追加を抑止した経路はルーティングテーブル中に保持して,追加された経路が削除されてフォワーディングテーブルに空きができた時点で順次追加します。
(2) 警告のシステムメッセージ出力
VRFごとの経路数が指定した警告閾値および最大経路数を超過した場合,警告のシステムメッセージを出力します。
警告閾値を超過したときのメッセージ(警告メッセージ1)の再出力は,経路数が警告閾値の80%を下回るまで抑止されます。
また,最大経路数を超過したときのメッセージ(警告メッセージ2)の再出力は,経路数が警告閾値を下回るまで抑止されます。
経路数とシステムメッセージ出力の関係を次の図に示します。
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(3) 注意事項
コンフィグレーションで最大経路数を小さく変更した場合に,すでにフォワーディングテーブルに登録されている経路数が変更後の最大経路数を超過しているときは,フォワーディングテーブルに登録されている経路数を指定した最大経路数まですぐには減らしません。
フォワーディングテーブルに登録されている経路数を強制的に指定した最大経路数まで引き下げるときは,運用コマンドclear ip routeまたはclear ipv6 routeを実行してください。