26.5.3 適応ネットワーク構成例
(1) IPv6 PIM-SMを使用する構成
本構成は次の場合に適応します。
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                  マルチキャスト送信者を限定しない場合 
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                  マルチキャスト送信者が多数存在する場合 
- [ネットワークの環境]
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                  - 
                        前提条件として,すべてのルータでユニキャスト経路が必要です。 
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                        本装置間のマルチキャストルーティングプロトコルにはPIM-SMを使用します。 
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                        各受信者と本装置間のマルチキャストグループ管理制御にはMLDを使用します。 
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                        一つの装置をランデブーポイントおよびブートストラップルータとします。 
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                        ランデブーポイントを静的ランデブーポイントとして指定することもできます。この場合,システム立ち上げ時のランデブーポイント決定までの時間を短縮できます。 
 
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- [構成図]
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                  構成図を次に示します。 図26‒23 PIM-SMを使用する構成図 
(2) IPv6 PIM-SSMを使用する構成
本構成は次の場合に適応します。
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                  マルチキャスト送信者を限定する場合(主に配信サーバなど) 
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                  マルチキャスト受信者がMLDv2対応で送信する送信者のアドレスを指定できる場合 
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                  ブロードバンドマルチキャスト通信をする場合 
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                  多チャンネルマルチキャスト通信をする場合 
- [ネットワークの環境]
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                  - 
                        前提条件として,すべてのルータでユニキャスト経路が必要です。 
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                        本装置間のマルチキャストルーティングプロトコルにはPIM-SSMを使用します。 
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                        各受信者と本装置間のマルチキャストグループ管理制御にはMLDを使用します(MLDv1を使用する場合はMLD PIM-SSM連携機能の設定が必要です)。 
 
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- [構成図]
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                  構成図を次に示します。 図26‒24 PIM-SSMを使用する構成図