コンフィグレーションガイド Vol.3


26.5.2 冗長経路(障害などによる経路切り替え)

本装置でマルチキャスト経路が冗長経路になっている場合,次の点に注意してください。

〈この項の構成〉

(1) IPv6 PIM-SMの使用

PIM-SMの場合,次に示す経路切り替えでマルチキャスト通信が再開するまで時間が掛かるので注意してください。なお,時間の表示では送信元のネットワーク情報(ユニキャストルーティング情報)切り替え時間をUと表します。

ここに記述する時間は,本装置が切り替えに掛かる時間です。そのため,実際にマルチキャスト中継が再開するには,本装置が上流ルータに対してPIM Joinメッセージを送信してから,上流からマルチキャストパケットが到着するまでの「参加通知時間」が掛かります。

障害による冗長経路切り替えだけでなく,構成変更によって意識的に経路を切り替えた場合も,マルチキャスト通信がこれらの時間停止することがあります。システムの構成変更は計画的に実施してください。

(2) IPv6 PIM-SSMの使用

PIM-SSMの場合,次に示す経路切り替えでマルチキャスト通信が再開するまで時間が掛かるので注意してください。なお,時間の表示では送信元のネットワーク情報(ユニキャストルーティング情報)切り替え時間をUと表します。

ここに記述する時間は,本装置が切り替えに掛かる時間です。そのため,実際にマルチキャスト中継が再開するには,本装置が上流ルータに対してPIM Joinメッセージを送信してから,上流からマルチキャストパケットが到着するまでの「参加通知時間」が掛かります。