4.7.3 VLAN debounce機能と他機能との関係
- 〈この項の構成〉
(1) スパニングツリー
スパニングツリーでは,ポートに障害が発生して代替経路へ変更されるまでに,スパニングツリーのトポロジ変更に必要な時間が掛かります。この間にVLANをダウンさせたくない場合は,VLANのダウン遅延時間をトポロジ変更に必要な時間以上に設定してください。
(2) Ring Protocol
Ring Protocolを使用する場合,マスタノードではプライマリポートがフォワーディング状態,セカンダリポートがブロッキング状態となっています。VLAN debounce機能を使用しない場合,プライマリポートで障害が発生するといったんVLANがダウンして,セカンダリポートのブロッキング状態が解除されると再びVLANがアップします。
このようなときにVLANがいったんダウンすることを防ぐためには,VLANのダウン遅延時間を設定してください。なお,ダウン遅延時間はコンフィグレーションコマンドhealth-check holdtimeで設定する保護時間以上に設定してください。
(3) その他の冗長化機能
スパニングツリーやRing Protocol以外の冗長化を使用する場合でも,VLANが短時間にアップやダウンを繰り返すときには,VLAN debounce機能を使用するとアップやダウンを抑止できます。