コンフィグレーションガイド Vol.2
シングルリングでのリング障害復旧時の動作について次の図に示します。
図7-10 障害復旧時の動作
- <この項の構成>
- (1) マスタノード動作
- (2) トランジットノード動作
(1) マスタノード動作
リング障害を検出している状態で,自身が送出したヘルスチェックフレームを受信すると,リング障害が復旧したと判断し,次に示す復旧動作を行います。
- 1. データ転送用リングVLAN状態の変更
- セカンダリポートのリングVLAN状態をフォワーディング状態からブロッキング状態に変更します。復旧検出時のリングVLAN状態は次の表のように変更します。
表7-3 復旧検出時のデータ転送用リングVLAN状態
リングポート 変更前(障害時) 変更後(復旧時) プライマリポート フォワーディング状態 フォワーディング状態 セカンダリポート フォワーディング状態 ブロッキング状態
- 2. フラッシュ制御フレームの送信
- マスタノードのプライマリポートおよびセカンダリポートからフラッシュ制御フレームを送信します。なお,リング障害復旧時は,各トランジットノードが転送したフラッシュ制御フレームがマスタノードへ戻ってきますが,マスタノードでは受信しても廃棄します。
- 3. MACアドレステーブルのクリア
- リングポートに関するMACアドレステーブルエントリのクリアを行います。
- 4. 監視状態の変更
- リング障害の復旧を検出すると,マスタノードは復旧監視状態から障害監視状態に遷移します。
(2) トランジットノード動作
マスタノードから送信されるフラッシュ制御フレームを受信すると,次に示す動作を行います。
- 5. フラッシュ制御フレームの転送
- 受信したフラッシュ制御フレームを次のノードに転送します。
- 6. MACアドレステーブルクリア
- リングポートに関するMACアドレステーブルエントリのクリアを行います。
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