コンフィグレーションガイド Vol.1

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20.2.4 VLANインタフェースのMACアドレス

VLANをIPインタフェースとして使用する場合,VLANインタフェースごとにMACアドレスを付けられます。MACアドレスはvlan-mac-prefixコマンドおよびvlan-macコマンドで設定します。また,MACアドレスの下位16bitにVLAN IDの値を使用する場合は,vlan-mac-suffix vlan-idコマンドを設定します。

MACアドレスの値は,IPv4の場合は運用コマンドshow ip interface,IPv6の場合は運用コマンドshow ipv6 interfaceで確認できます。

<この項の構成>
(1) VLANごとMACアドレスのプレフィックスの設定
(2) VLANごとMACアドレスのサフィックスの設定

(1) VLANごとMACアドレスのプレフィックスの設定

[設定のポイント]
VLANごとMACアドレスは,vlan-mac-prefixコマンドで上位32bitまでのプレフィックスを指定し,かつVLANインタフェースごとにvlan-macコマンドでVLANごとMACアドレスを使用することを設定します。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# vlan-mac-prefix 0012.e200.0000 ffff.ffff.0000
    VLANごとMACアドレスに使用するプレフィックス(上位32bit)を指定します。マスクは32bitで指定する場合ffff.ffff.0000です。
     
  2. (config)# interface vlan 10
    VLANインタフェース10のコンフィグレーションモードに移行します。
     
  3. (config-if)# vlan-mac
    VLANインタフェース10でVLANごとMACアドレスを使用することを設定します。
     

[注意事項]
VLANごとMACアドレスの設定で,VLANインタフェースのMACアドレスが変更になります。
MACアドレスを変更したVLANのIPインタフェースはいったんダウンし,通信が停止します。その後,IPインタフェースはアップし,通信が再開します。

(2) VLANごとMACアドレスのサフィックスの設定

[設定のポイント]
生成するVLANごとMACアドレスの下位16bitに,VLAN IDの値を使用することを設定します。vlan-mac-suffix vlan-idコマンドの設定後,設定を装置に反映させるために,コンフィグレーションを保存してから装置を再起動してください。
本設定は,装置の運用開始時に実施してください。運用開始後に設定する場合は,装置のコンフィグレーションをいったん工場出荷時の初期状態に戻してから設定してください。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# vlan-mac-prefix 0012.e200.0000 ffff.ffff.0000
    VLANごとMACアドレスに使用するプレフィックス(上位32bit)を指定します。
     
  2. (config)# vlan-mac-suffix vlan-id
    VLANごとMACアドレスの下位16bitにVLAN IDの値を使用することを設定します。このコマンドの設定後,コンフィグレーションを保存してから装置を再起動してください。
     
  3. (config)# interface vlan 10
    VLANインタフェース10のコンフィグレーションモードに移行します。
     
  4. (config-if)# vlan-mac
    VLANインタフェース10でVLANごとMACアドレスを使用することを設定します。
     

[注意事項]
サフィックスの設定を変更して装置を再起動するとき,コンフィグレーションの設定量に応じて,装置の起動に通常よりも長い時間が掛かることがあります。初期導入時のコンフィグレーションに戻した状態で,サフィックスを設定してください。

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