コンフィグレーションガイド Vol.1

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17.1.2 高機能スクリプトの適用例

<この項の構成>
(1) 異常検出
(2) 定期的なコマンド実行

(1) 異常検出

スクリプトを使用して,異常(警告)検出時にオペレータへの通知と解析情報の自動収集をする例を次の図に示します。この図ではシステムメッセージを監視して,レベルS1またはS2のシステムメッセージ出力を検出したら,スクリプトからメール送信と運用コマンドを実行します。

図17-2 システムメッセージ監視によるメール送信および運用コマンド実行

[図データ]

  1. システムメッセージ監視イベントを登録して,イベントの発生を待ちます。
  2. レベルS1またはS2のシステムメッセージ出力を検出したら,イベントを通知します。
  3. イベントを受信します。
  4. イベントを受信したスクリプトは,Pythonの標準ライブラリを使用してオペレータにメールを送信します。
  5. 関連する運用コマンドを実行して,事象発生時の解析情報を収集します。

(2) 定期的なコマンド実行

スクリプトを使用して,定期的にコマンドを実行する例を次の図に示します。この図ではタイマ監視をして,コンフィグレーションコマンドおよび運用コマンドを実行したあと,システムメッセージを出力します。

図17-3 タイマ監視によるコマンド実行およびシステムメッセージ出力

[図データ]

事前に,午前5時に発生するタイマ監視イベントと,イベント発生時に起動するスクリプトファイルを,コンフィグレーションで登録しておきます。

  1. 午前5時になるとイベントが発生して,スクリプトが起動します。
  2. コンフィグレーションコマンドを実行します。
  3. コンフィグレーションの反映結果が確認できる運用コマンドを実行します。
  4. 3.の運用コマンドの出力結果を文字列解析して,正常性を確認します。
  5. コンフィグレーションの反映結果を格納したシステムメッセージを出力して,オペレータへ通知します。

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