運用コマンドレファレンス Vol.1
[機能]
フィルタリングデータベース情報を表示します。
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[入力形式]
show fdb [ <MAC> ] [ vlan <VLAN ID list> ] [ port <Port list> ] [la-id <LA ID list>] [{ static | dynamic | snoop | dot1x }] show fdb learning-counter [ port <Port list> ] [la-id <LA ID list>]
[パラメータ]
- 省略
- 全フィルタリングデータベース情報を表示します。
- MAC
- 指定MACアドレスに関するフィルタリングデータベース情報を表示します。
- vlan <VLAN ID list>
- 指定VLAN ID(リスト形式)に関するフィルタリングデータベース情報を表示します。指定できるVLAN番号の値の範囲は,1〜4095です。
- port <Port list>
- 指定ポート番号(リスト形式)に関するフィルタリングデータベース情報を表示します。リストに指定したポートを一つ以上含むフィルタリングエントリを表示します。指定できるポート番号の値の範囲は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
- la-id <LA ID list>
- 指定リンクアグリゲーショングループID(リスト形式)に関するフィルタリングデータベース情報を表示します。指定できるリンクアグリゲーショングループIDの値の範囲は,1〜128です。
- 本パラメータで指定した場合も,表示するフィルタリングデータベース情報はポートリスト形式となります。
- static
- コンフィグレーションコマンドstatic-entryで登録されたフィルタリングデータベース情報を表示します。
- dynamic
- MACアドレス学習によりダイナミックに登録されたフィルタリングデータベース情報を表示します。
- snoop
- IGMP snooping機能またはMLD snooping機能で登録されたフィルタリングデータベース情報を表示します。
- dot1x
- IEEE802.1X機能で登録されたフィルタリングデータベース情報を表示します。
- learning-counter
- フィルタリングデータベースのアドレス学習制限数と学習アドレス数をポート単位に表示します。
[実行例]
すべてのフィルタリングデータベース情報表示の実行結果画面を次に示します。
図22-1 すべてのフィルタリングデータベース情報表示
>show fdb Date 2003/01/15 14:15:00 MAC address VLAN Aging-Time Type Port-list 00:12:E2:42:c3:ba 1 230 Dynamic 1/1-10, 3/1 00:12:E2:02:20:13 200 310 Dynamic 2/1 00:12:E2:01:10:00 200 1000000 Dynamic 4/1 00:12:E2:de:01:00 100 - Static 1/10 00:12:E2:de:01:02 100 - Static 2/0-2,3/1 00:12:E2:de:01:01 100 - Static Discard 00:12:E2:14:55:01 100 0 Invalid 1/11 >
[表示説明]
フィルタリングデータベース情報の表示項目の説明を次に示します。
表22-1 フィルタリングデータベース情報表示項目
表示項目 意味 表示詳細情報 Date コマンド受け付け時刻 yyyy/mm/dd hh:mm:ss 年/月/日 時:分:秒 MAC address MACアドレス − VLAN VLAN番号 VLAN ID 1〜4095 Aging-Time エージング時間 エージング時間
−:以下の場合,表示します。
- TypeがStatic,Snoopのとき
- dot1xコンフィグレーションでreauth-periodに0を指定時
- fdbコンフィグレーションでaging-time 0を指定時
Type FDB種別 Dynamic:ダイナミックエントリ
Invalid:エージングタイムアウトしたエントリ※
Snoop:IGMP snooping機能またはMLD snooping機能によるエントリ
Static:スタティックエントリ
Dot1x:IEEE802.1x機能によるエントリPort-list ポート番号
(NIF番号/LINE番号)Discard:discard(廃棄MAC)指定 注※ フィルタリングデータベース情報がエージングタイムアウト後,当該エントリが削除されるまでの状態です。当該MACアドレスを使用した通信を行う場合,エージング時間は更新されませんが,フィルタリングデータベース情報に従った通信は保証されます。
[実行例]
フィルタリングデータベースのアドレス学習状態表示の実行結果画面を次に示します。
図22-2 フィルタリングデータベースの学習状態表示
>show fdb learning-counter port 2/0-11 Date 2003/01/15 14:15:00 Port counts:12 Port Count Limit Type 2/0 0 - - 2/1 100000 100000 Discard 2/2 0 300 Forward 2/3 50 - - 2/4 45 - - 2/5 0 300 Forward 2/6 0 300 Forward 2/7 22 300 Forward 2/8 0 300 Forward 2/9 0 300 Forward 2/10 5 10000 Discard 2/11 0 - - >
[表示説明]
フィルタリングデータベースの学習状態情報に関する表示項目の説明を次に示します。
表22-2 フィルタリングデータベース学習状態情報表示項目
表示項目 意味 表示詳細情報 Date コマンド受け付け時刻 yyyy/mm/dd hh:mm:ss 年/月/日 時:分:秒 Port counts 対象数 − Port ポート番号
(NIF番号/LINE番号)− Limit FDB学習数制限値 0:学習禁止
−:学習制限数を未設定の場合Count 現在のFDB学習数 − Type 学習制限値になった場合の動作 Forward:転送
Discard:廃棄
学習制限数を未設定の場合は−を表示します。
[ユーザ通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
show fdbコマンドで表示する応答メッセージを次に示します。
表22-3 show fdbコマンドのメッセージ一覧
メッセージ 内容 Can't execute this command in standby BCU. このコマンドは待機系BCU上では実行できません。 No operational Port. 指定した<Port list>に実行可能なポートはありません。または,<LA ID list>で指定したリンクアグリゲーショングループIDに実行可能なポートはありません。 Specified VLAN is not configured. 指定VLANは定義されていません。 Connection failed to L2 Manager. L2Managerプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再投入してください。頻発する場合は,restart vlanコマンド(「restart vlan」参照)でL2Managerプログラムを再起動してください。 Connection failed to Snoopd. IGMP snooping/MLD snoopingプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再投入してください。頻発する場合は,restart snoopingコマンド(「restart snooping」参照)でIGMP snooping/MLD snoopingプログラムを再起動してください。 No fdb entry. フィルタリングデータベース情報がありません。 Can't execute. コマンドを実行できません。
[注意事項]
CPまたはPSU(AX5400SではBSU)のCPU使用率が高い場合は「Can't execute.」の発生頻度が高くなります。しばらくしてからコマンドを再投入してください。
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