運用コマンドレファレンス Vol.1

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dir

[機能]

復元可能な形式で削除された本装置用のMC上のファイルの一覧を表示します。なお,/all,summaryおよび/deletedパラメータを指定しない場合は,lsコマンド(「ls」参照)と同等の機能となります。

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[入力形式]

dir  /all [summary]
dir  /deleted  [{ primary | secondary | slot0 | slot1 }]

[パラメータ]

/all
カレントディレクトリ上のファイル一覧を詳細情報を含めて表示します。deleteコマンド(「delete」参照)で削除されたファイルにはインデックスを付加して表示します。deletedファイルはファイル名にかぎ括弧[ ]を付加して表示します。

summary
カレントディレクトリ上のファイル一覧を表示します。deleteコマンドで削除されたファイルにはインデックスを付加して表示します。deletedファイルはファイル名にかぎ括弧[ ]を付加して表示します。省略時はファイル一覧を詳細情報を含めて表示します。

/deleted
指定されたMC上のすべてのdeletedファイルをインデックスを付加して表示します。deletedファイルはフルパス名で表示します。またフルパス名にかぎ括弧[ ]を付加して表示します。

{ primary | secondary | slot0 | slot1 }
deletedファイルを表示するMCを指定します。
primary:現用MCを指定します。
secondary:予備MCを指定します。
slot0:MCスロット#0に挿入されているMCを指定します。
slot1:MCスロット#1に挿入されているMCを指定します。
省略時はカレントルートのMC上のファイルを表示します。

[実行例]

  1. MC上のカレントディレクトリのファイルをdeletedファイルもあわせて表示します。

    図8-1 /allおよびsummaryを指定した場合のファイルの表示

    > dir /all summary [Enter]キー押下
    Directory of ./:
    userfile1                userfile2                 userfile3
    [userfile4]
    >
     
  2. MC上のカレントディレクトリのファイルを詳細情報付きで表示します。deletedファイルにはインデックス番号が付加されます。

    図8-2 /allだけを指定したファイルの表示

    > dir /all [Enter]キー押下
    Directory of ./:
     - -rw-r--r-- user     user       123117 Jan 27 14:18 userfile1
     - -rw-r--r-- user     user          344 Jan 27 14:55 userfile2
     6 -rw-r--r-- user     user           16 Jan 27 17:57 [userfile3] 
    >
     
  3. カレントルートのMC上のdeletedファイルを詳細情報およびインデックス番号付きで表示します。

    図8-3 削除ファイルの表示

    > dir /deleted [Enter]キー押下
    Directory of /mc0:
     4 user2    user         5555 Jan 27 11:10 [/usr/home/user2/testfile]
     6 user1    user           16 Jan 27 17:57 [/usr/home/user1/usefile4]
    >
     
  4. 指定したMC上のdeletedファイルを詳細情報およびインデックス番号付きで表示します。

    図8-4 削除ファイルの表示

    > dir /deleted slot1 [Enter]キー押下
    Directory of slot1:
     1 user1    user       234566 Jan 26 09:25 [/usr/home/user1/test1]
     2 user2    user         3736 Jan 26 14:31 [/usr/home/user2/test1]
     3 user3    user      1317060 Jan 26 14:39 [/usr/home/user3/test1]
     4 user3    user        76830 Jan 26 14:42 [/usr/home/user3/test2]
    >
     

[表示説明]

表8-5 /allオプション指定時の表示内容

位置(桁) 項目 内容
1〜2 インデックス番号 削除ファイルのインデックス番号を示します(1〜64)
4〜13 ファイル属性 各記号は以下の意味となります。
d:ディレクトリ属性を表します
r:読み込み権限ありを表します
w:書き込み権限ありを表します
x:実行権限ありを表します
なお,表示される各位置には以下の意味があります。
+0桁目:ディレクトリ属性を表示します
+1桁目:オーナーの読み込み権限を表示します
+2桁目:オーナーの書き込み権限を表示します
+3桁目:オーナーの実行権限を表示します
+4桁目:グループの読み込み権限を表示します
+5桁目:グループの書き込み権限を表示します
+6桁目:グループの実行権限を表示します
+7桁目:その他の読み込み権限を表示します
+8桁目:その他の書き込み権限を表示します
+9桁目:その他の実行権限を表示します
15〜22 オーナー名 ファイルのオーナー名を示します。
24〜31 グループ名 ファイルのグループ名を示します。
33〜40 ファイルサイズ ファイルのサイズをバイト単位で示します。
42〜53 ファイル更新日付 ファイルの更新日付を示します。
55〜 ファイル名 ファイル名を示します。

表8-6 /deletedオプション指定時の表示内容

位置(桁) 項目 内容
1〜2 インデックス番号 削除ファイルのインデックス番号を示します(1〜64)
4〜9 オーナー名 ファイルのオーナー名を示します。
11〜16 グループ名 ファイルのグループ名を示します。
18〜25 ファイルサイズ ファイルのサイズをバイト単位で示します。
27〜38 ファイル更新日付 ファイルの更新日付を示します。
40〜 削除ファイル名 削除ファイル名を示します。

[ユーザ通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

dirコマンドのコマンド応答メッセージを次の表に示します。

表8-7 dirコマンドのメッセージ一覧

メッセージ 内容
dir: Current directory is not MC. 現在のカレントディレクトリはMCではありません。正しいディレクトリに移動してください。

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