コンフィグレーションガイド

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12.2.2 RIPngプロトコル(第2優先経路の生成)

<この項の構成>
(1) 設定内容の概要
(2) 構成図と設定条件
(3) コンフィグレーション例

(1) 設定内容の概要

サーバへの接続に2台のルータを使用するネットワークにおいて,各ルータから学習した同じ宛先の経路(サーバへの経路)から第1優先経路および第2優先経路を生成し,障害等により第1優先経路が使用不可能になった場合,高速に第2優先経路へ切替えます。

(2) 構成図と設定条件

[構成図]

図12-5 構成図

[図データ]

[設定条件]

<ネットワークの環境>
  1. 本装置Aからサーバへの通信経路はルータCよりルータBを優先します。(RIPng経路のメトリック値により優先経路を制御します)

<本装置Aの環境>
  1. ルータB/C−本装置A間の経路制御はRIPngを使用します。
  2. 同一宛先の経路を学習した場合,第2優先経路を生成します。

<ルータB/Cの環境>
  1. ルータB/C−サーバ間の経路制御はRIPngを使用します。
  2. ルータB/C−本装置A間の経路制御はRIPngを使用します。

(3) コンフィグレーション例

[コマンドによる設定]

<本装置A>
 1    (config)# ripng yes
      [ripng]
 2    (config)# gen-secondary-route
      [ripng]
 3    (config)# exit

表12-15 本装置Aのコンフィグレーション解説

解説番号 解説
1 RIPngプロトコルを動作させることを定義します。
ripngモードに移行します。
2 同一宛先の経路を複数学習した場合に第2優先経路を生成するように定義します。
3 ripngモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。

<ルータB>
 1    (config)# ripng yes
      [ripng]
 2    (config)# interface all
      [ripng interface all]
 3    (config)# exit
      [ripng]
 4    (config)# exit

表12-16 ルータBのコンフィグレーション解説

解説番号 解説
1 <本装置A>の解説番号1に同じ。
2 全インタフェースに動作情報を設定することを定義します。ripng interfaceモードに移行します。
3 ripng interfaceモードからripngモードに戻ります。
4 ripngモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。

<ルータC>
 1    (config)# ripng yes
      [ripng]
 2    (config)# interface all
      [ripng interface all]
 3    (config)# metricout 1
      [ripng interface all]
 4    (config)# exit
      [ripng]
 5    (config)# exit

表12-17 ルータCのコンフィグレーション解説

解説番号 解説
1,2 <ルータB>の解説番号1,2に同じ。
3 広告するRIPng経路のメトリックに1を加算することで,ルータCよりルータBを優先するよう定義します。
4 ripng interfaceモードからripngモードに戻ります。
5 ripngモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。

[コンフィグレーションの表示]

<本装置A>
ripng yes
  gen-secondary-route

<ルータB>
ripng yes
  interface all

<ルータC>
ripng yes
  interface all
  metricout 1

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