コンフィグレーションガイド

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4.2.2　LACPリンクアグリゲーションの設定（レイヤ2＆レイヤ3機能）

＜この項の構成＞
(1)　設定内容の概要
(2)　構成図と設定条件
(3)　コンフィグレーション例

(1)　設定内容の概要

LACPリンクアグリゲーションによって，レイヤ2中継とレイヤ3中継が混在する場合の設定例を示します。

(2)　構成図と設定条件

［構成図］

図4-7　構成図

[図データ]

［設定条件］
  1. 本装置Aと本装置BをLACPリンクアグリゲーションで接続します。
  2. 本装置AはLACPDUを自発的に送信し，本装置Bは相手装置からLACPDUを受信した場合だけLACPDUの送信を開始します。
  3. リンクアグリゲーショングループのKey値を10とします。
  4. 本装置Aと本装置Bはレイヤ2中継とレイヤ3中継を同時に行います。

(3)　コンフィグレーション例

［コマンドによる設定］

＜本装置A＞
 1    (config)# vlan 100
      [vlan 100]
 2    (config)# untagged-port 1/0-1
      [vlan 100]
 3    (config)# router-interface VLAN100
      [vlan 100]
 4    (config)# ip 192.168.1.1/24
      [vlan 100]
 5    (config)# exit
 6    (config)# vlan 200
      [vlan 200]
 7    (config)# untagged-port 0/1-2
      [vlan 200]
 8    (config)# router-interface VLAN200
      [vlan 200]
 9    (config)# ip 192.168.2.1/24
      [vlan 200]
10    (config)# exit
11    (config)# vlan 300
      [vlan 300]
12    (config)# untagged-port 0/3-6
      [vlan 300]
13    (config)# router-interface VLAN300
      [vlan 300]
14    (config)# ip 192.168.3.1/24
      [vlan 300]
15    (config)# exit
16    (config)# link-aggregation 10
      [link-aggregation 10]
17    (config)# mode lacp
      [link-aggregation 10]
18    (config)# lacp-activity active
      [link-aggregation 10]
19    (config)# key 10
      [link-aggregation 10]
20    (config)# aggregated-port 0/3-6
      [link-aggregation 10]
21    (config)# exit

表4-12　本装置Aのコンフィグレーション解説

解説番号 解説
1 ポートVLANとしてVLAN ID 100を定義します。
vlanモードに移行します。
2 ポート1/0とポート1/1をUntaggedポートに設定します。
3 レイヤ3機能に使用するVLAN名称（VLAN100）を設定します。
4 当該VLANに関してIPアドレス192.168.1.1/24を設定します。
5 vlanモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
6 ポートVLANとしてVLAN ID 200を定義します。
vlanモードに移行します。
7 ポート0/1とポート0/2をUntaggedポートに設定します。
8 レイヤ3機能に使用するVLAN名称（VLAN200）を設定します。
9 当該VLANに関してIPアドレス192.168.2.1/24を設定します。
10 vlanモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
11 ポートVLANとしてVLAN ID 300を定義します。
vlanモードに移行します。
12 ポート0/3，0/4，0/5，0/6をUntaggedポートに設定します。
13 レイヤ3機能に使用するVLAN名称（VLAN300）を設定します。
14 当該VLANに関してIPアドレス192.168.3.1/24を設定します。
15 vlanモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
16 リンクアグリゲーションID 10を定義します。
link-aggregationモードに移行します。
17 リンクアグリゲーションのモードをLACPに設定します。
18 LACPDUを自発的に送信するように設定します。
19 当該リンクアグリゲーショングループが所属するポートのKeyを10に設定します。
20 ポート0/3，0/4，0/5，0/6を当該リンクアグリゲーショングループに所属するポートに指定します。
21 link-aggregationモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。

＜本装置B＞
 1    (config)# vlan 300
      [vlan 300]
 2    (config)# untagged-port 0/0-6
      [vlan 300]
 3    (config)# router-interface VLAN300
      [vlan 300]
 4    (config)# ip 192.168.3.2/24
      [vlan 300]
 5    (config)# exit
 6    (config)# link-aggregation 10
      [link-aggregation 10]
 7    (config)# mode lacp
      [link-aggregation 10]
 8    (config)# lacp-activity passive
      [link-aggregation 10]
 9    (config)# key 10
      [link-aggregation 10]
10    (config)# aggregated-port 0/3-6
      [link-aggregation 10]
11    (config)# exit

表4-13　本装置Bのコンフィグレーション解説

解説番号 解説
1 ポートVLANとしてVLAN ID 300を定義します。
vlanモードに移行します。
2 ポート0/0，0/1，0/2，0/3，0/4，0/5，0/6をUntaggedポートに設定します。
3 レイヤ3機能に使用するVLAN名称（VLAN300）を設定します。
4 当該VLANに関してIPアドレス192.168.3.2/24を設定します。
5 vlanモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
6 リンクアグリゲーションID 10を定義します。
link-aggregationモードに移行します。
7 リンクアグリゲーションのモードをLACPに設定します。
8 LACPDUを受信した場合だけ，LACPDUを送信するように設定します。
9 当該リンクアグリゲーショングループが所属するポートのKeyを10に設定します。
10 ポート0/3，0/4，0/5，0/6を当該リンクアグリゲーショングループに所属するポートに指定します。
11 link-aggregationモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。

［コンフィグレーションの表示］

＜本装置A＞
link-aggregation 10
  mode lacp
  lacp-activity active
  key 10
  aggregated-port 0/3-6
!
vlan 100
  untagged-port 1/0-1
  router-interface VLAN100
  ip 192.168.1.1/24
!
vlan 200
  untagged-port 0/1-2
  router-interface VLAN200
  ip 192.168.2.1/24
!
vlan 300
  untagged-port 0/3-6
  router-interface VLAN300
  ip 192.168.3.1/24

＜本装置B＞
link-aggregation 10
  mode lacp
  lacp-activity passive
  key 10
  aggregated-port 0/3-6
!
vlan 300
  untagged-port 0/0-6
  router-interface VLAN300
  ip 192.168.3.2/24

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