解説書 Vol.2
- <この項の構成>
- (1) ポイント−ポイント型回線のインタフェースアドレス
- (2) ポイント−ポイント型回線によるBGP4+接続での注意事項【OP-BGP】
本装置はポイント−ポイント型回線の経路情報(直結経路)を二つのホスト経路として扱います。したがって,本装置だけで構成されたネットワークでは,ポイント−ポイント型の回線に次のインタフェースアドレスを割り当てることができます。他機種間では使用しないでください。詳細は「解説書 Vol.1 12.2 ネットワーク設計の考え方」を参照してください。
- 複数のポイント−ポイント型回線に同一プレフィックスのIPv6アドレス
- ポイント−ポイント型回線の両端に異なるプレフィックスのIPv6アドレス
ただし,ポイント−ポイント型回線のインタフェースにこれらのアドレスを割り当てた場合,経路情報の集約設定などが複雑になります。本装置はリンク内だけで有効なリンクローカルアドレスを各インタフェースに割り当てることができるため,ポイント−ポイント型回線のインタフェースにはできるだけリンクローカルアドレスだけを割り当てるようにしてください。
- 注意
- 本装置ではポイント−ポイント型回線の経路情報を二つのホスト経路として扱いますが,Cisco社製ルータでは一つのネットワーク経路として扱います。したがって,ルーティングプロトコルで広告される経路情報に差異が生じますので注意してください。
(2) ポイント−ポイント型回線によるBGP4+接続での注意事項【OP-BGP】
本装置では,BGP4+接続をリンクローカルアドレスで行うことができます。また,ポイント−ポイント型回線の経路情報を二つのホスト経路として扱います。このため,本装置とポイント−ポイント型回線で接続を行うルータのBGP4+が次に示す動作条件に該当する場合,本装置は接続先ルータからの経路情報が受信できないことがあります。
- グローバルアドレスだけでBGP4+と接続するルータ
- ポイント−ポイント型回線のグローバルアドレスを,ブロードキャストアドレス型回線と同様に一つのネットワーク経路として解釈するルータ
このようなルータとポイント−ポイント型回線で接続しBGP4+で経路情報の交換を行う場合には,ポイント−ポイント型回線にサイトローカルアドレスを割り当ててください。
Cisco社ルータと接続する場合は,これらの設定が必要となります。
また,受信した経路情報を本装置で内部BGP4+ピアに送信する場合は,該当するピアのコンフィグレーションコマンドpeer(bgp4+ externalpeeras/bgp4+ internalpeerasモード)のnexthopselfサブコマンドを指定してください。nexthopselfサブコマンド指定の例を次の図に示します。
- 注意
- 割り当てたサイトローカルアドレスは外部へ広告しないようにしてください。
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