解説書 Vol.2
- <この項の構成>
- (1) sFlowフロー統計収集の対象パケットに関する注意点
- (2) データ収集位置による注意点
- (3) BGP4およびBGP4+で4バイトAS番号使用時の注意点
(1) sFlowフロー統計収集の対象パケットに関する注意点
- 本装置でのsFlowのフロー統計は,受信時に他装置へ転送または自宛てと判定されるパケットを対象パケットとして扱います。
- 受信時に廃棄と判定されるパケット(Filter機能で廃棄判定されるパケットなど)は,sFlowのフロー統計収集の対象外パケットとして扱います。ただし,QoS機能の廃棄制御に従ってキューイング時に廃棄されるパケットはsFlowのフロー統計収集の対象パケットとして扱います。
(2) データ収集位置による注意点
- 本装置でのsFlow機能のフロー統計は,受信側でパケットをサンプルしてコレクタ装置に通知します。この性質上,送信インタフェース側にFilter機能やQoS機能を設定してパケットを廃棄する条件でも,コレクタ装置には中継しているように通知してしまいます。Filter機能やQoS機能と併用する場合は,パケットが廃棄される条件をご確認の上運用してください。他機能と併用時のsFlowフロー統計収集条件を次の表に示します。
表10-17 他機能と併用時のsFlowフロー統計収集条件
機能 IN側に設定 OUT側に設定 Filter機能 廃棄対象は収集されない 収集される QoS機能 帯域・優先度で制限される場合は収集されない 収集される
(3) BGP4およびBGP4+で4バイトAS番号使用時の注意点
BGP4およびBGP4+を4バイトAS番号で運用している場合,sFlowフロー統計で収集されるAS番号のうち65536〜4294967295については,23456(AS_TRANS)が設定されます。
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