運用コマンドレファレンス Vol.1
[機能]
NIFのメモリダンプを採取します。
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[入力形式]
dump [-f][-r] nif <NIF No.> [{secondary | directory <Directory>}]
[パラメータ]
- <NIF No.>
- メモリダンプを採取するNIF番号を指定します。指定できるNIF番号の値の範囲は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
- -f
- 確認メッセージなしでコマンドを実行します。
- -r
- NIFを再起動してダンプ情報を採取します。省略時は再起動しないでダンプ情報を採取します。
- secondary
- /secondaryMC/var/dump に標準のNIFメモリダンプファイルを出力します。本パラメータを省略した場合は /primaryMC/var/dump にメモリダンプファイルを出力します。
- directory <Directory>
- 標準のNIFメモリダンプファイルを格納するディレクトリパスを指定します。指定可能なディレクトリパスは280文字以内です。
[実行例]
- NIF番号0のダンプを現用MCに採取します。
>dump -r nif 0 restart nif 0 OK? (y/n):y old dump file(nif00.cmd) delete OK? (y/n):y Dump command accept >- NIFダンプ確認メッセージを表示します。
ここで’y’を入力するとNIFのメモリダンプ採取を始めます。指定されたディレクトリに同一のNIFメモリダンプファイルがすでにある場合は以下のメッセージを表示します。
restart nif 0 OK? (y/n):
ここで’y’を入力すると従来のメモリダンプファイルを削除します。NIFのメモリダンプの採取処理が受け付けられたところで,実行結果を表示します。
old dump file(nif00.cmd) delete OK? (y/n):
Dump command accept- メモリダンプの採取が完了すると,ダンプ採取側の系で「Dump command executed.」のメッセージが表示され,採取されたメモリダンプファイルは”/primaryMC/var/dump”にnif0*.cmdというファイル名で格納されます。*は指定されたNIF番号が表示されます。
[ユーザ通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表15-3 dump nifコマンドのメッセージ一覧
メッセージ 内容 Dump command has been accept. 正常にダンプ収集を受け付けました。 CP is not ready. CPは非運用状態です。
show systemコマンド※1を実行し,CPが稼働中であることを確認してから,再度実行してください。PRU is not ready. 指定されたNIFを収容しているPRUは非運用状態です。show systemコマンド※1を実行し,対象のPRUが稼働中であることを確認してから,再度実行してください。 PRU is not mounted. 指定されたNIFを収容しているPRUは未実装です。
対象PRUの実装状態をshow systemコマンド※1を実行し,チェックしてください。
対象PRUが正常に実装されている場合は時間をおいて再度実行してください。NIF is not ready. 指定されたNIFは非運用状態です。
show nifコマンド※4を実行し,対象のNIFが稼働中であることを確認してから,再度実行してください。NIF is not mounted. 指定されたNIFは未実装です。
対象NIFの実装状態をshow nifコマンド※4を実行し,チェックしてください。
対象NIFが正常に実装されている場合は時間をおいて再度実行してください。Can't accept dump command. ダンプ処理の受け付けができない状態です。
時間をおいて再度実行してください。Illegal NIF -- <NIF No.>. NIF番号が範囲外です。<NIF No.> NIF番号 Directory length over. 指定パスが280文字を超えています。
指定パスを短くしてください。Can't execute this command in standby BCU. 待機系BCUで本コマンドは実行できません。
運用系で本コマンドを実行してください。Can't execute dump command(other dump executing). 他のダンプ処理実行中です。
時間をおいて再度実行してください。Can't gain access to primary MC card. 現用MCが未実装か,または現用MCへのアクセスに失敗しました。
MCの実装状態をshow mcコマンド※2を使用してチェックしてください。MCが正常に実装されている場合は時間をおいて再度実行してください。Can't gain access to secondary MC card. 予備MCが未実装か,または予備MCへのアクセスに失敗しました。
MCの実装状態をshow mcコマンド※2を使用してチェックしてください。MCが正常に実装されている場合は時間をおいて再度実行してください。MC card is full. MC容量不足のため,ダンプ処理を実行できません。
不要なファイルを削除し再度実行してください。<directory>: permission denied. 指定ディレクトリにアクセス権限がありません。
指定ディレクトリを変更するか,chmodコマンド※3を使用してファイルまたはディレクトリに対するアクセス制限を解除してください。
<Directory> ディレクトリ名<directory>: No such file or directory. 指定ディレクトリはありません。
正しいディレクトリ名を指定してください。
<Directory> ディレクトリ名Can't execute. コマンドを実行できません。 注※1 show systemコマンドについては,「show system」を参照してください。
注※2 show mcコマンドについては,「show mc」を参照してください。
注※3 chmodコマンドについては,「chmod」を参照してください。
注※4 show nifコマンドについては,「show nif(イーサネット)」を参照してください。
[注意事項]
- 再起動のパラメータを指定してダンプを採取する間,NIFは動作を停止します。したがって,当該NIFを介した通信はできません。
- 一つまたは複数のダンプファイルを出力しているときに,指定したディレクトリの空き領域が不足した場合,出力できなかったダンプ情報は破棄されます。この場合,指定されたNIFに対応したダンプファイルはサイズがゼロとして記録されます
- 指定されたNIFが未実装の場合,標準のNIFダンプファイルは,サイズゼロとして記録されます。拡張のNIFダンプファイルについては,ファイルは作成されません。
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