解説書 Vol.1
本装置はMLDv1とMLDv2をサポートします。コンフィグレーションのmldコマンドで,インタフェースごとに使用するMLDバージョンを設定できます。指定するバージョンに応じた動作を次の表に示します。デフォルトはversion 1です。
表16-7 MLDバージョン指定時の動作
指定バージョン バージョン指定時の動作 version 1 MLDv1で動作します。
MLDv2パケットは無視します。version 2 MLDv1,MLDv2の両方で動作可能です。
MLDv1,MLDv2それぞれグループアドレス単位で動作します。version 2 only MLDv2で動作します。
MLDv1パケットは無視します。
- <この項の構成>
- (1) MLDv1/MLDv2ルータとの接続
- (2) MLDv1/MLDv2ホストとの接続
(1) MLDv1/MLDv2ルータとの接続
冗長構成などによって同一ネットワーク上に複数のMLDルータが存在する場合,互いのQueryを受信することでQuerierを決定します(「16.2.3 Querierの決定」を参照してください)。本装置は,MLDバージョンがversion 2あるいはversion 2 onlyに設定されているインタフェースでのMLDv1ルータとの接続はサポートしません(V1 Queryを無視するため,Querierを決定できなくなります)。MLDv1ルータと接続する場合は,当該インタフェースのMLDバージョンをversion 1に設定してください。
(2) MLDv1/MLDv2ホストとの接続
MLDv1ホストとMLDv2ホストが混在するネットワークと接続する場合は,当該インタフェースのMLDバージョンをversion 2に設定してください。ただし,MLDv1ホストはMLDv2 QueryをMLDv1 Queryとして受信できる(RFC仕様)ことが必要になります。
MLDv1/MLDv2ホストが混在する場合,グループメンバの登録はグループ加入を要求するMLDのバージョンによって次の表に従います。
表16-8 MLDv1/MLDv2ホスト混在時のグループメンバ登録
グループ加入の要求 グループメンバの登録 MLDv1で受信 MLDv1モードでグループメンバを登録 MLDv2で受信 MLDv2モードでグループメンバを登録 MLDv1とMLDv2で受信 MLDv1モードでグループメンバを登録
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