解説書 Vol.1

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16.2.4 IPv6グループメンバの管理

<この項の構成>
(1) MLDv1使用時のIPv6グループメンバ管理
(2) MLDv2使用時のIPv6グループメンバ管理

(1) MLDv1使用時のIPv6グループメンバ管理

MLDv1使用時のIPv6グループメンバの登録および削除について説明します。

ホストからMulticast Listener Reportを受信することでIPv6グループメンバを登録します。なお,Non-QuerierでもホストからのMulticast Listener Reportを受信することによってQuerier同様にIPv6グループメンバを登録します。

Querierが,ホストからあるIPv6グループへの離脱報告であるMulticast Listener Doneメッセージを受信した場合,離脱報告を受けたグループメンバに参加しているそのほかのホストの存在を確認するために,該当するグループ宛てにMulticast Listener Query(Group-Specific Query)メッセージを連続して(1秒間隔)送信します。このメッセージを2回送信したあと,Multicast Listener Reportを1秒間受信しない場合,該当するグループを削除します。なお,Non-Querierの場合はMulticast Listener Doneメッセージを無視し,Querierが送信したMulticast Listener Query(Group-Specific Query)メッセージを2回受信したあとMulticast Listener Reportを1秒間受信しない場合,該当するグループを削除します。

(2) MLDv2使用時のIPv6グループメンバ管理

MLDv2使用時のIPv6グループメンバの登録および削除について説明します。

ホストからマルチキャストグループへの加入要求を示すReportを受信することでグループ情報を登録します。ここでグループ情報とは,グループアドレスと当該グループアドレスへの送信元アドレスを指します。Querier,Non-QuerierともにReportを受信することでグループ情報を登録します。

Querierは,マルチキャストグループからの離脱要求を示すReportを受信すると,当該グループメンバに参加しているほかのホストの存在を確かめるために,送信元リストの指定有無に応じて次に示すメッセージを1秒間隔で送信します。

本装置がQueryの場合は上記のメッセージを2回送信後,1秒間Reportを受信しない場合該当するグループ情報を削除します。本装置がNon-Querierの場合はQuerier送信する上記メッセージを受信後,該当するグループ情報の削除処理を実行します。

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