解説書 Vol.1
- <この項の構成>
- (1) IGMPv2使用時のIPv4グループメンバ管理
- (2) IGMPv3使用時のIPv4グループメンバ管理
(1) IGMPv2使用時のIPv4グループメンバ管理
ホストからのMembership Reportを受信することでグループメンバを登録します。また,Non-QuerierでもホストからのMembership Reportを受信することによってQuerier同様にグループメンバを登録します。
Querierが,ホストからあるグループへの離脱報告であるLeave Groupメッセージを受信した場合,離脱報告を受けたグループメンバに参加している他ホストの存在を確かめるため該当するグループ宛てにMembership Query(Group-Specific Query)メッセージを連続して(1秒間隔)送信します。このメッセージを2回送信したあと,Membership Reportを1秒間受信しない場合,該当するグループを削除します。また,Non-Querierの場合はLeave Groupメッセージを無視します。
(2) IGMPv3使用時のIPv4グループメンバ管理
IGMPv3使用時のIPv4グループメンバの登録および削除について説明します。
ホストからマルチキャストグループへの加入要求を示すReportを受信することでグループ情報を登録します。ここでグループ情報とは,グループアドレスと該当するグループアドレスへの送信元アドレスを指します。Querier,Non-Querierと共にReportを受信することでグループ情報を登録します。
Querierは,マルチキャストグループからの離脱要求を示すReportを受信すると,該当するグループメンバに参加しているほかのホストの存在を確かめるため,送信元リストの指定有無に応じて次に示すメッセージを1秒間隔で送信します。
- 送信元リスト指定無し:Group-Specific Queryメッセージ
- 送信元リスト指定有り:Group-and-Source-Specific Queryメッセージ
本装置がQuerierの場合は,上記のメッセージを2回送信後,1秒間Reportを受信しなければ該当するグループ情報を削除します。本装置がNon-Querierの場合は,Querierが送信する上記メッセージを受信後,該当するグループ情報の削除処理を実行します。
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