解説書 Vol.1

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8.2.3 アドレス境界の設計

複数のネットワークアドレスを使用する場合は,次の図に示すように本装置上にアドレス境界を置くようにしてください。アドレス境界とはナチュラルマスクに対応したネットワークアドレスの境界を意味します。アドレスクラスの境界ではありません。

図8-4 通常のアドレス境界設計例

[図データ]

<この項の構成>
(1) ポイント−ポイント型回線の途中にアドレス境界を置く場合

(1) ポイント−ポイント型回線の途中にアドレス境界を置く場合

ポイント−ポイント型回線の場合はホスト経路としてアドレス情報を管理します。したがって,本装置だけで構成されたネットワークでは次の図に示すようにポイント−ポイント型回線の途中にアドレス境界を置くこともできます。

図8-5 ポイント−ポイント型回線の途中にアドレス境界を置く例

[図データ]

この図に示すように,ポイント−ポイント型接続の場合は,一つのルータを本装置Aと本装置Bとに分割し,両者の間を回線で接続したような考え方を取っています。したがって,本装置AのインタフェースIaにはネットワークA側のIPアドレス(172.17.100.1)が付けられ,本装置BのインタフェースIbにはネットワークB側のIPアドレス(172.16.200.1)が付けられます。この結果アドレス境界はポイント−ポイント型回線の途中となります。

利点
ネットワークAとネットワークBが別組織の場合,両者のルータをそれぞれの組織の管理下に明確に分離できるため,管理範囲が明快(なお,回線は共用)になります。

制限事項
  • 本装置間だけでできます。そのほかのルータ間では使用しないでください。
  • SNMPを利用したネットワーク管理装置のネットワーク構成画面では,ポイント−ポイント型回線の両端のIPアドレスが異なるネットワークアドレスの場合,ルータ間の結線を手動で行う必要があります。

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