解説書 Vol.1
本装置はブロードキャスト型の回線(イーサネット)とポイント−ポイント型の回線で経路情報(直結経路)の扱いが異なります。
ブロードキャスト型の場合はネットワークアドレス(NA)とサブネットマスク(Mask)として扱います(「図8-1 直結経路の取り扱い(ブロードキャスト型の場合)」参照)。
ポイント−ポイント型の場合は二つのIPアドレスa,bとして扱います(「図8-2 直結経路の取り扱い(ポイント−ポイント型の場合)」参照)。
(a) ポイント−ポイント型回線のダイレクト経路の広告
ポイント−ポイント型回線のダイレクト経路はホスト経路として生成されます。したがって,ポイント−ポイント型回線のダイレクト経路は二つのホスト経路として広告されます。本装置では,コンフィグレーションコマンドoptionsのgen-prefix-routeパラメータを指定することによって,ポイント−ポイント型回線のダイレクト経路を一つのネットワーク経路として広告できます。なお,このパラメータを指定した場合は,該当するダイレクト経路のホスト経路は広告対象外です。
(b) 複数のポイント−ポイント型回線に同一サブネットのIPアドレスを割り当てる場合
ポイント−ポイント型回線の場合はホスト経路としてアドレス情報を管理します。したがって,本装置だけで構成されたネットワークでは次の図に示すように異なるポイント−ポイント型回線に同一サブネットのアドレスを割り当てることもできます。
図8-3 ポイント−ポイント型回線での同一サブネットアドレス割り当て
- 利点
- IPアドレスを節約できます。
- 制限事項
- 本装置間だけでできます。そのほかのルータ間では使用しないでください。
- SNMPを使用したネットワーク管理装置でのネットワーク構成の自動描画は物理回線と一致しなくなります(同一サブネット内の回線がまたがって一つ表示されます)。
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