MIBレファレンス

[目次][索引][前へ][次へ]


2.14.3 Ethernet Historyグループ

次に示すEthernet Historyグループについて説明します。

<この項の構成>
(1) 識別子
(2) 実装仕様

(1) 識別子

 
rmon OBJECT IDENTIFIER ::= {mib-2 16}
 
history OBJECT IDENTIFIER ::= {rmon 2}
オブジェクトID値 1.3.6.1.2.1.16.2
 
etherHistoryTable OBJECT IDENTIFIER ::= {history 2}
オブジェクトID値 1.3.6.1.2.1.16.2.2

(2) 実装仕様

Ethernet Historyグループの実装仕様を次の表に示します。

表2-55  Ethernet Historyグループの実装仕様

項番 オブジェクト識別子 アク
セス
実装仕様 実装
有無
1 etherHistoryTable
{history 2}
NA [規格]イーサネットの統計情報の来歴テーブル。
[実装]規格に同じ。
2 etherHistoryEntry
{etherHistoryTable 1}
NA [規格]イーサネットの統計情報の来歴テーブルのリスト。
INDEX {etherHistoryIndex,
etherHistorySampleIndex}
[実装]規格に同じ。
3 etherHistoryIndex
{etherHistoryEntry 1}
R/O [規格]historyControlIndexのインデックス値と同じ値。値の範囲は1〜65535。
[実装]規格に同じ。
4 etherHistorySampleIndex
{etherHistoryEntry 2}
R/O [規格]同じetherHistoryIndexの値の中でユニークな値で1から順次値を設定します。値の範囲は1〜2147483647。
[実装]規格に同じ。
5 etherHistoryIntervalStart
{etherHistoryEntry 3}
R/O [規格]統計情報の取得開始時間。[単位:1/100秒]
[実装]規格に同じ。
6 etherHistoryDropEvents
{etherHistoryEntry 4}
R/O [規格]サンプリング時にパケットの取りこぼしを検出した回数。
[実装]規格に同じ。
7 etherHistoryOctets
{etherHistoryEntry 5}
R/O [規格]特定時間内での受信したオクテット(バイト)数。bad packetsを含みます。
[実装]特定時間内での送受信したオクテット(バイト)数。
8 etherHistoryPkts
{etherHistoryEntry 6}
R/O [規格]特定時間内での総パケット受信。bad packets,broadcast packets,multicast packetsを含みます。
[実装]特定時間内での総パケット送受信。
9 etherHistoryBroadcastPkts
{etherHistoryEntry 7}
R/O [規格]特定時間内でのbroadcastパケットの受信数。bad,muliticastパケットは含まない。
[実装]特定時間内でのbroadcastパケットの送受信数。
10 etherHistoryMulticastPkts
{etherHistoryEntry 8}
R/O [規格]特定時間内でのmulticastパケットの受信数。bad,broadcastパケットは含まない。
[実装]特定時間内でのmulticastパケットの送受信数。
11 etherHistoryCRCAlignErrors
{etherHistoryEntry 9}
R/O [規格]特定時間内でのFCSエラーパケット受信数。
[実装]規格に同じ。
12 etherHistoryUndersizePkts
{etherHistoryEntry 10}
R/O [規格]特定時間内でのショートサイズパケット(データ長64オクテット未満)受信数。
[実装]規格に同じ。
13 etherHistoryOversizePkts
{etherHistoryEntry 11}
R/O [規格]特定時間内でのオーバサイズパケット(データ長1518オクテットを超えた)受信数。
[実装]特定時間内でのオーバサイズパケット(最大データ長を超えた)受信数。
14 etherHistoryFragments
{etherHistoryEntry 12}
R/O [規格]特定時間内でのショートサイズパケット(データ長64オクテット未満)受信数でFCSエラー,Alignmentエラーのもの。
[実装]規格に同じ。
15 etherHistoryJabbers
{etherHistoryEntry 13}
R/O [規格]特定時間内でのオーバサイズパケット(データ長1518オクテットを超えた)受信でFCSエラー,Alignmentエラーのもの。
[実装]特定時間内でのオーバサイズパケット(最大データ長を超えた)受信でFCSエラー,Alignmentエラーのもの。
16 etherHistoryCollisions
{etherHistoryEntry 14}
R/O [規格]特定時間内でのコリジョン数。
[実装]規格に同じ。
17 etherHistoryUtilization
{etherHistoryEntry 15}
R/O [規格]物理レイヤの利用率の見積り。値の範囲は,0〜10000。
[実装]利用率を示します。
半二重回線の場合の利用率は,{パケット数×(9.6+6.4)+(オクテット数×0.8)}÷{時間間隔×回線速度}×1000で計算します。
全二重回線の場合の利用率は,{パケット数×(9.6+6.4)+(オクテット数×0.8)}÷{{時間間隔×回線速度}×2}×1000で計算します。

注1 コンフィグレーションコマンドでも定義できます。「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2 history-control(RMONイーサネットヒストリグループの制御情報の設定)」を参照してください。

注2 データ長とは,MACヘッダからFCSまでを示します。フレームフォーマットについては,「解説書 Vol.1 4.3 MACおよびLLC副層制御」を参照してください。


[目次][前へ][次へ]


[他社商品名称に関する表示]

Copyright (c)2005, 2011, ALAXALA Networks Corporation. All rights reserved.