メッセージ・ログレファレンス

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1.4.6 ログの自動保存と参照

<この項の構成>
(1) ログの自動保存
(2) ログの参照とファイルの作成方法
(3) リモートホストでのログ取得
(4) ログのE-Mail送信機能

(1) ログの自動保存

運用ログと種別ログは,以下に示す契機で対応する系のMC(運用系の場合は運用系の現用MC,待機系の場合は待機系の現用MC)上へ自動的に保存されます。またログの保存先を次の表に示します。

ログを自動保存する契機
  1. イベントレベルE9からE5の重度障害が発生した場合
  2. 運用コマンドのreloadコマンドにより装置の再起動を行った場合
  3. ログインまたはログアウトを行った場合
  4. ppupdateに伴う装置の再起動を行った場合
  5. リセットボタン押下に伴う装置再起動を行った場合
  6. BCU Alternateスイッチ押下により,その系が再起動した場合

    表1-11 ログの保存先

    ログの種類 MC内の保存先
    運用ログ /primaryMC/var/log/system.logへ保存
    種別ログ /primaryMC/var/log/error.logへ保存

(2) ログの参照とファイルの作成方法

運用ログおよび種別ログはshow loggingコマンドを使用して参照します。これらのログはファイルとして取り出すこともできます。ファイルはshow loggingコマンド実行時にリダイレクト指定して作成します。show loggingコマンド以外のコマンド出力結果をファイルとして取り出す場合も,同様にリダイレクト指定します。コマンドのリダイレクトによってファイルを作成する場合の格納ディレクトリを次の表に示します。

表1-12 格納ディレクトリ

項目 格納ディレクトリ 備考
ユーザホームディレクトリ /primaryMC/usr/home/<ユーザアカウント名>/ 現用MCに格納
/secondaryMC/usr/home/<ユーザアカウント名>/ 予備MCに格納【AX7800R】
テンポラリディレクトリ /tmp/ 装置が電源断やreloadコマンドによって停止した場合,格納ファイルは削除されます。

【AX7800R】

次に,運用系からshow loggingコマンドを実行し,運用系の予備MCのホームディレクトリにファイルを取得する例を示します。

運用系の運用ログを予備MCに取得
 
> show logging > /secondaryMC/usr/home/<ユーザアカウント名>/<ファイル名>
>
 

待機系の運用ログを予備MCに取得
 
> show logging standby > /secondaryMC/usr/home/<ユーザアカウント名>/<ファイル名>
>
 

運用系の種別ログを予備MCに取得
 
> show logging reference > /secondaryMC/usr/home/<ユーザアカウント名>/<ファイル名>
>
 

待機系の種別ログを予備MCに取得
 
> show logging reference standby > /secondaryMC/usr/home/<ユーザアカウント名>/<ファイル名>
>

(3) リモートホストでのログ取得

syslog出力機能を使用してリモートホスト側にもログを取得できます。ただし,syslog出力機能ではフレームロスなどによってログ情報が紛失する可能性があります。

syslog出力機能については,「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2 logger-syslog(ログsyslog情報)」を参照してください。

(4) ログのE-Mail送信機能

E-Mail送信機能を使用してリモートホスト,PCなどにログ情報を送ることができます。この機能ではメールの受信には対応していません。この機能によって送付されたメールに対して返信を行うと送信エラーとなります。

E-Mail送信機能については,「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2 logger-email(ログE-Mail情報)コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2 logger-smtp(SMTPサーバ情報)」を参照してください。

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