ハードウェア取扱説明書

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5.6 パケットルーティング機構の増設および交換

パケットルーティング機構の増設および交換方法は,AX7700RシリーズおよびAX7800Rシリーズで共通となっています。

なお,パケットルーティング機構の増設,交換は,装置の電源を入れたままで行なうことができます。装置の電源を入れたままでパケットルーティング機構の増設,交換を行なう場合,運用端末からコマンドの入力が必要になります。入力するコマンドについては「AX7800R・AX7700Rソフトウェアマニュアル 運用ガイド」を参照してください。


!警告
パケットルーティング機構の増設,交換作業は,教育を受けた技術者または保守員が行なってください。
上記以外の方が作業して誤った取り扱いをした場合,けが・装置故障の原因となります。


注意
パケットルーティング機構の搭載部品やはんだ面には手を触れないでください。また,保管する場合は静電防止袋の中に入れて保管してください。


NOTE
増設する場合はブランクパネルを取り外してください。なお,取り外したブランクパネルは大切に保管してください。


NOTE
装置の電源を入れたままでパケットルーティング機構の増設,交換を行なう場合,運用端末からコマンドを入力する代わりに,システム操作パネルを使用することができます。システム操作パネルの操作方法については,「AX7800R・AX7700Rソフトウェアマニュアル 運用ガイド 4章 システム操作パネルの操作」 を参照してください。

<この節の構成>
(1) 取り外し方
(2) 取り付け方

(1) 取り外し方

パケットルーティング機構の取り外しは,以下の手順で行ないます。

【ステップ1】
交換するパケットルーティング機構から,すべてのネットワークインタフェース機構を取り外します。(ネットワークインタフェース機構の取り外しについては「5.7 ネットワークインタフェース機構の増設および交換」を参照してください。)

【ステップ2】
パケットルーティング機構のネジを緩めます。

図5-55 パケットルーティング機構のネジの取り外し

[図データ]

【ステップ3】
レバーを矢印の方向に開きます。(パケットルーティング機構が15mmほど手前に出ます。)

図5-56 パケットルーティング機構のロックの外し方

[図データ]


NOTE
パケットルーティング機構を取り外すときには,コネクタ部の取り外しが正しく行なわれるよう,必ずレバーを使用してください。なお,レバーを動かすときには,無理な力を加えずにゆっくりと動かしてください。

【ステップ4】
パケットルーティング機構の下面中央を支えながら手前に引いて取り出します。

図5-57 パケットルーティング機構の取り出し

[図データ]


!注意
パケットルーティング機構にネットワークインタフェース機構が搭載されている場合の質量は5kgです。落とさないように取り扱ってください。落とすとけがの原因となることがあります。


注意
パケットルーティング機構の取り付け,取り外しを行なう場合は,図の[図データ]で示す部分を持たないでください。外枠が変形するおそれがあります。外枠が変形した状態でネットワークインタフェース機構を取り付けると,ネットワークインタフェース機構を破損するおそれがあります。


注意
オプション機構を取り外して本装置を使用する場合,必ずブランクパネルを取り付けてください。ブランクパネルを取り付けずにそのまま使用すると,装置のエアフローが確保できなくなります。エアフローが確保できなくなると,装置内部の温度上昇により,障害発生の原因となります。
また,本装置が発生する妨害電波が他の機器へ影響を与えたり,他の機器が発生する妨害電波が本装置に影響を与え,誤動作の原因となることがあります。

(2) 取り付け方

パケットルーティング機構の取り付けは,以下の手順で行ないます。

【ステップ1】
パケットルーティング機構の両側面の中央を両手で持ち,パケットルーティング機構用スロットに半分まで挿入します。

図5-58 パケットルーティング機構の挿入

[図データ]


注意
パケットルーティング機構の取り付け,取り外しを行なう場合は,図の[図データ]で示す部分を持たないでください。外枠が変形するおそれがあります。外枠が変形した状態でネットワークインタフェース機構を取り付けると,ネットワークインタフェース機構を破損するおそれがあります。


注意
パケットルーティング機構を取り付けるときには,レバーを図のように開いてください。レバーを閉じていたり,開き過ぎたりしていると,挿入時にレバーを破損することがあります。

【ステップ2】
次に,レバーを持ちながら,レバーが装置に接触するところまでゆっくりと押し込みます。このときレバーは,挿入する方向と平行になるように開いておきます。

図5-59 パケットルーティング機構の挿入(レバーが装置に接触した状態)

[図データ]


注意
パケットルーティング機構を押し込むときは,必ずレバーを持ちながら,レバーが装置に接触するところまでゆっくりと押し込んでください。
上記の手順にしたがわないと,障害発生や装置故障の原因となることがあります。

【ステップ3】
左右両方のレバーが装置に接触したら,無理な力を加えずに,ゆっくり(1秒以上)内側にレバーを閉じます。

図5-60 パケットルーティング機構のロック

[図データ]


注意
パケットルーティング機構を取り付けるときには,必ずレバーを使用してください。
また,レバーを動かすときには,無理な力を加えずにゆっくりと(1秒以上)動かしてください。
上記の手順にしたがわないと,障害発生や装置故障の原因となることがあります。

【ステップ4】
パケットルーティング機構のネジを締めます。

注意
ネジを締めるときにはドライバを使用してください。また,しっかり固定されたことを確認してください。

【ステップ5】
パケットルーティング機構にネットワークインタフェース機構を取り付けます。(ネットワークインタフェース機構の取り付けについては「5.7 ネットワークインタフェース機構の増設および交換」を参照してください。)

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