運用コマンドレファレンス Vol.2
[機能]
Global Repair機能による経路切り替えを実施します。
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[入力形式]
set mpls global-repair [-f] group-id <Group ID> {primary | secondary}
[パラメータ]
- -f
- 確認メッセージを出力しないで経路切り替えを行います。
- group-id <Group ID>
- 経路切り替えの対象となるグループIDを指定します。指定されたグループIDに属している全LSPが経路切り替えの対象となります。指定可能な値の範囲は1〜65535です。
- primary
- groupに属しているLSPの経路をprimary LSPに切り替えます。
- secondary
- groupに属しているLSPの経路をsecondary LSPに切り替えます。
[実行例]
図8-21 コマンドによるGlobal Repair機能の経路切り替え
> set mpls global-repair group-id 100 primary global repair for group id 100 to primary OK? (y/n): y >
[表示説明]
なし
[ユーザ通信への影響]
LSP数が多い場合,経路切り替え動作中は一部のLSPだけが切り替わっている過渡的な状態が発生します。
[応答メッセージ]
表8-29 set mpls global-repairコマンド応答メッセージ
メッセージ内容 意味 MPLS is not active. MPLSプログラムが動作していません。MPLSの動作条件およびコンフィグレーションを確認してください。 MPLS is configured to be disabled. コンフィグレーション中でnoの設定がされています。コンフィグレーションを確認してください。 MPLS is suppressing. MPLSが終了処理中です。コンフィグレーションを確認してください。 No such Group ID. 指定されたグループIDは設定されていません。 Can't repair some LSP. いくつかのLSPで経路切り替えに失敗しました。切り替え失敗要因を確認し,再度切り替えを行ってください。 Can't repair all LSP. 指定されたグループに属しているすべてのLSPの切り替えに失敗しました。注意事項に記載されている切り替え失敗要因を確認し,再度切り替えを行ってください。 Can't repair because of disable. 指定されたグループに属しているすべてのLSPの切り替えに失敗しました。指定されたグループはコンフィグレーションで無効に設定されています。 Can't execute this command in standby BCU. 待機系BCUでこのコマンドは実行できません。 Connection failed to MPLS. MPLSプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再投入してください。頻発する場合は,restart mplsコマンド(「restart mpls【OP-MPLS】」参照)でMPLSプログラムを再起動してください。 Can't execute MPLS program is initializing. MPLSプログラムが初期設定処理中のためコマンドを受け付けられません。しばらくして再投入してください。
[注意事項]
- set mpls global-repairコマンドによるLSPの経路切り替えに失敗する要因には以下の三つがあります。
- 切り替え先Primary経路または切り替え先Secondary経路がdownしている場合
- LSPがdisable状態の場合
- Primary経路またはSecondary経路しか設定されていない場合
- set mpls global-repairコマンドによって1LSPでも経路切り替えが成功した場合,Group状態は遷移します。
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