運用ガイド
ここでは保守点検などでいったん電源OFF(電源スイッチの搭載位置は,「ハードウェア取扱説明書」を参照)して,ボードを交換する場合の手順を記載しています。
- <この項の構成>
- (1) 電源をOFFしてBCUを交換したい
- (2) 電源OFFしてPRUを交換したい
- (3) 電源OFFしてPRU内蔵型高密度ポートNIFを交換したい
- (4) 電源OFFしてNIFを交換したい
(1) 電源をOFFしてBCUを交換したい
電源OFFの状態で運用系BCUおよび待機系BCUを交換する概略手順を次の図に示します。なお,待機系BCUの交換はAX7800RのBCU二重化サポートモデルだけが該当します。
図9-18 待機系BCU交換手順
次に各手順の詳細説明を記載します。
- (手順1)装置電源OFF
- 装置の電源をOFFしてください。
- 〔注意事項〕
- 電源冗長化時は,複数の入力電源が供給されています。電源をOFFする場合はすべてのスイッチまたはブレーカをOFFしてください。電源OFF方法については,「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。
- (手順2)BCUの取り外し
- BCUの取り外し手順を次の図に示します。
図9-19 BCU取り外し手順
- (手順3)新規BCUの取り付け
- 新規BCUの取り付け手順を次の図に示します。
図9-20 BCU取り付け手順
- (手順4)装置電源ON
- 装置の電源をONしてください。
- 〔注意事項〕
- 電源冗長化時は,すべてのスイッチまたはブレーカをONしてください。電源ONの方法については,「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。
- (手順5)BCUの運用状態確認
- (手順4)まで終了してBCUの起動が完了したら,運用系BCUに接続した運用端末から,次に示すshow systemコマンドを実行し,待機系BCUの運用状態が「Standby」であることを確認してください。
> show system[Enter]- show systemコマンド実行結果を次の図に示します。
図9-21 show systemコマンド実行結果
- 〔交換後の注意事項〕
- スロット0,スロット1両方のMCスロットにMCを実装している場合,BCU交換後の初期状態ではスロット0のMCを優先して起動するように設定されています。このため,BCU交換前にset modeコマンドによりスロット1のMCを優先して起動する設定で運用していて,BCU交換後も同様にスロット1のMCを優先して起動したい場合は,運用系BCUに接続した運用端末から,装置管理者モードに移行したあと,次に示すset modeコマンドで再度設定してください。
運用系 # set mode active slot1 reload [Enter] 待機系 # set mode standby slot1 reload [Enter]- 起動時の優先MCスロットの設定後,運用系BCUに接続した運用端末から,次に示すreloadコマンドにより,BCUを再起動してください。なお,本コマンドは,装置管理者モードでなくても実行できます。
運用系 > reload dump-image -f active [Enter] 待機系 > reload dump-image -f standby [Enter]- BCU再起動後,運用系BCUに接続した運用端末から,次に示すshow systemコマンドを実行し,待機系BCUの運用状態が運用系BCUの場合は「ACTIVE」,待機系BCUの場合は「Standby」になっていることを確認してください。show systemコマンドの実行結果は,「図9-21 show systemコマンド実行結果」を参照してください。
> show system[Enter]
(2) 電源OFFしてPRUを交換したい
「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。
(3) 電源OFFしてPRU内蔵型高密度ポートNIFを交換したい
「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。
(4) 電源OFFしてNIFを交換したい
「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。
- 〔交換後の注意事項〕
- 交換するNIFが以下でコンフィグレーションファイルに16kインタフェースモードが設定されている場合,装置起動後,インタフェースモードを8kインタフェースモードに変更してください。詳細については,「5.4.1 NE1G-48Tの実装手順」を参照してください。
- NE1G-48T
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