コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1
回線のコンフィグレーションを設定します。
なお,スタートアップコンフィグレーションファイルの場合,「NIFボードが未実装」のとき,または「設定された回線種別と実装されているNIFボードの種別が不一致」のときは,回線のコンフィグレーションの追加はできません。該当するNIFボードを実装の上,回線のコンフィグレーションを追加してください。
10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T
[入力モード]
グローバルコンフィグモード
[入力形式]
- 情報の設定・変更
 - line <Line Name> ethernet <NIF No.>/<Line No.>
 - >>移行モード:line
 
- 情報の削除
 - delete [-r] line {<Line Name> | <NIF No.>/<Line No.>}
 
- 情報の表示
 - show line [{<Line Name> | <NIF No.> | <NIF No.>/<Line No.>}]
 - show -r line {<Line Name> | <NIF No.>/<Line No.>}
 
[サブコマンド入力形式]
- 情報の設定・変更
 - disable
 - disable_link_trap
 - description <strings>
 - bandwidth <kbit/s>
 - link_debounce <Seconds>
 - type { auto_negotiation | 10m_ethernet | 10m_full_duplex | 100m_half_duplex | 100m_full_duplex }
 - { flow_control | flow_control_off }
 - flow_control_send { enable | disable | desired }
 - flow_control_receive { enable | disable | desired }
 - jumbo_frame <Length>
 - { tpid_8100 | tpid_9100 }
 - l2transport
 
- 情報の削除
 - delete disable
 - delete disable_link_trap
 - delete description
 - delete bandwidth
 - delete link_debounce
 - delete type
 - delete { flow_control | flow_control_off }
 - delete flow_control_send { enable | disable | desired }
 - delete flow_control_receive { enable | disable | desired }
 - delete jumbo_frame
 - delete { tpid_8100 | tpid_9100 }
 - delete l2transport
 
[モード階層]
line
[パラメータ]
- <Line Name>
 - Line名称を指定します。最大14文字の文字列を入力可能です。
 - なお,flow filter情報,flow qos情報で<Interface Names>指定をする場合,「文字列+数字」の形式でLine名称を指定してください。詳細は,「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2 1. フロー情報」のflow filter,flow qosを参照してください。
 
- ethernet
 - 回線種別を設定します。
 - メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本パラメータを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- <NIF No.> / <Line No.>
 - NIF番号,Line番号を指定します。指定できるNIF番号およびLine番号の値の範囲は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
 
- -r
 - 回線に関するすべてのコンフィグレーションを表示または削除します。
 
[サブコマンド]
- disable
 - 回線の閉塞を行います。
 - また,SNMPのSetRequestオペレーションを用いて,SNMPマネージャから本コマンドを設定できます。SNMPのSetRequestオペレーションを用いて本コマンドを設定した場合,その設定はコンフィグレーションに反映されます。
 
- disable_link_trap
 - SNMP link downおよびup Trapの抑止を行います。
 
- description <strings>
 - 補足説明を設定します。回線に関するメモとしてご使用いただけます。なお,本設定を行うと運用コマンドshow interfaces(イーサネット)やifDescr(SNMP MIB)で確認できます。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
初期値はNULLです。
- 値の設定範囲
 
64字以内の文字列を”(ダブルクォート)で囲んで設定します。入力可能な文字は,英数字と特殊文字です。ただし,入力文字列に,スペースなどの特殊文字を含まない場合,文字列を”(ダブルクォート)で囲まなくても入力可能です。
詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
ダブルクォート(”),大カッコ始め({),大カッコ終わり(}),シングルクォート(’),セミコロン(;),ドル($),逆シングルクォート(‘)
- bandwidth <kbit/s>
 - 回線の帯域幅をkbit/s単位で設定します。
 - 本設定は,当該回線のifSpeed/ifHighSpeed(SNMP MIB)値にだけ反映されるもので,通信には影響ありません。
 - 本設定は,ネットワーク監視装置での回線使用率の算出に使用されます。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
当該回線の回線速度
- 値の設定範囲
 
1〜10000000
当該回線の回線速度を超えた値を設定しないでください。
- link_debounce <Seconds>
 - リンク障害を検出してからリンクダウンするまでのリンクダウン検出時間を秒単位で設定します。本設定値を大きくすると,一時的なリンクダウンを検出しなくなるため,リンクが不安定となることを防ぎます。リンク障害を検出後,早期にリンクダウンさせたい場合は,本設定値は初期値のままとしてください。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
2
- 値の設定範囲
 
2〜10
- type { auto_negotiation | 10m_ethernet | 10m_full_duplex | 100m_half_duplex | 100m_full_duplex }
 - セグメント規格を指定します。
 - auto_negotiation:1000BASE-T全二重および以下を自動認識
 - 10m_ethernet:10BASE-T半二重
 - 10m_full_duplex:10BASE-T全二重
 - 100m_half_duplex:100BASE-TX半二重
 - 100m_full_duplex:100BASE-TX全二重
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
auto_negotiation
- 本サブコマンドに関する注意事項
 
・メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
- {flow_control | flow_control_off }
 - フローコントロールを有効にするか無効にするかを指定します。なお,10BASE-T(半二重),100BASE-TX(半二重)は未サポートとなります。接続相手と指定を合わせてください。
 
- flow_control:
 - フローコントロールを有効にします。本指定をした場合,flow_control_send,flow_control_receiveサブコマンドが有効となります。
 
- flow_control_off:
 - フローコントロールを無効にします。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
flow_control_off
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- flow_control_send {enable | disable | desired}
 - フローコントロールのポーズパケットの送信動作を指定します。flow_controlサブコマンドを指定した場合にだけ指定が有効になります。接続相手のフローコントロールの,ポーズパケットの受信動作と指定をあわせてください。
 
- enable:
 - ポーズパケットを送信します。
 
- disable:
 - ポーズパケットを送信しません。オートネゴシエーション指定,かつflow_control_receiveサブコマンドのdesired指定時は,接続装置とのやり取りによってポーズパケットの送信有無を決定します。「解説書 Vol.1 4.2.1 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T」を参照してください。
 
- desired:
 - ポーズパケットを送信します。オートネゴシエーション指定時は,接続装置とのやり取りによってポーズパケットの送信有無を決定します。「解説書 Vol.1 4.2.1 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T」を参照してください。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
desired
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- flow_control_receive {enable | disable | desired}
 - フローコントロールのポーズパケットの受信動作を指定します。flow_controlサブコマンドを指定した場合にだけ指定が有効になります。接続相手のフローコントロールのポーズパケットの,送信動作と指定をあわせてください。
 
- enable:
 - ポーズパケットを受信します。
 
- disable:
 - ポーズパケットを受信しません。オートネゴシエーション指定,かつflow_control_sendサブコマンドのdesired指定時は,接続装置とのやり取りによってポーズパケットの受信有無を決定します。「解説書 Vol.1 4.2.1 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T」を参照してください。
 
- desired:
 - ポーズパケットを受信します。オートネゴシエーション指定時は,接続装置とのやり取りによってポーズパケットの受信有無を決定します。「解説書 Vol.1 4.2.1 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T」を参照してください。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
desired
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- jumbo_frame <Length>
 - FCSを除いたEthernet V2形式フレーム※での最大フレーム長を設定します。本設定によって1500オクテットを超えるフレームを中継できるようになります。IP情報のmtuパラメータを合わせて変更することで,IPパケットのフラグメント化するサイズを大きくすることもできます。なお,802.3形式フレーム※の最大フレーム長は設定できません。また,10BASE-T(半二重),10BASE-T(全二重),100BASE-TX(半二重)では設定できません。
 
- 注※ 「解説書 Vol.1 4.3 MACおよびLLC副層制御」のフレームフォーマットを参照してください。
 - 本設定をした場合,イーサネットジャンボフレーム情報を設定しても本設定が有効となります。設定値を次の表に示します。接続相手と最大フレーム長およびIP MTU長の設定をあわせてください。
 表4-1 最大フレーム長の設定
項番 jumbo_frameの設定 イーサネットジャンボフレーム情報(ethernet-jumbo-frame)の設定 最大フレーム長(オクテット) 1 あり あり jumbo_frameの設定値※ 2 省略 jumbo_frameの設定値※ 3 省略 あり イーサネットジャンボフレーム情報(ethernet-jumbo-frame)の設定値 4 省略 1518 注※ 設定値は,IP情報のmtuパラメータに18オクテット以上加算した値としてください。18オクテット未満の場合は,IP情報のmtuパラメータが本設定値から18オクテット減算された値で動作します。
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
イーサネットジャンボフレーム情報を設定している場合は,イーサネットジャンボフレーム情報の設定値。
イーサネットジャンボフレーム情報を省略した場合は,1518オクテット。
- 値の設定範囲
 
1518〜9596オクテットとなります。
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- { tpid_8100 | tpid_9100 }
 - VLANフレームを識別するTag Protocol IDentifier値を0x8100または0x9100に指定します。
 
- tpid_8100:Tag Protocol IDentifier値を0x8100にします。
 
- tpid_9100:Tag Protocol IDentifier値を0x9100にします。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
tpid_8100
- 本サブコマンドに関する注意事項:
 
- 本サブコマンドは当該回線でvlan(Tag-VLAN連携情報)設定時に有効となります。
 - メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- l2transport【OP-MPLS】
 - L2-VPNのL2トランスポートインタフェースとして動作します。Tag-VLANを定義した場合,本サブコマンドは配下の全Tag-VLANインタフェースに有効となります。また,このときLINEの属する同一NIF上のほかのインタフェースに定義するIP情報は,アドレスおよびオプションをすべて省略してください。また,VLANフレームを識別するTag Protocol IDentifier値は,0x8100および0x9100の両方が有効となります。
 
[入力例]
- 情報の設定
 
NIF番号0,Line番号0に10BASE-Tタイプのイーサネットを設定します。
 (config)# line Department1 ethernet 0/0 [line Department1] (config)# type 10m_ethernet [line Department1] (config)#- 設定情報の表示
 
- すべての表示
 
設定されたすべての回線の情報を表示します。
 (config)# show line line Department1 ethernet 0/0 type 10m_ethernet (config)#
- NIF単位の表示
 
NIF単位で設定された回線の情報を表示します。
 (config)# show line 0 line Department1 ethernet 0/0 type 10m_ethernet (config)#
- Line単位の表示
 
設定された特定の回線の情報を表示します。
 (config)# show line 0/0 line Department1 ethernet 0/0 type 10m_ethernet (config)#
- Line名称での表示
 
設定されたLine名称の回線情報を表示します。
 (config)# show line Department1 line Department1 ethernet 0/0 type 10m_ethernet (config)#- 設定情報の変更
 
Line名称がDepartment1のセグメント規格を10BASE-T全二重に変更します。
 (config)# show line Department1 line Department1 ethernet 0/0 type 10m_ethernet (config)# line Department1 ethernet 0/0 [line Department1] (config)# type 10m_full_duplex [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 ethernet 0/0 type 10m_full_duplex (config)#- 設定情報の削除
 
- 指定Line名称の削除
 
指定された回線の情報を削除します。
 (config)# show line line Department1 ethernet 0/0 type 10m_full_duplex ! line Department2 ethernet 0/1 type 10m_full_duplex (config)# delete line Department2 (config)# show line line Department1 ethernet 0/0 type 10m_full_duplex (config)#
- 指定Line名称に関連する情報の削除
 
指定されたLine名称に関連するすべての情報を削除します。
 (config)# show line line Department1 ethernet 0/0 type 10m_full_duplex ! line Department2 ethernet 0/1 type 10m_full_duplex ip 170.10.30.1 mask 255.255.255.0 (config)# delete -r line Department2 (config)# show line line Department1 ethernet 0/0 type 10m_full_duplex (config)#- 回線の閉塞
 
設定された回線を閉塞します。
 (config)# show line Department1 line Department1 ethernet 0/0 type 10m_full_duplex (config)# line Department1 ethernet 0/0 [line Department1] (config)# disable [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 ethernet 0/0 type 10m_full_duplex disable (config)#- 設定情報サブコマンドの削除
 
閉塞設定された回線から閉塞設定を削除します。
 (config)# show line Department1 line Department1 ethernet 0/0 type 10m_full_duplex disable (config)# line Department1 ethernet 0/0 [line Department1] (config)# delete disable [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 ethernet 0/0 type 10m_full_duplex (config)#- SNMP link downおよびup trapの抑止の設定
 
設定された回線のSNMP link downおよびup trapの抑止の設定をします。
 (config)# show line Department1 line Department1 ethernet 0/0 type 10m_full_duplex (config)# line Department1 ethernet 0/0 [line Department1] (config)# disable_link_trap [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 ethernet 0/0 type 10m_full_duplex disable_link_trap (config)#- SNMP link downおよびup trapの抑止定義の削除
 
設定された回線のSNMP link downおよびup trapの抑止の設定を削除します。
 (config)# show line Department1 line Department1 ethernet 0/0 type 10m_full_duplex disable_link_trap (config)# line Department1 ethernet 0/0 [line Department1] (config)# delete disable_link_trap [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 ethernet 0/0 type 10m_full_duplex (config)#- フローコントロールの設定
 
設定された回線のポーズパケットの送信および受信を有効に指定します。
 (config)# show line Department1 line Department1 ethernet 0/0 type 100m_full_duplex (config)# line Department1 ethernet 0/0 [line Department1] (config)# flow_control [line Department1] (config)# flow_control_send enable [line Department1] (config)# flow_control_receive enable [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 ethernet 0/0 type 100m_full_duplex flow_control flow_control_send enable flow_control_receive enable (config)#- 最大フレーム長を設定
 
設定された回線の最大フレーム長を8000オクテットに設定します。
 (config)# show line Department1 line Department1 ethernet 0/0 type 100m_full_duplex (config)# line Department1 ethernet 0/0 [line Department1] (config)# jumbo_frame 8000 [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 ethernet 0/0 type 100m_full_duplex jumbo_frame 8000 (config)#- VLANフレーム識別子を0x9100に設定
 
設定された回線のVLANフレーム識別子であるTag Protocol IDentifier値(TPID)を0x9100に指定します。
 (config)# show line Department1 line Department1 ethernet 0/0 type 10m_full_duplex (config)# line Department1 ethernet 0/0 [line Department1] (config)# tpid_9100 [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 ethernet 0/0 type 10m_full_duplex tpid_9100 (config)#
[関連コマンド]
ip(IP情報)
history-control(SNMP情報)
ethernet-jumbo-frame(イーサネットジャンボフレーム情報)
vlan(Tag-VLAN連携情報)
mpls(MPLS情報)
[注意事項]
- lineの設定を削除する場合,該当するlineに対して,history-control(イーサネット統計のMIB RMONのHistoryグループを収集)の設定がないか確認してください。
 
該当するlineのhistory-controlの設定がある場合,そのhistory-controlの設定を削除してください。
- IPルーティングプロトコル情報,IPマルチキャストプロトコル情報,MPLS情報の変更を行い,applyコマンドを実行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前にapplyコマンドを自動で実行し,変更したIPルーティングプロトコル情報,IPマルチキャストプロトコル情報,MPLS情報が運用に反映されます。
 - l2transportを指定した場合,該当インタフェースはL2-VPNのアクセス回線として動作するため,VRRP情報の設定は行わないでください。【OP-MPLS】
 
1000BASE-X
[入力モード]
グローバルコンフィグモード
[入力形式]
- 情報の設定・変更
 - line <Line Name> gigabit_ethernet <NIF No.>/<Line No.>
 - >>移行モード:line
 
- 情報の削除
 - delete [-r] line {<Line Name> | <NIF No.>/<Line No.>}
 
- 情報の表示
 - show line [{<Line Name> | <NIF No.> | <NIF No.>/<Line No.>}]
 - show -r line {<Line Name> | <NIF No.>/<Line No.>}
 
[サブコマンド入力形式]
- 情報の設定・変更
 - disable
 - disable_link_trap
 - description <strings>
 - bandwidth <kbit/s>
 - link_debounce <Seconds>
 - type{ auto_negotiation | 1000m_full_duplex }
 - { flow_control | flow_control_off }
 - flow_control_send {enable | disable | desired}
 - flow_control_receive {enable | disable | desired}
 - jumbo_frame <Length>
 - { tpid_8100 | tpid_9100 }
 - l2transport
 
- 情報の削除
 - delete disable
 - delete disable_link_trap
 - delete description
 - delete bandwidth
 - delete link_debounce
 - delete type{ auto_negotiation | 1000m_full_duplex }
 - delete { flow_control | flow_control_off }
 - delete flow_control_send
 - delete flow_control_receive
 - delete jumbo_frame
 - delete { tpid_8100 | tpid_9100 }
 - delete l2transport
 
[モード階層]
line
[パラメータ]
- <Line Name>
 - Line名称を指定します。最大14文字の文字列を入力可能です。
 - なお,flow filter情報,flow qos情報で<Interface Names>指定をする場合,「文字列+数字」の形式でLine名称を指定してください。詳細は,「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2 1. フロー情報」のflow filter,flow qosを参照してください。
 
- gigabit_ethernet
 - 回線種別を設定します。
 - メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本パラメータを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- <NIF No.> / <Line No.>
 - NIF番号,Line番号を指定します。指定できるNIF番号およびLine番号の値の範囲は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
 
- -r
 - 指定された回線に関するすべてのコンフィグレーションを表示または削除します。
 
[サブコマンド]
- disable
 - 回線の閉塞を行います。
 - また,SNMPのSetRequestオペレーションを用いて,SNMPマネージャから本コマンドを設定できます。SNMPのSetRequestオペレーションを用いて本コマンドを設定した場合,その設定はコンフィグレーションに反映されます。
 
- disable_link_trap
 - SNMP link downおよびup Trapの抑止を行います。
 
- description <strings>
 - 補足説明を設定します。回線に関するメモとしてご使用いただけます。なお,本設定を行うと運用コマンドshow interfaces(イーサネット)やifDescr(SNMP MIB)で確認できます。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
初期値はNULLです。
- 値の設定範囲
 
64字以内の文字列を”(ダブルクォート)で囲んで設定します。入力可能な文字は,英数字と特殊文字です。ただし,入力文字列に,スペースなどの特殊文字を含まない場合,文字列を”(ダブルクォート)で囲まなくても入力可能です。
詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
ダブルクォート(”),大カッコ始め({),大カッコ終わり(}),シングルクォート(’),セミコロン(;),ドル($),逆シングルクォート(‘)
- bandwidth <kbit/s>
 - 回線の帯域幅をkbit/s単位で設定します。
 - 本設定は,当該回線のifSpeed/ifHighSpeed(SNMP MIB)値にだけ反映されるもので,通信には影響ありません。
 - 本設定は,ネットワーク監視装置での回線使用率の算出に使用されます。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
当該回線の回線速度
- 値の設定範囲
 
1〜10000000
当該回線の回線速度を超えた値を設定しないでください。
- link_debounce <Seconds>
 - リンク障害を検出してからリンクダウンするまでのリンクダウン検出時間を秒単位で設定します。本設定値を大きくすると,一時的なリンクダウンを検出しなくなるため,リンクが不安定となることを防ぎます。リンク障害を検出後,早期にリンクダウンさせたい場合は,本設定値は初期値のままとしてください。初期値(0秒)の場合は,リンク障害検出で即リンクダウンとなります。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
0
- 値の設定範囲
 
0〜10
- type { auto_negotiation | 1000m_full_duplex }
 - セグメント規格を指定します。
 
- auto_negotiation:以下を自動認識
 
- 1000m_full_duplex:1000BASE-X全二重
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
auto_negotiation
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- { flow_control | flow_control_off }
 - フローコントロールを有効にするか無効にするかを指定します。接続相手と指定を合わせてください。
 
- flow_control:フローコントロールを有効にします。本指定をした場合flow_control_send,flow_control_receiveサブコマンドが有効となります。
 
- flow_control_off:フローコントロールを無効にします。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
flow_control
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- flow_control_send {enable | disable | desired}
 - フローコントロールのポーズパケットの送信動作を指定します。flow_controlサブコマンドを指定した場合にだけ指定が有効になります。接続相手のフローコントロールの,ポーズパケットの受信動作と指定をあわせてください。
 
- enable:
 - ポーズパケットを送信します。ただし,シェーパ付きSFP(NE1GSHP-4S)の場合desiredと同じ動作をします。
 
- disable:
 - ポーズパケットを送信しません。オートネゴシエーション指定,かつflow_control_receiveサブコマンドのdesired指定時は,接続装置とのやり取りによってポーズパケットの送信有無を決定します。「解説書 Vol.1 4.2.2 1000BASE-X」を参照してください。
 
- desired:
 - ポーズパケットを送信します。オートネゴシエーション指定時は,接続装置とのやり取りによってポーズパケットの送信有無を決定します。「解説書 Vol.1 4.2.2 1000BASE-X」を参照してください。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
desired
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- flow_control_receive {enable | disable | desired}
 - フローコントロールのポーズパケットの受信動作を指定します。flow_controlサブコマンドを指定した場合にだけ指定が有効になります。接続相手のフローコントロールの,ポーズパケットの送信動作と指定をあわせてください。
 
- enable:
 - ポーズパケットを受信します。ただし,シェーパ付きSFP(NE1GSHP-4S)の場合desiredと同じ動作をします。
 
- disable:
 - ポーズパケットを受信しません。オートネゴシエーション指定,かつflow_control_sendサブコマンドのdesired指定時は,接続装置とのやり取りによってポーズパケットの受信有無を決定します。「解説書 Vol.1 4.2.2 1000BASE-X」を参照してください。
 
- desired:
 - ポーズパケットを受信します。オートネゴシエーション指定時は,接続装置とのやり取りによってポーズパケットの受信有無を決定します。「解説書 Vol.1 4.2.2 1000BASE-X」を参照してください。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
desired
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- jumbo_frame <Length>
 - FCSを除いたEthernet V2形式フレーム※での最大フレーム長を設定します。本設定によって1500オクテットを超えるフレームを中継できるようになります。IP情報のmtuパラメータを合わせて変更することで,IPパケットのフラグメント化するサイズを大きくすることもできます。なお,802.3形式フレーム※の最大フレーム長は設定できません。
 
- 注※ 「解説書 Vol.1 4.3 MACおよびLLC副層制御」のフレームフォーマットを参照してください。
 - 本設定をした場合,イーサネットジャンボフレーム情報を設定しても本設定が有効となります。設定値を次の表に示します。接続相手と最大フレーム長およびIP MTU長の設定をあわせてください。
 表4-2 最大フレーム長の設定
項番 jumbo_frameの設定 イーサネットジャンボフレーム情報(ethernet-jumbo-frame)の設定 最大フレーム長(オクテット) 1 あり あり jumbo_frameの設定値※ 2 省略 jumbo_frameの設定値※ 3 省略 あり イーサネットジャンボフレーム情報(ethernet-jumbo-frame)の設定値 4 省略 1518 注※ 設定値は,IP情報のmtuパラメータに18オクテット以上加算した値としてください。18オクテット未満の場合は,IP情報のmtuパラメータが本設定値から18オクテット減算された値で動作します。
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
イーサネットジャンボフレーム情報を設定している場合は,イーサネットジャンボフレーム情報の設定値。
イーサネットジャンボフレーム情報を省略した場合は,1518オクテット。
- 値の設定範囲
 
1518〜9596オクテットとなります。
ただし,シェーパ付きSFP(NE1GSHP-4S,NE1GSHP-8S)の場合,2001オクテット以上の値を指定しても運用では2000オクテットとなります。
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- { tpid_8100 | tpid_9100 }
 - VLANフレームを識別するTag Protocol IDentifier値を0x8100または0x9100に指定します。
 
- tpid_8100:Tag Protocol IDentifier値を0x8100にします。
 
- tpid_9100:Tag Protocol IDentifier値を0x9100にします。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
tpid_8100
- 本サブコマンドに関する注意事項:
 
- 本サブコマンドは当該回線でvlan(Tag-VLAN連携情報)設定時に有効となります。
 - メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- l2transport【OP-MPLS】
 - L2-VPNのL2トランスポートインタフェースとして動作します。Tag-VLANを定義した場合,本サブコマンドは配下の全Tag-VLANインタフェースに有効となります。また,このときLINEの属する同一NIF上のほかのインタフェースに定義するIP情報は,アドレスおよびオプションをすべて省略してください。また,VLANフレームを識別するTag Protocol IDentifier値は,0x8100および0x9100の両方が有効となります。
 
[入力例]
- 情報の設定
 
NIF番号0,Line番号0に1000BASE-Xタイプのイーサネットを設定します。
 (config)# line Department1 gigabit_ethernet 0/0 [line Department1] (config)# flow_control [line Department1] (config)#- 設定情報の表示
 
- すべての表示
 
設定されたすべての回線の情報を表示します。
 (config)# show line line Department1 gigabit_ethernet 0/0 flow_control (config)#
- NIF単位の表示
 
NIF単位で設定された回線の情報を表示します。
 (config)# show line 0 line Department1 gigabit_ethernet 0/0 flow_control (config)#
- Line単位の表示
 
設定された特定の回線の情報を表示します。
 (config)# show line 0/0 line Department1 gigabit_ethernet 0/0 flow_control (config)#
- Line名称での表示
 
設定されたLine名称の回線情報を表示します。
 (config)# show line Department1 line Department1 gigabit_ethernet 0/0 flow_control (config)#- 設定情報の変更
 
Line名称がDepartment1のフローコントロールを無効に変更します。
 (config)# show line Department1 line Department1 gigabit_ethernet 0/0 flow_control (config)# line Department1 gigabit_ethernet 0/0 [line Department1] (config)# flow_control_off [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off (config)#- 設定情報の削除
 
- 指定Line名称の削除
 
指定された回線の情報を削除します。
 (config)# show line line Department1 gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off ! line Department2 gigabit_ethernet 0/2 flow_control (config)# delete line Department2 (config)# show line line Department1 gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off (config)#
- 指定Line名称に関連する情報の削除
 
指定されたLine名称に関連するすべての情報を削除します。
 (config)# show line line Department1 gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off ! line Department2 gigabit_ethernet 0/2 flow_control ip 170.10.30.1 mask 255.255.255.0 (config)# delete -r line Department2 (config)# show line line Department1 gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off (config)#- 回線の閉塞
 
設定された回線を閉塞します。
 (config)# show line Department1 line Department1 gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off (config)# line Department1 gigabit_ethernet 0/0 [line Department1] (config)# disable [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off disable (config)#- 設定情報サブコマンドの削除
 
閉塞設定された回線から閉塞設定を削除します。
 (config)# show line Department1 line Department1 gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off disable (config)# line Department1 gigabit_ethernet 0/0 [line Department1] (config)# delete disable [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off (config)#- SNMP link downおよびup trapの抑止の設定
 
設定された回線のSNMP link downおよびup trapの抑止の設定をします。
 (config)# show line Department1 line Department1 gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off (config)# line Department1 gigabit_ethernet 0/0 [line Department1] (config)# disable_link_trap [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off disable_link_trap (config)#- SNMP link downおよびup trapの抑止定義の削除
 
設定された回線のSNMP link downおよびup trapの抑止の設定を削除します。
 (config)# show line Department1 line Department1 gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off disable_link_trap (config)# line Department1 gigabit_ethernet 0/0 [line Department1] (config)# delete disable_link_trap [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off (config)#- フローコントロールの設定
 
設定された回線のポーズパケットの送信および受信を有効に指定します。
 (config)# show line Department1 line Department1 gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off (config)# line Department1 gigabit_ethernet 0/0 [line Department1] (config)# flow_control [line Department1] (config)# flow_control_send enable [line Department1] (config)# flow_control_receive enable [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 gigabit_ethernet 0/0 flow_control flow_control_send enable flow_control_receive enable (config)#- 最大フレーム長を設定
 
設定された回線の最大フレーム長を8000オクテットに設定します。
 (config)# show line Department1 line Department1 gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off (config)# line Department1 gigabit_ethernet 0/0 [line Department1] (config)# jumbo_frame 8000 [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off jumbo_frame 8000 (config)#- VLANフレーム識別子を0x9100に設定
 
設定された回線のVLANフレーム識別子であるTag Protocol IDentifier値(TPID)を0x9100に指定します。
 (config)# show line Department1 line Department1 gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off (config)# line Department1 gigabit_ethernet 0/0 [line Department1] (config)# tpid_9100 [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off tpid_9100 (config)#
[関連コマンド]
ip(IP情報)
history-control(SNMP情報)
ethernet-jumbo-frame(イーサネットジャンボフレーム情報)
vlan(Tag-VLAN連携情報)
mpls(MPLS情報)
[注意事項]
- lineの設定を削除する場合,該当するlineに対して,history-control(イーサネット統計のMIB RMONのHistoryグループを収集)の設定がないか確認してください。
 
該当するlineのhistory-controlの設定がある場合,そのhistory-controlの設定を削除してください。
- IPルーティングプロトコル情報,IPマルチキャストプロトコル情報,MPLS情報の変更を行い,applyコマンドを実行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前にapplyコマンドを自動で実行し,変更したIPルーティングプロトコル情報,IPマルチキャストプロトコル情報,MPLS情報が運用に反映されます。
 - l2transportを指定した場合,該当インタフェースはL2-VPNのアクセス回線として動作するため,VRRP情報の設定は行わないでください。【OP-MPLS】
 
10GBASE-R
[入力モード]
グローバルコンフィグモード
[入力形式]
- 情報の設定・変更
 - line <Line Name> 10gigabit_ethernet <NIF No.>/<Line No.>
 - >>移行モード:line
 
- 情報の削除
 - delete [-r] line {<Line Name> | <NIF No.>/<Line No.>}
 
- 情報の表示
 - show line [{<Line Name> | <NIF No.> | <NIF No.>/<Line No.>}]
 - show -r line {<Line Name> | <NIF No.>/<Line No.>}
 
[サブコマンド入力形式]
- 情報の設定・変更
 - disable
 - disable_link_trap
 - description <strings>
 - bandwidth <kbit/s>
 - { flow_control | flow_control_off }
 - flow_control_send {enable | disable}
 - flow_control_receive {enable | disable}
 - jumbo_frame <Length>
 - { tpid_8100 | tpid_9100 }
 - l2transport
 
- 情報の削除
 - delete disable
 - delete disable_link_trap
 - delete description
 - delete bandwidth
 - delete { flow_control | flow_control_off }
 - delete flow_control_send
 - delete flow_control_receive
 - delete jumbo_frame
 - delete { tpid_8100 | tpid_9100 }
 - delete l2transport
 
[モード階層]
line
[パラメータ]
- <Line Name>
 - Line名称を指定します。最大14文字の文字列を入力可能です。
 - なお,flow filter情報,flow qos情報で<Interface Names>指定をする場合,「文字列+数字」の形式でLine名称を指定してください。詳細は,「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2 1. フロー情報」のflow filter,flow qosを参照してください。
 
- 10gigabit_ethernet
 - 回線種別を設定します。
 - メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本パラメータを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- <NIF No.> / <Line No.>
 - NIF番号,Line番号を指定します。指定できるNIF番号およびLine番号の値の範囲は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
 
- -r
 - 指定された回線に関するすべてのコンフィグレーションを表示または削除します。
 
[サブコマンド]
- disable
 - 回線の閉塞を行います。
 - また,SNMPのSetRequestオペレーションを用いて,SNMPマネージャから本コマンドを設定できます。SNMPのSetRequestオペレーションを用いて本コマンドを設定した場合,その設定はコンフィグレーションに反映されます。
 
- disable_link_trap
 - SNMP link downおよびup Trapの抑止を行います。
 
- description <strings>
 - 補足説明を設定します。回線に関するメモとしてご使用いただけます。なお,本設定を行うと運用コマンドshow interfaces(イーサネット)やifDescr(SNMP MIB)で確認できます。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
初期値はNULLです。
- 値の設定範囲
 
64字以内の文字列を”(ダブルクォート)で囲んで設定します。入力可能な文字は,英数字と特殊文字です。ただし,入力文字列に,スペースなどの特殊文字を含まない場合,文字列を”(ダブルクォート)で囲まなくても入力可能です。
詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
ダブルクォート(”),大カッコ始め({),大カッコ終わり(}),シングルクォート(’),セミコロン(;),ドル($),逆シングルクォート(‘)
- bandwidth <kbit/s>
 - 回線の帯域幅をkbit/s単位で設定します。
 - 本設定は,当該回線のifSpeed/ifHighSpeed(SNMP MIB)値にだけ反映されるもので,通信には影響ありません。
 - 本設定は,ネットワーク監視装置での回線使用率の算出に使用されます。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
当該回線の回線速度
- 値の設定範囲
 
1〜10000000
当該回線の回線速度を超えた値を設定しないでください。
- { flow_control | flow_control_off }
 - フローコントロールを有効にするか無効にするかを指定します。接続相手と指定を合わせてください。
 
- flow_control:フローコントロールを有効にします。本指定をした場合flow_control_send,flow_control_receiveサブコマンドが有効となります。
 
- flow_control_off:フローコントロールを無効にします。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
flow_control
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- flow_control_send {enable | disable}
 - フローコントロールのポーズパケットの送信動作を指定します。flow_controlサブコマンドを指定した場合にだけ指定が有効になります。接続相手のフローコントロールの,ポーズパケットの受信動作と指定を合わせてください。
 
- enable:
 - ポーズパケットを送信します。
 
- disable:
 - ポーズパケットを送信しません。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
enable
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- flow_control_receive {enable | disable}
 - フローコントロールのポーズパケットの受信動作を指定します。flow_controlサブコマンドを指定した場合にだけ指定が有効になります。接続相手のフローコントロールの,ポーズパケットの送信動作と指定を合わせてください。
 
- enable:
 - ポーズパケットを受信します。
 
- disable:
 - ポーズパケットを受信しません。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
enable
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- jumbo_frame <Length>
 - FCSを除いたEthernet V2形式フレーム※での最大フレーム長を設定します。本設定によって1500オクテットを超えるフレームを中継できるようになります。IP情報のmtuパラメータを合わせて変更することで,IPパケットのフラグメント化するサイズを大きくすることもできます。なお,802.3形式フレーム※の最大フレーム長は設定できません。
 
- 注※ 「解説書 Vol.1 4.3 MACおよびLLC副層制御」のフレームフォーマットを参照してください。
 - 本設定をした場合,イーサネットジャンボフレーム情報を設定しても本設定が有効となります。設定値を次の表に示します。接続相手と最大フレーム長およびIP MTU長の設定を合わせてください。
 表4-3 最大フレーム長の設定
項番 jumbo_frameの設定 イーサネットジャンボフレーム情報(ethernet-jumbo-frame)の設定 最大フレーム長(オクテット) 1 あり あり jumbo_frameの設定値※ 2 省略 jumbo_frameの設定値※ 3 省略 あり イーサネットジャンボフレーム情報(ethernet-jumbo-frame)の設定値 4 省略 1518 注※ 設定値は,IP情報のmtuパラメータに18オクテット以上加算した値としてください。18オクテット未満の場合は,IP情報のmtuパラメータが本設定値から18オクテット減算された値で動作します。
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
イーサネットジャンボフレーム情報を設定している場合は,イーサネットジャンボフレーム情報の設定値。
イーサネットジャンボフレーム情報を省略した場合は,1518オクテット。
- 値の設定範囲
 
1518〜9596オクテットとなります。
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- { tpid_8100 | tpid_9100 }
 - VLANフレームを識別するTag Protocol IDentifier値を0x8100または0x9100に指定します。
 
- tpid_8100:Tag Protocol IDentifier値を0x8100にします。
 
- tpid_9100:Tag Protocol IDentifier値を0x9100にします。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
tpid_8100
- 本サブコマンドに関する注意事項:
 
- 本サブコマンドは当該回線でvlan(Tag-VLAN連携情報)設定時に有効となります。
 - メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- l2transport【OP-MPLS】
 - L2-VPNのL2トランスポートインタフェースとして動作します。Tag-VLANを定義した場合,本サブコマンドは配下の全Tag-VLANインタフェースに有効となります。また,このときLINEの属する同一NIF上のほかのインタフェースに定義するIP情報は,アドレスおよびオプションをすべて省略してください。また,VLANフレームを識別するTag Protocol IDentifier値は,0x8100および0x9100の両方が有効となります。
 
[入力例]
- 情報の設定
 
NIF番号0,Line番号0に10GBASE-Rタイプのイーサネットを設定します。
 (config)# line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 [line Department1] (config)# flow_control [line Department1] (config)#- 設定情報の表示
 
- すべての表示
 
設定されたすべての回線の情報を表示します。
 (config)# show line line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 flow_control (config)#
- NIF単位の表示
 
NIF単位で設定された回線の情報を表示します。
 (config)# show line 0 line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 flow_control (config)#
- Line単位の表示
 
設定された特定の回線の情報を表示します。
 (config)# show line 0/0 line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 flow_control (config)#
- Line名称での表示
 
設定されたLine名称の回線情報を表示します。
 (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 flow_control (config)#- パラメータの変更
 
Line名称がDepartment1のフローコントロールを無効に変更します。
 (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 flow_control (config)# line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 [line Department1] (config)# flow_control_off [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off (config)#- 設定情報の削除
 
- 指定Line名称の削除
 
指定された回線の情報を削除します。
 (config)# show line line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off ! line Department2 10gigabit_ethernet 0/2 flow_control (config)# delete line Department2 (config)# show line line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off (config)#
- 指定Line名称に関連する情報の削除
 
指定されたLine名称に関連するすべての情報を削除します。
 (config)# show line line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off ! line Department2 10gigabit_ethernet 0/2 flow_control ip 170.10.30.1 mask 255.255.255.0 (config)# delete -r line Department2 (config)# show line line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off (config)#- 回線の閉塞
 
設定された回線を閉塞します。
 (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off (config)# line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 [line Department1] (config)# disable [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off disable (config)#- 設定情報サブコマンドの削除
 
閉塞設定された回線から閉塞設定を削除します。
 (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off disable (config)# line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 [line Department1] (config)# delete disable [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off (config)#- SNMP link downおよびup trapの抑止の設定
 
設定された回線のSNMP link downおよびup trapの抑止の設定をします。
 (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off (config)# line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 [line Department1] (config)# disable_link_trap [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off disable_link_trap (config)#- SNMP link downおよびup trapの抑止定義の削除
 
設定された回線のSNMP link downおよびup trapの抑止の設定を削除します。
 (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off disable_link_trap (config)# line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 [line Department1] (config)# delete disable_link_trap [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off (config)#- フローコントロールの設定
 
設定された回線のポーズパケットの送信および受信を有効に指定します。
 (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off (config)# line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 [line Department1] (config)# flow_control [line Department1] (config)# flow_control_send enable [line Department1] (config)# flow_control_receive enable [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 flow_control flow_control_send enable flow_control_receive enable (config)#- 最大フレーム長を設定
 
設定された回線の最大フレーム長を8000オクテットに設定します。
 (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off (config)# line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 [line Department1] (config)# jumbo_frame 8000 [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off jumbo_frame 8000 (config)#- VLANフレーム識別子を0x9100に設定
 
設定された回線のVLANフレーム識別子であるTag Protocol IDentifier値(TPID)を0x9100に指定します。
 (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off (config)# line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 [line Department1] (config)# tpid_9100 [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet 0/0 flow_control_off tpid_9100 (config)#
[関連コマンド]
ip(IP情報)
history-control(SNMP情報)
ethernet-jumbo-frame(イーサネットジャンボフレーム情報)
vlan(Tag-VLAN連携情報)
mpls(MPLS情報)
[注意事項]
- lineの設定を削除する場合,該当するlineに対して,history-control(イーサネット統計のMIB RMONのHistoryグループを収集)の設定がないか確認してください。
 
該当するlineのhistory-controlの設定がある場合,そのhistory-controlの設定を削除してください。
- IPルーティングプロトコル情報,IPマルチキャストプロトコル情報,MPLS情報の変更を行い,applyコマンドを実行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前にapplyコマンドを自動で実行し,変更したIPルーティングプロトコル情報,IPマルチキャストプロトコル情報,MPLS情報が運用に反映されます。
 - l2transportを指定した場合,該当インタフェースはL2-VPNのアクセス回線として動作するため,VRRP情報の設定は行わないでください。【OP-MPLS】
 
10GBASE-W
[入力モード]
グローバルコンフィグモード
[入力形式]
- 情報の設定・変更
 - line <Line Name> 10gigabit_ethernet_wan <NIF No.>/<Line No.>
 - >>移行モード:line
 
- 情報の削除
 - delete [-r] line { <Line Name> | <NIF No.>/<Line No.> }
 
- 情報の表示
 - show line [{ <Line Name> | <NIF No.> | <NIF No.>/<Line No.> }]
 - show -r line {<Line Name> | <NIF No.>/<Line No.>}
 
[サブコマンド入力形式]
- 情報の設定・変更
 - disable
 - disable_link_trap
 - description <strings>
 - bandwidth <kbit/s>
 - { flow_control | flow_control_off }
 - flow_control_send { enable | disable }
 - flow_control_receive { enable | disable }
 - jumbo_frame <Length>
 - { tpid_8100 | tpid_9100 }
 - clock { independent | external }
 - section_trace_message_mode { 1octet | 16octets | c1 }
 - j0 <Pattern>
 - ss { ieee802_3ae | sonet }
 - path_trace_message_mode { 1octet | 16octets }
 - j1 <Pattern>
 - c2 <Pattern>
 - rdi { 1bit | 3bit }
 - sd_ber <Error Rate>
 - l2transport
 
- 情報の削除
 - delete disable
 - delete disable_link_trap
 - delete description
 - delete bandwidth
 - delete { flow_control | flow_control_off }
 - delete flow_control_send
 - delete flow_control_receive
 - delete jumbo_frame
 - delete { tpid_8100 | tpid_9100 }
 - delete clock
 - delete section_trace_message_mode
 - delete j0
 - delete ss
 - delete path_trace_message_mode
 - delete j1
 - delete c2
 - delete rdi
 - delete sd_ber
 - delete l2transport
 
[モード階層]
line
[パラメータ]
- <Line Name>
 - Line名称を指定します。最大14文字の文字列を入力可能です。
 - なお,flow filter情報,flow qos情報で<Interface Names>指定をする場合,「文字列+数字」の形式でLine名称を指定してください。詳細は,「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2 1. フロー情報」のflow filter,flow qosを参照してください。
 
- 10gigabit_ethernet_wan
 - 回線種別を指定します。
 - メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本パラメータを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- <NIF No.> / <Line No.>
 - NIF番号,Line番号を指定します。指定できるNIF番号およびLine番号の値の範囲は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
 
- -r
 - 指定された回線に関するすべてのコンフィグレーションを表示または削除します。
 
[サブコマンド]
- disable
 - 回線の閉塞を行います。
 - また,SNMPのSetRequestオペレーションを用いて,SNMPマネージャから本コマンドを設定できます。SNMPのSetRequestオペレーションを用いて本コマンドを設定した場合,その設定はコンフィグレーションに反映されます。
 
- disable_link_trap
 - SNMP link downおよびup Trapの抑止を行います。
 
- description <strings>
 - 補足説明を設定します。回線に関するメモとしてご使用いただけます。なお,本設定を行うと運用コマンドshow interfaces(イーサネット)やifDescr(SNMP MIB)で確認できます。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
初期値はNULLです。
- 値の設定範囲
 
64字以内の文字列を”(ダブルクォート)で囲んで設定します。入力可能な文字は,英数字と特殊文字です。ただし,入力文字列に,スペースなどの特殊文字を含まない場合,文字列を”(ダブルクォート)で囲まなくても入力可能です。
詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
ダブルクォート(”),大カッコ始め({),大カッコ終わり(}),シングルクォート(’),セミコロン(;),ドル($),逆シングルクォート(‘)
- bandwidth <kbit/s>
 - 回線の帯域幅をkbit/s単位で設定します。
 - 本設定は,当該回線のifSpeed/ifHighSpeed(SNMP MIB)値にだけ反映されるもので,通信には影響ありません。
 - 本設定は,ネットワーク監視装置での回線使用率の算出に使用されます。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
当該回線の回線速度
- 値の設定範囲
 
1〜10000000
当該回線の回線速度を超えた値を設定しないでください。
- { flow_control | flow_control_off }
 - フローコントロールを有効にするか無効にするかを指定します。接続相手と指定を合わせてください。
 
- flow_control:フローコントロールを有効にします。本指定をした場合flow_control_send,flow_control_receiveサブコマンドが有効となります。
 
- flow_control_off:フローコントロールを無効にします。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
flow_control
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- flow_control_send { enable | disable }
 - フローコントロールのポーズパケットの送信動作を指定します。flow_controlサブコマンドを指定した場合にだけ指定が有効になります。接続相手のフローコントロールの,ポーズパケットの受信動作と指定を合わせてください。
 
- enable:
 - ポーズパケットを送信します。
 
- disable:
 - ポーズパケットを送信しません。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
enable
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- flow_control_receive { enable | disable }
 - フローコントロールのポーズパケットの受信動作を指定します。flow_controlサブコマンドを指定した場合にだけ指定が有効になります。接続相手のフローコントロールの,ポーズパケットの送信動作と指定を合わせてください。
 
- enable:
 - ポーズパケットを受信します。
 
- disable:
 - ポーズパケットを受信しません。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
enable
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- jumbo_frame <Length>
 - FCSを除いたEthernet V2形式フレーム※での最大フレーム長を設定します。本設定によって1500オクテットを超えるフレームを中継できるようになります。IP情報のmtuパラメータを合わせて変更することで,IPパケットのフラグメント化するサイズを大きくすることもできます。なお,802.3形式フレーム※の最大フレーム長は設定できません。
 
- 注※ 「解説書 Vol.1 4.3 MACおよびLLC副層制御」のフレームフォーマットを参照してください。
 - 本設定をした場合,イーサネットジャンボフレーム情報を設定しても本設定が有効となります。設定値を次の表に示します。接続相手と最大フレーム長およびIP MTU長の設定を合わせてください。
 表4-4 最大フレーム長の設定
項番 jumbo_frameの設定 イーサネットジャンボフレーム情報(ethernet-jumbo-frame)の設定 送信フレーム長(オクテット) 1 あり あり jumbo_frameの設定値※ 2 省略 jumbo_frameの設定値※ 3 省略 あり イーサネットジャンボフレーム情報(ethernet-jumbo-frame)の設定値 4 省略 1518 注※ 設定値は,IP情報のmtuパラメータに18オクテット以上加算した値としてください。18オクテット未満の場合は,IP情報のmtuパラメータが本設定値から18オクテット減算された値で動作します。
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
イーサネットジャンボフレーム情報を設定している場合は,イーサネットジャンボフレーム情報の設定値。
イーサネットジャンボフレーム情報を省略した場合は,1518オクテット。
- 値の設定範囲
 
1518〜9596オクテットとなります。
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- { tpid_8100 | tpid_9100 }
 - VLANフレームを識別するTag Protocol IDentifier値を0x8100または0x9100に指定します。
 
- tpid_8100:Tag Protocol IDentifier値を0x8100にします。
 
- tpid_9100:Tag Protocol IDentifier値を0x9100にします。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
tpid_8100
- 本サブコマンドに関する注意事項:
 
- 本サブコマンドは,当該回線でvlan(Tag-VLAN連携情報)設定時に有効となります。
 - メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- clock { independent | external }
 - 同期クロックを指定します。
 
- independent(独立同期):自装置内のクロックに同期します。
 
- external(従属同期):受信クロックに同期します。(網同期で使用します)
 - externalは本装置の接続相手から供給されたクロックに同期させるモードですから,接続相手のクロックがexternal相当のモードであると通信できませんのでご注意ください(タイミングにより通信できる場合もありますが保証されません)。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
independent
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- section_trace_message_mode { 1octet | 16octets | c1 }
 - SONET/SDHフレーム内のセクショントレースメッセージのJ0バイトをトレースするモードを指定します。本指定によってセクションの接続が確認できます。接続相手と指定を合わせてください。
 
- 1octet:1オクテット
 
- 16octets:16オクテット
 
- c1:C1バイト
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
16octets
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- j0 <Pattern>
 - SONETオーバヘッド内のセクションオーバヘッド部のセクショントレースバイト(J0)を16進数1バイトで設定します。section_trace_message_modeサブコマンドに1octetを指定した場合にだけ設定が有効になります。16octetsを指定した場合は16進数16バイトで89000000000000000000000000000000の固定値となります。c1を指定した場合は16進数1バイトで01の固定値となります。接続相手と設定を合わせてください。設定値を次の表に示します。
 表4-5 セクショントレースバイトの設定値
項番 section_trace_message_modeの設定 j0の設定 セクショントレースバイトの設定値 1 1octet あり j0の設定値 2 省略 01 3 16octets あり 89000000000000000000000000000000 4 省略 89000000000000000000000000000000 5 c1 あり 01 6 省略 01 7 省略 あり 89000000000000000000000000000000 8 省略 89000000000000000000000000000000 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
01
- 値の設定範囲
 
00〜FF
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- ss { ieee802_3ae | sonet }
 - SONETオーバヘッド内のセクションオーバヘッド部の,H1ポインタ内のSSビットを指定します。接続相手と指定を合わせてください。
 
- ieee802_3ae:IEEE802.3aeまたはSDH装置と接続する場合
 
- sonet:SONET装置と接続する場合
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
ieee802_3ae
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- path_trace_message_mode { 1octet | 16octets }
 - SONET/SDHフレーム内のパストレースメッセージのJ1バイトをトレースするモードを指定します。本指定によってパスの接続が確認できます。接続相手と指定を合わせてください。
 
- 1octet:1オクテット
 
- 16octets:16オクテット
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
16octets
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- j1 <Pattern>
 - SONETオーバヘッド内のパスオーバヘッド部のパストレースバイト(J1)を16進数1バイトで設定します。path_trace_message_modeサブコマンドに1octetを指定した場合にだけ設定が有効になります。16octetsを指定した場合は16進数16バイトで89000000000000000000000000000000の固定値となります。接続相手と設定を合わせてください。設定値を次の表に示します。
 表4-6 パストレースバイトの設定値
項番 path_trace_message_modeの設定 j1の設定 パストレースバイトの設定値 1 1octet あり j1の設定値 2 省略 00 3 16octets あり 89000000000000000000000000000000 4 省略 89000000000000000000000000000000 5 省略 あり 89000000000000000000000000000000 6 省略 89000000000000000000000000000000 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
00
- 値の設定範囲
 
00〜FF
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- c2 <Pattern>
 - SONETオーバヘッド内のパスオーバヘッド部のパスシグナルラベル(C2)を16進数1バイトで設定します。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
1A
- 値の設定範囲
 
00〜FF
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- rdi { 1bit | 3bit }
 - SONETオーバヘッド内のパスオーバヘッド部の,RDIモードの指定をします。接続相手と指定を合わせてください。
 
- 1bit:1ビット(RDI)
 
- 3bit:3ビット(E-RDI)
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
3bit
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- sd_ber <Error Rate>
 - B2SDビットエラー率の閾値を設定します。10-xで設定します。
 - 設定値を大きくした場合,それに伴い回線の障害回復時間も長くなる場合があるので注意してください。回線障害回復時間の最大値目安として,5で約1秒,6で約10秒,7で約100秒,8で約1000秒,9で約10000秒です。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
6
- 値の設定範囲
 
5〜9
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- l2transport【OP-MPLS】
 - L2-VPNのL2トランスポートインタフェースとして動作します。Tag-VLANを定義した場合,本サブコマンドは配下の全Tag-VLANインタフェースに有効となります。また,このときLINEの属する同一NIF上のほかのインタフェースに定義するIP情報は,アドレスおよびオプションをすべて省略してください。また,VLANフレームを識別するTag Protocol IDentifier値は,0x8100および0x9100の両方が有効となります。
 
[入力例]
- 情報の設定
 
NIF番号0,Line番号0に10GBASE-Wタイプのイーサネットを設定します。
 (config)# line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 [line Department1] (config)# flow_control [line Department1] (config)#- 設定情報の表示
 
- すべての表示
 
設定されたすべての回線の情報を表示します。
 (config)# show line line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 flow_control (config)#
- NIF単位の表示
 
NIF単位で設定された回線の情報を表示します。
 (config)# show line 0 line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 flow_control (config)#
- Line単位の表示
 
設定された特定の回線の情報を表示します。
 (config)# show line 0/0 line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 flow_control (config)#
- Line名称での表示
 
設定されたLine名称の回線情報を表示します。
 (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 flow_control (config)#- 情報の変更
 
Line名称がDepartment1のフローコントロールを無効に変更します。
 (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 flow_control (config)# line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 [line Department1] (config)# flow_control_off [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 flow_control_off (config)#- 設定情報の削除
 
- 指定Line名称の削除
 
指定された回線の情報を削除します。
 (config)# show line line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 flow_control_off ! line Department2 10gigabit_ethernet_wan 0/2 flow_control (config)# delete line Department2 (config)# show line line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 flow_control_off (config)#
- 指定Line名称に関連する情報の削除
 
指定されたLine名称に関連するすべての情報を削除します。
 (config)# show line line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 flow_control_off ! line Department2 10gigabit_ethernet_wan 0/2 flow_control ip 170.10.30.1 mask 255.255.255.0 (config)# delete -r line Department2 (config)# show line line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 flow_control_off (config)#- 回線の閉塞
 
設定された回線を閉塞します。
 (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 flow_control_off (config)# line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 [line Department1] (config)# disable [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 flow_control_off disable (config)#- 設定情報パラメータの削除
 
閉塞設定された回線から閉塞設定を削除します。
 (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 flow_control_off disable (config)# line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 [line Department1] (config)# delete disable [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 flow_control_off (config)#- SNMP link downおよびup trapの抑止の設定
 
設定された回線のSNMP link downおよびup trapの抑止の設定をします。
 (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 flow_control_off (config)# line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 [line Department1] (config)# disable_link_trap [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 flow_control_off disable_link_trap (config)#- SNMP link downおよびup trapの抑止サブコマンドの削除
 
設定された回線のSNMP link downおよびup trapの抑止の設定を削除します。
 (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 flow_control_off disable_link_trap (config)# line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 [line Department1] (config)# delete disable_link_trap [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 flow_control_off (config)#- フローコントロールの設定
 
設定された回線のポーズパケットの送信および受信を有効に指定します。
 (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 flow_control_off (config)# line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 [line Department1] (config)# flow_control [line Department1] (config)# flow_control_send enable [line Department1] (config)# flow_control_receive enable [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 flow_control flow_control_send enable flow_control_receive enable (config)#- 最大フレーム長を設定
 
設定された回線の最大フレーム長を8000オクテットに設定します。
 (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 flow_control_off (config)# line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 [line Department1] (config)# jumbo_frame 8000 [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 flow_control_off jumbo_frame 8000 (config)#- VLANフレーム識別子を0x9100に設定
 
設定された回線のVLANフレーム識別子であるTag Protocol IDentifier値(TPID)を0x9100に指定します。
 (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 flow_control_off (config)# line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 [line Department1] (config)# tpid_9100 [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 10gigabit_ethernet_wan 0/0 flow_control_off tpid_9100 (config)#
[関連コマンド]
ip(IP情報)
history-control(SNMP情報)
ethernet-jumbo-frame(イーサネットジャンボフレーム情報)
vlan(Tag-VLAN連携情報)
mpls(MPLS情報)
[注意事項]
- lineの設定を削除する場合,該当するlineに対して,histroy-control(イーサネット統計のMIB RMONのHistoryグループを収集)の設定がないか確認してください。
 
該当するlineのhistroy-controlの設定がある場合,そのhistroy-controlの設定を削除してください。
- IPルーティングプロトコル情報,IPマルチキャストプロトコル情報,MPLS情報の変更を行い,applyパラメータを実行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前にapplyサブコマンドを自動で実行し,変更したIPルーティングプロトコル情報,IPマルチキャストプロトコル情報,MPLS情報が運用に反映されます。
 - l2transportを指定した場合,該当インタフェースはL2-VPNのアクセス回線として動作するため,VRRP情報の設定は行わないでください。【OP-MPLS】
 
OC-48c/STM-16 POS,OC-192c/STM-64 POS
[入力モード]
グローバルコンフィグモード
[入力形式]
- 情報の設定・変更
 - line <Line Name> { oc48pos | oc192pos } <NIF No.>/<Line No.>
 - >>移行モード:line
 
- 情報の削除
 - delete [-r] line {<Line Name> | <NIF No.>/<Line No.>}
 
- 情報の表示
 - show line [{<Line Name> | <NIF No.> | <NIF No.>/<Line No.>}]
 - show -r line {<Line Name> | <NIF No.>/<Line No.>}
 
[サブコマンド入力形式]
- 情報の設定・変更
 - disable
 - disable_link_trap
 - description <strings>
 - bandwidth <kbit/s>
 - clock { independent | external }
 - crc { 16 | 32 }
 - { scramble | scramble_off }
 - mode { sonet | sdh }
 - section_trace_message_mode { 1octet | c1 }
 - j0 <Pattern>
 - rdi { 1bit | 3bit }
 - sd_ber <Error Rate>
 - { b2sd_link_down | b2sd_link_down_off }
 - sf_ber <Error Rate>
 
- 情報の削除
 - delete disable
 - delete disable_link_trap
 - delete description
 - delete bandwidth
 - delete clock
 - delete crc
 - delete { scramble | scramble_off }
 - delete mode
 - delete section_trace_message_mode
 - delete j0
 - delete rdi
 - delete sd_ber
 - delete { b2sd_link_down | b2sd_link_down_off }
 - delete sf_ber
 
[モード階層]
line
[パラメータ]
- <Line Name>
 - Line名称を指定します。最大14文字の文字列を入力可能です。
 - なお,flow filter情報,flow qos情報で<Interface Names>指定をする場合,「文字列+数字」の形式でLine名称を指定してください。詳細は,「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2 1. フロー情報」のflow filter,flow qosを参照してください。
 
- { oc48pos | oc192pos }
 - 回線種別を指定します。
 
- oc48pos:OC-48c/STM-16 POS
 
- oc192pos:OC-192c/STM-64 POS
 - メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本パラメータを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- <NIF No.> / <Line No.>
 - NIF番号,Line番号を指定します。指定できるNIF番号およびLine番号の値の範囲は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
 
- -r
 - 指定された回線に関するすべてのコンフィグレーションを表示または削除します。
 
[サブコマンド]
- disable
 - 回線の閉塞を行います。
 - また,SNMPのSetRequestオペレーションを用いて,SNMPマネージャから本コマンドを設定できます。SNMPのSetRequestオペレーションを用いて本コマンドを設定した場合,その設定はコンフィグレーションに反映されます。
 
- disable_link_trap
 - SNMP link downおよびup Trapの抑止を行います。
 
- description <strings>
 - 補足説明を設定します。回線に関するメモとしてご使用いただけます。なお,本設定を行うと運用コマンドshow interfaces(POS)やifDescr(SNMP MIB)で確認できます。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
初期値はNULLです。
- 値の設定範囲
 
64字以内の文字列を”(ダブルクォート)で囲んで設定します。入力可能な文字は,英数字と特殊文字です。ただし,入力文字列に,スペースなどの特殊文字を含まない場合,文字列を”(ダブルクォート)で囲まなくても入力可能です。
詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
ダブルクォート(”),大カッコ始め({),大カッコ終わり(}),シングルクォート(’),セミコロン(;),ドル($),逆シングルクォート(‘)
- bandwidth <kbit/s>
 - 回線の帯域幅をkbit/s単位で設定します。
 - 本設定は,当該回線のifSpeed/ifHighSpeed(SNMP MIB)値にだけ反映されるもので,通信には影響ありません。
 - 本設定は,ネットワーク監視装置での回線使用率の算出に使用されます。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
当該回線の回線速度
- 値の設定範囲
 
1〜10000000
当該回線の回線速度を超えた値を設定しないでください。
- clock{ independent | external }
 - 同期クロックを選択します。
 
- independent(独立同期):自装置内のクロックに同期します。
 
- external(従属同期):受信クロックに同期します。(網同期で使用します)
 - externalは本装置の接続相手から供給されたクロックに同期させるモードですから接続相手のクロックがexternal相当のモードであると通信できませんのでご注意ください(タイミングにより通信できる場合もありますが保証されません)。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
independent
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- crc{ 16 | 32 }
 - CRC長を指定します。本装置と接続相手の指定を合わせてください。OC-48c/STM-16 POSだけ指定できます。OC-192c/STM-64 POSは32の固定値となります。
 
- 16:CRC長を16ビットとします。
 
- 32:CRC長を32ビットとします。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
OC-48c/STM-16 POS:16
OC-192c/STM-64 POS:32
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- { scramble | scramble_off }
 - ペイロード部分のスクランブル(生成多項式:x43+1)の有効または無効を指定します。本装置と接続相手の指定を合わせてください。本スクランブルはフラグを含むペイロード部分のスクランブルであり,オーバヘッド部分のスクランブルではありません。
 
- scramble:スクランブルを有効にします。
 
- scramble_off:スクランブルを無効にします。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
OC-48c/STM-16 POS:scramble_off
OC-192c/STM-64 POS:scramble
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- mode { sonet | sdh }
 - 動作モードを指定します。
 
- sonet:動作モードをSONETモードにします。
 
- sdh:動作モードをSDHモードにします。
 - 上記モード指定により,伝送路終端処理は次の表に示す内容で動作します。
 表4-7 動作モードによる処理一覧
項目 動作モード SDH SONET L-AIS/L-RDI保護段数 3回 5回 H1ポインタ内のSSビット(2進数) 10 00 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
sonet
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- section_trace_message_mode { 1octet | c1 }
 - SONET/SDHフレーム内のセクショントレースメッセージのJ0をトレースするモードを選択します。本設定によりセクションの接続が確認できます。接続相手と設定を合わせてください。
 
- 1octet:セクショントレースモードを1オクテットにします。
 
- c1:セクショントレースモードをC1バイトにします。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
1octet
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- j0 <Pattern>
 - SONETオーバヘッド内のセクションオーバヘッド部のセクショントレースバイト(J0)を16進数1バイトで設定します。section_trace_message_modeサブコマンドに1octetを指定した場合にだけ設定が有効になります。c1を指定した場合は16進数1バイトで01の固定値となります。接続相手と設定を合わせてください。設定値を次の表に示します。
 表4-8 セクショントレースバイトの設定値
項番 section_trace_message_modeの設定 j0の設定 セクショントレースバイトの設定値 1 1octet あり j0の設定値 2 省略 01 3 c1 あり 01 4 省略 01 5 省略 あり j0の設定値 6 省略 01 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
01
- 値の設定範囲
 
00〜FF
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- rdi { 1bit | 3bit }
 - SONETオーバヘッド内の,パスオーバヘッド部のRDIモードの設定をします。接続相手と設定を合わせてください。
 
- 1bit:RDIモードを1ビット(RDI)にします。
 
- 3bit:RDIモードを3ビット(E-RDI)にします。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
1bit
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- sd_ber <Error Rate>
 - B2SDビットエラー率の閾値を指定します。10-xで指定します。
 - 設定値を大きくした場合,それに伴い回線の障害回復時間も長くなる場合があるので注意してください。回線障害回復時間の最大値目安として,5〜6で約1秒,7で約6秒,8で約40秒,9で約250秒です。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
6
- 値の設定範囲
 
5〜9
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- { b2sd_link_down | b2sd_link_down_off }
 - B2SDが発生した際に回線障害とするか,しないかを指定します。
 
- b2sd_link_down:B2SDが発生した場合に回線障害とする。
 
- b2sd_link_down_off:B2SDが発生した場合に回線障害としない。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
b2sd_link_down_off
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
- sf_ber <Error Rate>
 - SFビットエラー率(B2EBER)の閾値を指定します。10-xで指定します。
 
- 本サブコマンド省略時の初期値
 
3
- 値の設定範囲
 
3〜5
- メモリ上に記憶しているランニングコンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,いったん回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
 
[入力例]
- 情報の設定
 
NIF番号0,Line番号0にOC-192c/STM-64 POSを設定します。
 (config)# line Department1 oc192pos 0/0 [line Department1] (config)# clock external [line Department1] (config)#- 設定情報の表示
 
- すべての表示
 
設定されたすべての回線の情報を表示します。
 (config)# show line line Department1 oc192pos 0/0 clock external (config)#
- NIF単位の表示
 
NIF単位で設定された回線の情報を表示します。
 (config)# show line 0 line Department1 oc192pos 0/0 clock external (config)#
- Line単位の表示
 
設定された特定の回線の情報を表示します。
 (config)# show line 0/0 line Department1 oc192pos 0/0 clock external (config)#
- Line名称での表示
 
設定されたLine名称の回線情報を表示します。
 (config)# show line Department1 line Department1 oc192pos 0/0 clock external (config)#- 情報の変更
 
Line名称がDepartment1の同期クロックを独立同期に変更します。
 (config)# show line Department1 line Department1 oc192pos 0/0 clock external (config)# line Department1 [line Department1] (config)# clock independent [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 oc192pos 0/0 clock independent (config)#- 設定情報の削除
 
- 指定Line名称の削除
 
指定された回線の情報を削除します。
 (config)# show line line Department1 oc192pos 0/0 clock independent ! line Department2 oc48pos 2/0 clock external (config)# delete line Department2 (config)# show line line Department1 oc192pos 0/0 clock independent (config)#
- 指定Line名称に関連する情報の削除
 
指定されたLine名称に関連するすべての情報を削除します。
 (config)# show line line Department1 oc192pos 0/0 clock independent ! line Department2 oc48pos 2/0 clock independent ip 170.10.30.1 mask 255.255.255.0 (config)# delete -r line Department2 (config)# show line line Department1 oc192pos 0/0 clock independent (config)#- 設定情報の閉塞
 
設定された回線を閉塞します。
 (config)# show line Department1 line Department1 oc192pos 0/0 clock independent (config)# line Department1 [line Department1] (config)# disable [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 oc192pos 0/0 clock independent disable (config)#- 設定情報サブコマンドの削除
 
閉塞設定された回線から閉塞設定を削除します。
 (config)# show line Department1 line Department1 oc192pos 0/0 clock independent disable (config)# line Department1 [line Department1] (config)# delete disable [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 oc192pos 0/0 clock independent (config)#- SNMP link downおよびup trapの抑止の設定
 
設定された回線のSNMP link downおよびup trapの抑止の設定をします。
 (config)# show line Department1 line Department1 oc192pos 0/0 clock independent (config)# line Department1 [line Department1] (config)# disable_link_trap [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 oc192pos 0/0 clock independent disable_link_trap (config)#- SNMP link downおよびup trapの抑止サブコマンドの削除
 
設定された回線のSNMP link downおよびup trapの抑止の設定を削除します。
 (config)# show line Department1 line Department1 oc192pos 0/0 clock independent disable_link_trap (config)# line Department1 [line Department1] (config)# delete disable_link_trap [line Department1] (config)# exit (config)# show line Department1 line Department1 oc192pos 0/0 clock independent (config)#
[関連コマンド]
ppp(PPP情報)
ip(IP情報)
[注意事項]
- IPルーティングプロトコル情報の変更を行い,applyコマンドを実行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前にapplyコマンドを自動で実行し,変更したIPルーティングプロトコル情報が運用に反映されます。
 
AUX
[入力モード]
グローバルコンフィグモード
[入力形式]
- 情報の設定
 - line aux
 - >>移行モード:line
 
- 情報の削除
 - delete [-r] line aux
 
- 情報の表示
 - show [-r] line aux
 
[サブコマンド入力形式]
なし
[モード階層]
line
[パラメータ]
なし
[サブコマンド]
なし
[入力例]
- 情報の設定
 
AUXのLineを定義します。
 (config)# line aux (config)#- 設定情報
 
AUXのLine情報を表示します。
AUXに関するすべての情報を表示します。
 (config)# show line aux line aux (config)#
 (config)# show -r line aux line aux ip destination_ip_address 190.10.20.10 ip 190.10.20.1/24 (config)#- 設定情報の削除
 
AUXのLine情報を削除します。
AUXに関するすべての情報を削除します。
 (config)# delete line aux (config)#
 (config)# delete -r line aux (config)#
[関連コマンド]
ip(IP情報)
[注意事項]
- AUX Lineのdisableを設定しても有効になりませんのでご注意ください。
 - AUX Lineのdisable_link_trapを設定しても有効になりませんのでご注意ください。
 - AUX Lineのdescriptionを設定しても,「運用コマンドレファレンス Vol.1 show system」やMIBから値を表示できませんのでご注意ください。また,AUX Lineの情報はshow systemコマンドで表示されませんのでご注意ください。
 - IPルーティングプロトコル情報,IPマルチキャストプロトコル情報の変更を行い,applyコマンドを実行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前にapplyコマンドを自動で実行し,変更したIPルーティングプロトコル情報,IPマルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
 
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