コンフィグレーションガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]


8.4.4 DHCP/BOOTPクライアントへの接続をマルチホームインタフェースとする

<この項の構成>
(1) 設定内容の概要
(2) 構成図と設定条件
(3) コンフィグレーション例

(1) 設定内容の概要

DHCP/BOOTPクライアントが接続されるインタフェースをマルチホームとする場合のDHCP/BOOTPリレーエージェントコンフィグレーションの例を示します。

(2) 構成図と設定条件

[構成図]

図8-16 構成図

[図データ]

[設定条件]
  1. DHCP/BOOTPクライアントはイーサネットにて接続されていること。
  2. DHCP/BOOTPクライアントが本装置に接続されているインタフェースはマルチホームとする。
  3. DHCP/BOOTPクライアントが接続されているIPアドレスは170.1.1.1,その他のPCが接続されているIPアドレスを170.2.2.1,170.3.3.1とする。
  4. DHCP/BOOTPサーバのIPアドレスを170.10.10.10とする。
  5. DHCP/BOOTPサーバにDHCP/BOOTPクライアントゲートウェイIPアドレス(ルータオプション)を170.1.1.1と設定しているとする。

※ DHCP/BOOTPクライアントが本装置に接続されているインタフェースがマルチホームの場合,relay-interfaceコマンド入力時に本装置リレーエージェント機能が適用するリレーエージェントアドレスは,relay_agent_addressパラメータを省略するとインタフェースにIP定義したとき最後に登録したIPアドレスとなります。ただしrelay_agent_addressパラメータを省略してrelay-interfaceコマンドを入力したあとにマルチホームのIPアドレス変更を行った場合には,本装置リレーエージェント機能が適用するリレーエージェントアドレスが変更されるため,「8.4.5 DHCP/BOOTPクライアントへマルチホームインタフェースで接続し,IPアドレスを変更する」を参照してリレーエージェントアドレスを再設定してください。この再設定を行わなかった場合,DHCP/BOOTPサーバからDHCP/BOOTPクライアントにIPアドレスが貸し出されなくなり,DHCP/BOOTPクライアントが通信できなくなりますのでご注意ください。

(3) コンフィグレーション例

[コマンドによる設定]

<本装置A>
 1    (config)# line Department1 ethernet 0/0
      [line Department1]
 2    (config)# ip 170.2.2.1/24
      [line Department1]
 3    (config)# ip-address 170.3.3.1/24
      [line Department1]
 4    (config)# ip-address 170.1.1.1/24
      [line Department1]
 5    (config)# exit
 6    (config)# relay-list 1 170.10.10.10
 7    (config)# relay-group YellowGroup 1
 8    (config)# relay-interface Department1 relay_group YellowGroup

表8-18 本装置Aのコンフィグレーション解説

解説番号 解説
1 NIF番号0,Line番号0にインタフェース名Department1のイーサネットインタフェースを定義します。
lineモードに移行します。
2 インタフェース名Department1にPC Aが接続されるIPアドレス170.2.2.1/24を設定します。
3 インタフェース名Department1にPC Bが接続されるIPアドレス170.3.3.1/24をマルチホーム設定します。
4 インタフェース名Department1にDHCP/BOOTPクライアントが接続されるIPアドレス170.1.1.1/24をマルチホーム設定します。本装置リレーエージェント機能では,relay_agent_addressパラメータを省略すると最後に登録したこのIPアドレスをリレーエージェントアドレスとして適用します。
5 lineモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
6 リレーリスト1にDHCP/BOOTPサーバのIPアドレス170.10.10.10を設定します。
7 解説番号6で設定したリレーリストをリレーグループ名YellowGroupに登録します。
8 解説番号7で設定したリレーグループ名YellowGroupをインタフェース名Department1に設定します。

[コンフィグレーションの表示]

<本装置A>
line Department1 ethernet 0/0
  ip 170.2.2.1/24
  ip-address 170.1.1.1/24
  ip-address 170.3.3.1/24
!
relay-list 1 170.10.10.10
relay-group YellowGroup 1
relay-interface Department1 relay_group YellowGroup

[目次][前へ][次へ]


[他社商品名称に関する表示]

Copyright (c)2005, 2011, ALAXALA Networks Corporation. All rights reserved.