コンフィグレーションガイド
- <この項の構成>
- (1) ランニングコンフィグレーションの場合(定義時に即時反映)
- (2) ランニングコンフィグレーションの場合(applyコマンドによる反映)
- (3) バックアップコンフィグレーションファイルの場合(copy backup-configコマンド)
- (4) コンフィグレーションファイルをマージする場合(copy merge-configコマンド)
(1) ランニングコンフィグレーションの場合(定義時に即時反映)
systemコンフィグレーションのconfig_update autoが定義されているときは,コンフィグレーションコマンドの入力を契機に即時にコンフィグレーションを運用に反映します。ただし,BGPに関するフィルタ定義の変更内容を運用に反映する場合は,update bgp-filterコマンドを実行する必要があります。
update bgp-filterコマンドを使用すると,
- attribute-list情報
- network-filter情報
- route-filter情報
- import情報
- export情報
の変更内容を運用に反映できます。
system情報のconfig_update autoが定義済みのときのコマンド入力例を次の図に示します。
図3-20 system情報のconfig_update autoが定義済みのときのコマンド入力例
(config)# system config_update auto ………自動反映モードを設定 (config)# network-filter name SUBSCRIBER-2 ………(1) [network-filter name SUBSCRIBER-2] (config)# 192.170.1.0/24 exact ………(2) [network-filter name SUBSCRIBER-2] (config)# exit (config)# route-filter name AS700-OUT ………(3) [route-filter name AS700-OUT] (config)# seq 200 match proto bgp as 300 ………(4) [route-filter name AS700-OUT] (config)# seq 200 match network-filter SUBSCRIBER-2 ………(5) [route-filter name AS700-OUT] (config)# seq 200 set set-attribute MY-COMMUNITY ………(6) [route-filter name AS700-OUT] (config)# exit (config)# update bgp-filter ………(1)(2)(3)(4)(5)(6)の変更内容が運用に使用されます (config)#
(2) ランニングコンフィグレーションの場合(applyコマンドによる反映)
systemコンフィグレーションのconfig_update autoが定義されていないときに下記コンフィグレーションを,コンフィグレーションコマンドの入力を契機に運用に反映します。
ルーティングプロトコル情報の変更内容を運用に反映する場合はapplyコマンドを実行する必要があります。
applyコマンドを使用すると,
- IPルーティングプロトコル情報
- IPマルチキャストルーティングプロトコル情報
- IPv6ルーティングプロトコル情報
- IPv6マルチキャストルーティングプロトコル情報
- MPLS情報
の変更内容を運用に反映できます。
system情報のconfig_update autoが定義されていないときのコマンド入力例を次の図に示します。
図3-21 system情報のconfig_update autoが定義されていないときのコマンド入力例
(config)# rip yes ………(1) [rip] (config)# broadcast ………(2) [rip] (config)# interface all ………(3) [rip interface all] (config)# ripin ………(4) [rip interface all] (config)# ripout ………(5) [rip interface all] (config)# exit [rip] (config)#exit (config)# export proto rip interface 10.2.1.2 ………(6) [export proto rip interface 10.2.1.2] (config)# proto direct ………(7) [export proto rip interface 10.2.1.2 proto direct] (config)# 10.1.1.0 masklen 24 ………(8) [export proto rip interface 10.2.1.2 proto direct] (config)# apply ………(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)の変更内容が運用に使用されます [export proto rip interface 10.2.1.2 proto direct] (config)#
(3) バックアップコンフィグレーションファイルの場合(copy backup-configコマンド)
copy backup-configコマンドを使用すると,バックアップコンフィグレーションファイルがMCのスタートアップコンフィグレーションファイルにコピーされると同時に,メモリ上のランニングコンフィグレーションにもコピーされ,運用に反映されます。このときに運用中のポートが再起動するため,ネットワーク経由でログインしている場合は通信が切断されますのでご注意ください。なお,バックアップコンフィグレーションファイルはリモートサーバ上からも取得できます。
copy backup-configコマンドを使用した例を次の図に示します。
図3-22 copy backup-configコマンドの使用例
(4) コンフィグレーションファイルをマージする場合(copy merge-configコマンド)
copy merge-configコマンドを使用すると,運用中の状態で,コンフィグレーションファイルがMCのスタートアップコンフィグレーションファイルにマージされると同時に,メモリ上のランニングコンフィグレーションにもマージされ,運用に反映されます。なお,コンフィグレーションファイルはリモートサーバ上からも取得できます。
copy merge-configコマンドを使用した例を次の図に示します。
図3-23 copy merge-configコマンドの使用例
# copy merge-config snmp.cnf primary Are you sure? (y/n): y Load complete. #
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