コンフィグレーションガイド
コンフィグレーションファイルはテキスト形式で記述され,各コンフィグレーションは次の図で示したように表現されます。各コンフィグレーションの詳細については,マニュアル「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1,Vol.2」を参照してください。
図1-3 コンフィグレーションファイルのフォーマット概要
- 注※
- コンフィグレーション表示コマンド(show running-config,configureモードでのshow)を実行した場合,コンフィグレーションコマンドを用いてコンフィグレーションを変更した時の変更者,変更日付が先頭に表示されます。また,コンフィグレーションコマンドを用いてコンフィグレーションを保存した場合,コンフィグレーションファイルの先頭に変更者,変更日付が自動で付与されます。先頭行にコメントを記述していると,本装置が行の内容を変更するのでご注意ください。
コンフィグレーションファイルに定義されたコンフィグレーションはRMメモリに保持されるため,定義できるコンフィグレーションの行数はRMメモリ量によって決まります。定義するコンフィグレーションに比べてRMメモリ量が少なかったり,制限を超えるようなコンフィグレーションを編集した場合は,「Not enough memory, configuration file is too big.」または「Not enough memory to edit configuration.」のメッセージを表示しますので,不要なコンフィグレーションを削除するかRMメモリを増設してください。
RMメモリ量,コンフィグレーションファイルに定義できるコンフィグレーションの行数,およびRMメモリに保持されるコンフィグレーションのデータサイズの関係を次の表に示します。
表1-2 コンフィグレーションファイルに定義できる行数およびデータサイズ
BCUメモリ 定義できるコンフィグレーションの行数 データサイズ 256MB 約42,000〜約60,000(行) 3.0MB 512MB 約50,000〜約70,000(行) 3.5MB 768MB 約60,000〜約80,000(行) 5.3MB 1GB 約84,000〜約100,000(行) 7.5MB 定義するコンフィグレーションの行数が「表1-2 コンフィグレーションファイルに定義できる行数およびデータサイズ」の範囲内の場合は,下記(注1)の計算式で定義できるコンフィグレーションの最大行数を確認してください。また,BCUメモリに保持するコンフィグレーションのデータサイズは,下記(注2)の計算式で確認し,必要なBCUメモリ量を実装してください。
なお,不要なコンフィグレーションを削除したい場合でも,条件によってはdeleteコマンドを使用してもコンフィグレーションが削除できない場合があります。その場合は下記「(1) スタートアップコンフィグレーションファイルを編集中の場合」または「(2) バックアップコンフィグレーションファイルを編集中の場合」の手順でコンフィグレーションの削除後,コンフィグレーションの編集を行ってください。
- (注1)BCUメモリ256Mの場合
- 定義できるコンフィグレーションの総行数 =
- 定義できるコンフィグレーションの行数の最大値(60,000)
- − 23〜44文字の行数 × 0.25
- − 45〜66文字の行数 × 0.75
- − 67〜88文字の行数 × 1.25
- − 89文字以上の行数 × 1.75
- [例]
- 経路フィルタ情報(route-filter)を10,000エントリ定義した場合
- (1行当たり45〜66文字の行が10,000行のとき)
route-filter name AS100-IN seq 1 match proto bgp peer 172.160.178.101 seq 2 match proto bgp peer 172.160.179.201 : : seq 9999 match proto bgp peer 172.160.191.401 seq 10000 match proto bgp peer 172.160.192.501 !
- 定義できるコンフィグレーションの総行数 = 60,000(行) − 10,000(行) × 0.75 = 52,500(行)
- route-filter以外に定義できる行数 = 52,500(行) − 10,000(行) = 42,500(行)
- (注2)
- コンフィグレーションのデータサイズ =
- BCUメモリ量により変動するデータサイズ+BCUメモリ量によらない固定のデータサイズ
- BCUメモリ量により変動するデータサイズ(256MBの場合) =
407,576(固定値)
+ 49,280(IPv4アドレス情報を定義している場合)
+ 82,032(IPv6アドレス情報を定義している場合)
+ 25,188 × 使用PRU数
+ 16,448(IS-ISプロトコルにインタフェース情報を定義している場合)
+ 40,996(Tag-VLAN連携情報を定義している場合)
+ 32,784(ip情報にVPN IDを定義している場合)
- BCUメモリ量により変動するデータサイズ(512MBの場合) =
768,024(固定値)
+ 49,764(IPv4アドレス情報を定義している場合)
+ 98,432(IPv6アドレス情報を定義している場合)
+ 49,764 × 使用PRU数
+ 32,832(IS-ISプロトコルにインタフェース情報を定義している場合)
+ 81,956(Tag-VLAN連携情報を定義している場合)
+ 65,552(ip情報にVPN IDを定義している場合)
- BCUメモリ量により変動するデータサイズ(768MBの場合) =
1,488,920(固定値)
+ 196,736(IPv4アドレス情報を定義している場合)
+ 327,792(IPv6アドレス情報を定義している場合)
+ 98,916 × 使用PRU数
+ 65,600(IS-ISプロトコルにインタフェース情報を定義している場合)
+ 163,876(Tag-VLAN連携情報を定義している場合)
+ 131,088(ip情報にVPN IDを定義している場合)
- BCUメモリ量により変動するデータサイズ(1GBの場合) =
2,928,136(固定値)
+ 392,960(IPv4アドレス情報を定義している場合)
+ 654,832(IPv6アドレス情報を定義している場合)
+ 197,028×使用PRU数
+ 131,008(IS-ISプロトコルにインタフェース情報を定義している場合)
+ 327,396(Tag-VLAN連携情報を定義している場合)
+ 261,904(ip情報にVPN IDを定義している場合)
- BCUメモリ量によらない固定のデータサイズ =
220 × イーサネット物理回線数
+ 160(ppp情報を定義している場合) × 使用NIF数
+ 11,296(リンクアグリゲーション情報を定義している場合)
+ 6,176(ポートミラーリング情報を定義している場合)
+ 57,376(トンネル情報を定義している場合)
+ 114,720(スタティックARP情報を定義している場合)
+ 185,672(VRRP情報を定義している場合)
+ 8,224(ポリシールーティングリスト情報を定義している場合)
+ 3,108(ポリシールーティンググループ情報を定義している場合)
+ 224(DHCPリレーリスト情報を定義している場合)
+ 3,104(DHCPリレーグループ情報を定義している場合)
+ 672(DHCPリレーエージェント情報ポリシーを定義している場合)
+ 6,152(DHCPリレーインタフェース情報を定義している場合)
+ 1,107,488(QoSキューリスト情報を定義している場合)
+ 7,712(QoSインタフェース情報を定義している場合)
+ 64,544(ドロップリスト情報を定義している場合)
+ 288(QoSキュー長情報を定義している場合)
+ 6,232(SNMPマネージャの登録をしている場合)
+ 1,312(disable情報を定義している場合)
+ 1,440(RMONイーサネットヒストリグループの制御情報を定義している場合)
+ 14,880(RMONアラームグループの制御情報を定義している場合)
+ 2,848(RMONイベントグループの制御情報を定義している場合)
+ 904(ユーザデフォルト情報を定義している場合)
- <この節の構成>
- (1) スタートアップコンフィグレーションファイルを編集中の場合
- (2) バックアップコンフィグレーションファイルを編集中の場合
(1) スタートアップコンフィグレーションファイルを編集中の場合
- 編集中のスタートアップコンフィグレーションファイルをバックアップコンフィグレーションファイルにセーブします。
- コンフィグレーションモードを終了します。
- テキストエディタを使用してバックアップコンフィグレーションファイルの不要部分を削除します。
- 運用コマンドのcopy backup-configコマンドを使用してバックアップコンフィグレーションファイルをスタートアップコンフィグレーションファイルにコピーします。
- スタートアップコンフィグレーションファイルに対してコンフィグレーションモードを開始します。
- スタートアップコンフィグレーションファイルを編集します。
(2) バックアップコンフィグレーションファイルを編集中の場合
- コンフィグレーションをセーブします。
- コンフィグレーションモードを終了します。
- テキストエディタを使用してバックアップコンフィグレーションファイルの不要部分を削除します。
- バックアップコンフィグレーションファイルに対してコンフィグレーションモードを開始します。
- バックアップコンフィグレーションファイルを編集します。
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