解説書 Vol.1
- <この項の構成>
- (1) BGP4+セッション切断抑止
- (2) BGP4+経路の状態変更遅延
(1) BGP4+セッション切断抑止
直接接続されたBGP4+ピアとのインタフェースダウン時,即時に該当ピアとのBGP4+セッションを切断しないことによって,ピアの状態やインタフェース状態が不安定な場合に該当ピアからの経路の再学習回数,および該当ピアへの経路の再広告回数を軽減することができます。この機能はコンフィグレーションコマンドbgp4+のno-fast-falloverサブコマンドを指定した場合に適用されます。
外部ピアとの間にこの機能を適用した場合の概要を次の図に示します。
インタフェースダウン時のBGP4+セッションの扱いを次の表に示します。
表15-13 インタフェースダウン時のBGP4+セッションの扱い
ピア接続種別 no-fast-fallover指定※ 無し 有り 外部ピア 直接接続 即時にBGP4+セッション切断 確立状態を保持 multihop 確立状態を保持 確立状態を保持 内部ピア インターナル 直接接続 即時にBGP4+セッション切断 確立状態を保持 multihop 確立状態を保持 確立状態を保持 ルーティング 確立状態を保持 確立状態を保持 注※ インタフェースダウンによってホールドタイムアウトが発生した場合,no-fast-falloverの有無にかかわらず,BGP4+セッションは切断されます。
(2) BGP4+経路の状態変更遅延
直接接続されたBGP4+ピアとのインタフェースダウン,またはBGP4+経路のネクストホップ解決に使用しているIGP経路が削除されたことによって,BGP4+経路宛の通信が不可能になった場合も指定時間,該当BGP4+経路のアクティブ状態を保持します。
また,逆に直接接続されたBGP4+ピアとのインタフェースアップ,またはBGP4+経路のネクストホップ解決に使用しているIGP経路が復旧後も指定時間,該当BGP4+経路の非アクティブ状態を保持します。
この機能によってインタフェース状態が不安定な場合や,IGP経路状態が不安定な場合のBGP4+経路のフラップを軽減することができます。
上記指定時間はコンフィグレーションコマンドbgp4+のroute-stability-timeサブコマンドで指定します。
インタフェース状態変化によるBGP4+経路の扱いを次の図に示します。
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