解説書 Vol.1

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15.3.7 ルート・リフレッシュ

ルート・リフレッシュ機能は,差分UPDATE(変化が発生した経路だけを広告)を基本とするBGP4+で,すでに広告された経路を強制的に再広告させる機能です。

ルート・リフレッシュ機能には,自装置側より経路を再広告する機能とBGP4+ピアである相手装置側より経路を再広告させる機能があります。また,自装置から再広告するまたは相手装置から再広告させるための経路種別を選択できます。この機能は,clear ipv6 bgpコマンドの実行によって実行されます。

ルート・リフレッシュ機能を「表15-12 ルート・リフレッシュ機能」に,ルート・リフレッシュ機能の動作概念を「図15-7 ルート・リフレッシュ機能の動作概念図」に示します。

表15-12 ルート・リフレッシュ機能

機能 経路種別 再広告方向
IPv6-Unicast経路の再送信 IPv6ユニキャスト経路 自装置側よりピアリングされた相手装置に経路を再広告します。
IPv6-Unicast経路の再受信 ピアリングされた相手装置側より自装置に経路を再広告させます。

図15-7 ルート・リフレッシュ機能の動作概念図

[図データ]

ルート・リフレッシュ使用時の注意事項
相手装置側からの経路の再送信は,ピアリングされた両ルータがルート・リフレッシュ機能をサポートしている必要があります。ルート・リフレッシュ機能を使用するかどうかは,BGP4+ピア確立時にルート・リフレッシュ機能を使用することをお互いのルータ間でネゴシエーションすることによって決定します。このネゴシエーションによって,両ルータがルート・リフレッシュ機能をサポートしている場合だけ,相手装置側からの経路の再広告機能(IPv6-Unicast経路の再受信)を使用できます。本装置では,コンフィグレーションコマンドbgp4+のrefreshサブコマンドを指定することによって,ルート・リフレッシュ機能の使用を指定します。
また,本装置のルート・リフレッシュ機能はRFC2918に準拠しています。ルート・リフレッシュ機能をサポートするそのほかの装置によっては,ここで説明したネゴシエーションで使用するルート・リフレッシュ用のネゴシエーション・コード値(2)をベンダ固有のコード(128〜255)でサポートしている装置もあります。本装置と他装置間でルート・リフレッシュ機能を使用するときは注意してください。

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