解説書 Vol.1

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7.7.3 出力インタフェースの決定

ルーティングテーブルの検索で,宛先IPアドレスに該当するエントリが決定すると,次に出力インタフェースを決定します。出力インタフェースは,受信したIPパケットの送信元IPアドレス(Source IP Address)と宛先IPアドレス(Destination IP Address)からHash値を生成し,それによってマルチパスの候補の一つを選択して決定します。出力インタフェースの決定を次の図に示します。

図7-26 出力インタフェースの決定

[図データ]

<この項の構成>
(1) Hash値の計算方法

(1) Hash値の計算方法

次に,Hash値の計算方法を示します。

Hash値H[27-0]( H[27]は27ビット,H[20]は20ビット,H[27-0]は20から27までのビット列を示す)は,8ビットで生成します。

送信元IPアドレスをS[231-0],宛先IPアドレスをD[231-0]とした場合,Hash値H[27-0]の計算式は,次のとおりです。

H[27-0]は,送信元IPアドレスと宛先IPアドレスの値を,8ビットごとに加算した結果の下位8ビットをビット逆順にした値です。

 
H'[27-0] = S[231-24] + S[223-16] + S[215-8] + S[27-0]
          + D[231-24] + D[223-16] + D[215-8] + D[27-0]   (桁上げは無視)
H[27-0] = H'[20-7]  (ビットを逆順)
 

Hash値計算方法を次の図に示します。

図7-27 Hash値計算方法

[図データ]

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