運用コマンドレファレンス Vol.2
Web認証の画面(ログイン画面,ログアウト画面など),認証エラー時に出力するメッセージおよびWebブラウザのお気に入りに表示するアイコンを入れ替えます。
本コマンドは,登録用の画面,メッセージおよびアイコンを格納したディレクトリ名を指定して実行します。登録用の画面(html,gifなど),メッセージおよびアイコンはあらかじめ作成し,任意のディレクトリ(カレントディレクトリなど)に格納しておいてください。なお,新しいファイルを格納したディレクトリを指定して本コマンドを実行した場合,登録されていた情報はすべてクリアされ,新しい情報に上書きされます。
[入力形式]
set web-authentication html-files <directory> [-f]
[入力モード]
装置管理者モード
[パラメータ]
- <directory>
- 登録用の画面,メッセージおよびWebブラウザのお気に入りに表示するアイコンを格納したディレクトリを指定します。
- なお,登録用の画面,メッセージおよびWebブラウザのお気に入りに表示するアイコンは,次の条件に従ってディレクトリに格納しておく必要があります。
- /config/wa/htdocs以外のディレクトリに格納してください。
- ディレクトリ内にサブディレクトリを作成しないでください。
- ディレクトリ内に必ず「login.html」を格納してください。
- 登録用の画面,メッセージ,およびアイコンのファイル名は,次のとおり指定してください。
ログイン画面:「login.html」
ログイン成功画面:「loginOK.html」
ログイン失敗画面:「loginNG.html」
ログアウト画面:「logout.html」
ログアウト成功画面:「logoutOK.html」
ログアウト失敗画面:「logoutNG.html」
認証エラーメッセージ:「webauth.msg」
Webブラウザのお気に入りに表示するアイコン:「favicon.ico」
その他のファイル(gifなど)を格納する場合,ファイル名は任意です。
- -f
- 確認メッセージを出力しないで,画面,メッセージおよびアイコンを入れ替えます。
- 本パラメータ省略時の動作
- 確認メッセージを出力します。
[実行例]
- Web認証の画面,メッセージおよびアイコンの登録の実行例を次に示します(登録用の画面,メッセージおよびアイコンをディレクトリ「k-html」に格納した場合)。
# ls -l k-html -rwxr-xr-x operator users 1108 Dec 6 09:59 login.html -rwxr-xr-x operator users 1302 Dec 6 09:59 loginNG.html -rwxr-xr-x operator users 1300 Dec 6 09:59 loginOK.html -rwxr-xr-x operator users 843 Dec 6 09:59 logout.html -rwxr-xr-x operator users 869 Dec 6 09:59 logoutNG.html -rwxr-xr-x operator users 992 Dec 6 09:59 logoutOK.html -rwxr-xr-x operator users 109 Dec 6 09:59 webauth.msg -rwxr-xr-x operator users 199 Dec 6 09:59 favicon.ico -rwxr-xr-x operator users 20045 Dec 6 09:59 aaa.gif # set web-authentication html-files k-html Would you wish to install new html-files ? (y/n):y executing… Install complete.
[表示説明]
なし
[通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表6-24 set web-authentication html-filesコマンドの応答メッセージ一覧
メッセージ 内容 Can't execute. コマンドを実行できません。再実行してください。 Can't execute this command in standby system. 本コマンドは待機系システムでは実行できません。 Can't put a sub directory in the directory. 指定されたディレクトリ内にサブディレクトリが存在します。 Can't specify "/config/wa/htdocs" in this command. ディレクトリ「/config/wa/htdocs」は指定できません。 Directory size over. 指定されたディレクトリの容量が制限値(1024kB)を超えています。 Installation on standby system failed (active system succeeded). 運用系システムへの登録は成功しましたが,待機系システムへの登録に失敗しました。 Install operation failed. ファイルの登録に失敗しました。 No login.html file in the directory. 指定されたディレクトリにlogin.htmlが存在しません。 No such directory. 指定されたディレクトリは存在しません。 Too many files. ファイル数が制限値(100ファイルまで)を超えています。
[注意事項]
- 本コマンドではhtmlファイルの内容はチェックしません。誤った内容のファイルが指定された場合,Web認証のログイン・ログアウト操作ができなくなります。
- 本コマンドは,Web認証のコンフィグレーションコマンド設定の有無にかかわらず実行できます。
- 二重化運用時に本コマンドを実行すると,待機系システムにも画面,メッセージおよびアイコンが自動的に登録されます。また,synchronizeコマンドで運用系システムと待機系システムの情報の同期を取った場合も,待機系システムに反映されます。
- 本コマンドで登録された画面,メッセージおよびアイコンは,Web認証,Webサーバのリスタート時,装置再起動時,および二重化切り替え時にも保持されます。
- 登録できるファイルの合計容量は1024kBまでです。1024kBを超えた場合は登録できません。
- ファイルは合計100個まで登録できます。なお,ファイル数が多い場合,コマンドの実行に時間が掛かります。
- 本コマンドを実行中に中断した場合,登録した画面は表示されずにデフォルト画面が表示されます。また,show web-authentication html-filesコマンドで結果が正しく表示されないことがあります。この場合,本コマンドを再度実行して画面およびメッセージを登録してください。
- ダイナミックVLANモードまたはレガシーモードでは,loginOK.htmlファイルにほかのファイルを関連付けると,ログイン成功画面が正常に表示されないことがあります。
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