コンフィグレーションガイド Vol.3
- <この項の構成>
- (1) PIM-SMを使用する構成
- (2) PIM-SSMを使用する構成
- (3) PIM-DMを使用する構成
(1) PIM-SMを使用する構成
本構成は次の場合に適応します。
- マルチキャストパケットを送信するユーザを限定しない場合
- マルチキャストパケットを送信するユーザが多数存在する場合
- [ネットワークの環境]
- 前提条件として,すべてのルータでサーバへのIPユニキャスト経路が必要です。
- 本装置間のマルチキャストルーティングプロトコルはPIM-SMを使用します。
- 各グループと本装置間のグループ管理制御はIGMPを使用します。
- 一つの装置をランデブーポイントおよびBSRとします。
- ランデブーポイントを静的ランデブーポイントとして指定することもできます。この場合,システム立ち上げ時のランデブーポイント決定までの時間を短縮できます。
- [構成図]
- 構成図を次に示します。
図14-33 PIM-SMを使用する構成図
(2) PIM-SSMを使用する構成
本構成は次の場合に適応します。
- マルチキャストパケットを送信するユーザを限定する場合(主に配信サーバなど)
- ブロードバンドマルチキャスト通信を行う場合
- 多チャンネルマルチキャスト通信を行う場合
- [ネットワークの環境]
- 前提条件として,すべてのルータでサーバへのIPユニキャスト経路が必要です。
- 本装置間のマルチキャストルーティングプロトコルはPIM-SSMを使用します。PIM-SSMはPIM-SMの拡張機能です。
- 各グループと本装置間のグループ管理制御はIGMPv2またはIGMPv3を使用します(IGMPv2またはIGMPv3(EXCLUDEモード)を使用する場合は,SSMを連携動作させる設定が必要です)。
- [構成図]
- 構成図を次に示します。
図14-34 PIM-SSMを使用する構成図
(3) PIM-DMを使用する構成
本構成は次の場合に適応します。
- マルチキャストパケットを受信するユーザが多数存在する場合
- 小規模なマルチキャストネットワークで運用する場合
- [ネットワークの環境]
- 前提条件として,すべてのルータでサーバへのIPユニキャスト経路が必要です。
- 本装置間のマルチキャストルーティングプロトコルはPIM-DMを使用します。
- 各グループと本装置間のグループ管理制御はIGMPを使用します。
- [構成図]
- 構成図を次に示します。
図14-35 PIM-DMを使用する構成図
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