コンフィグレーションガイド Vol.3
- <この項の構成>
- (1) ポリシーベースルーティングとuRPF機能の併用について
- (2) ポリシーベースルーティングとDHCP snoopingの併用について
- (3) ポリシーベースルーティングとsFlow統計機能の併用について
- (4) ポリシーベースルーティングとフロー制御の併用について
- (5) フロー検出拡張モードでのポリシーベースルーティング
- (6) ポリシーベースルーティングとMTU
- (7) 起動時のポリシーベースルーティンググループ
- (8) 系切替時のポリシーベースルーティンググループ
- (9) ポリシーベースプログラムの再起動
- (10) ポリシーベースルーティングのトラッキング機能と汎用トラッキング機能の併用について【OP-TRCK】
(1) ポリシーベースルーティングとuRPF機能の併用について
ポリシーベースルーティングとuRPF機能が同時に設定された場合,uRPF機能が優先的に動作します。このため,ポリシーベースルーティング機能は動作しない状態になりますが,対象パケットがフィルタ条件で検出されるため,統計情報はカウントされます。
(2) ポリシーベースルーティングとDHCP snoopingの併用について
「コンフィグレーションガイド Vol.2 15.1.7 DHCP snooping使用時の注意事項」を参照してください。
(3) ポリシーベースルーティングとsFlow統計機能の併用について
sFlow統計の対象パケットをポリシーベースルーティングの対象とした場合,sFlow統計で採取する次の情報はポリシーベースルーティングによる中継先の経路情報ではなく,ルーティングプロトコルに従った中継先の経路情報となります。
- ルータ型のフォーマットのうち,nexthopおよびdst_mask
- ゲートウェイ型のフォーマットのうち,dst_peer_asおよびdst_as
(4) ポリシーベースルーティングとフロー制御の併用について
ポリシーベースルーティングの対象となるパケットをQoSフローリストで検出した場合,ポリシーベースルーティングによる中継とQoSフローリストで設定したフロー制御がどちらも動作します。
(5) フロー検出拡張モードでのポリシーベースルーティング
advance access-listをVLANインタフェースに適用した場合,そのフィルタエントリはレイヤ2中継およびレイヤ3中継の両方をフロー検出の対象にします。しかし,動作にポリシーベースルーティングを設定したフィルタエントリは,レイヤ3中継だけをフロー検出の対象にします。そのため,レイヤ2中継フレームはフロー検出の対象外となり,統計情報はカウントされません。
(6) ポリシーベースルーティングとMTU
ポリシーベースルーティングリスト情報を設定したアクセスリストを適用している受信側インタフェースのMTUが,ポリシーベースルーティングの送信先インタフェースのMTUより大きいと,ポリシーベースルーティングが動作しないことがあります。ポリシーベースルーティングを使用する場合は,受信側インタフェースのMTUを送信側インタフェースのMTU以下の値で設定してください。
(7) 起動時のポリシーベースルーティンググループ
ポリシーベースプログラムが動作したあと,中継可否の監視を停止する時間が経過して中継可能な経路のうち最も優先度の高い経路を選択した場合,ポリシーベースルーティングリスト情報の運用ログを出力したりSNMP通知を送信したりしません。
(8) 系切替時のポリシーベースルーティンググループ
- 系切替の直前に経路の切り替えが発生すると,経路の設定が装置に反映されないことがあります。未設定の経路は,系切替したあと中継可否の監視を停止する時間が経過すると反映されます。
- 系切替したあと,中継可否の監視を停止する時間が経過して中継可能な経路のうち最も優先度の高い経路を再選択した場合,ポリシーベースルーティングリスト情報の運用ログを出力したりSNMP通知を送信したりしません。
(9) ポリシーベースプログラムの再起動
ポリシーベースルーティンググループとポリシーベーススイッチンググループは,ポリシーベースプログラムで制御しています。そのため,ポリシーベースプログラムが再起動すると,どちらの機能にも影響があります。
(10) ポリシーベースルーティングのトラッキング機能と汎用トラッキング機能の併用について【OP-TRCK】
ポリシーベースルーティングのトラッキング機能と汎用トラッキング機能は併用できません。ポリシーベースルーティングのトラッキング機能と汎用トラッキング機能を同時に設定しないでください
All Rights Reserved, Copyright(C), 2006, 2018, ALAXALA Networks, Corp.