コンフィグレーションガイド Vol.2
- <この項の構成>
- (1) 受信パケットをモニタする設定
- (2) 送信パケットをモニタする設定
- (3) あるポートの送受信パケットをモニタする設定
(1) 受信パケットをモニタする設定
- [設定のポイント]
- sFlow統計のコンフィグレーションは装置全体で有効な設定と,実際に運用するポートを指定する設定の二つが必要です。ここではポート1/4に対して入ってくるパケットをモニタする設定を示します。
図30-8 ポート1/4の受信パケットをモニタする設定例
- [コマンドによる設定]
- (config)# sflow destination 192.1.1.12
コレクタとしてIPアドレス192.1.1.12を設定します。
- (config)# sflow sample 512
512パケットごとにトラフィックをモニタします。
- (config)# interface gigabitethernet 1/4
ポート1/4のイーサネットインタフェースコンフィグレーションモードに移行します。
- (config-if)# sflow forward ingress
ポート1/4の受信パケットに対してsFlow統計機能を有効にします。
- [注意事項]
- sflow sampleコマンドで設定するサンプリング間隔については,インタフェースの回線速度を考慮して決める必要があります。詳細は,「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2 sflow sample」を参照してください。
(2) 送信パケットをモニタする設定
- [設定のポイント]
- sFlow統計機能を,受信パケットまたは送信パケットのどちらに対して有効にするかは,インタフェースコンフィグレーションモードで設定するときにsflow forward ingressコマンドまたはsflow forward egressコマンドのどちらを指定するかによって決まります。ここではポート1/2から出て行くパケットをモニタする設定を示します。
図30-9 ポート1/2の送信パケットをモニタする設定例
- [コマンドによる設定]
- (config)# sflow destination 192.1.1.12
コレクタとしてIPアドレス192.1.1.12を設定します。
- (config)# sflow sample 512
512パケットごとにトラフィックをモニタします。
- (config)# interface gigabitethernet 1/2
ポート1/2のイーサネットインタフェースコンフィグレーションモードに移行します。
- (config-if)# sflow forward egress
ポート1/2の送信パケットに対してsFlow統計機能を有効にします。
- [注意事項]
- 送信パケットを有効にすると本装置の自発パケットも収集されます。sFlowパケットも収集対象に入りますので,コレクタに繋がっているポートの出力を有効にする場合は注意してサンプリング間隔を設定してください。送信パケットを有効にしている場合は永久ループを避けるためサンプリング間隔は2以上でしか設定できません。
(3) あるポートの送受信パケットをモニタする設定
- [設定のポイント]
- あるポートに対して送受信するトラフィックを両方ともsFlow統計機能の対象にできます。ここではポート1/3に対して入ってくるパケットと出ていくパケットをモニタする設定を示します。
図30-10 ポート1/3の送受信パケットをモニタする設定例
- [コマンドによる設定]
- (config)# sflow destination 192.1.1.12
コレクタとしてIPアドレス192.1.1.12を設定します。
- (config)# sflow sample 2048
2048パケットごとにトラフィックをモニタします。
- (config)# interface gigabitethernet 1/3
ポート1/3のイーサネットインタフェースコンフィグレーションモードに移行します。
- (config-if)# sflow forward ingress
ポート1/3の受信パケットに対してsFlow統計機能を有効にします。
- (config-if)# sflow forward egress
ポート1/3の送信パケットに対してsFlow統計機能を有効にします。
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