コンフィグレーションガイド Vol.2

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12.2.1 固定VLANモード

認証対象端末が認証前のときは,MACアドレステーブルに登録されず,接続されたVLAN内へ通信できない状態です。認証が成功すると,端末のMACアドレスをMACアドレステーブルに登録し,VLAN内へ通信できるようになります。

本装置では,認証ポートとして次のポートを設定できます。

なお,トランクポートに入ってきたTaggedフレームおよびUntaggedフレームの扱いは次のようになります。

 

図12-1 TaggedフレームおよびUntaggedフレームの扱い

[図データ]

<この項の構成>
(1) ローカル認証方式
(2) RADIUS認証方式

(1) ローカル認証方式

ローカル認証方式は,MAC認証の対象となるポートで受信したフレームの送信元MACアドレスと,内蔵MAC認証DBに登録されているMACアドレスとを照合し,一致していれば認証成功として通信を許可する方式です。

図12-2 固定VLANモードのローカル認証方式の構成

[図データ]

なお,ローカル認証方式には,MACアドレスだけで照合する方法と,MACアドレスとVLAN IDとの組み合わせで照合する方法があります。これらの方法は,コンフィグレーションコマンドmac-authentication vlan-checkで選択できます。

MACアドレスとVLAN IDによる照合時の設定条件を次の表に示します。

表12-1 固定VLANモードのローカル認証方式のVLAN ID照合

コンフィグレーション
コマンド設定
内蔵MAC認証DBのVLAN ID設定
有り 無し
有り MACアドレスとVLAN IDで照合します。 MACアドレスだけで照合します。
無し MACアドレスだけで照合します。 MACアドレスだけで照合します。

(2) RADIUS認証方式

RADIUS認証方式は,MAC認証の対象となるポートで受信したフレームの送信元MACアドレスと,RADIUSサーバに登録されているMACアドレスとを照合し,一致していれば認証成功として通信を許可する方式です。

図12-3 固定VLANモードのRADIUS認証方式の構成

[図データ]

なお,RADIUS認証方式には,MACアドレスだけで照合する方法と,MACアドレスとVLAN IDとの組み合わせで照合する方法があります。これらの方法は,コンフィグレーションコマンドmac-authentication vlan-checkで選択できます。

MACアドレスとVLAN IDによる照合時の設定条件を次の表に示します。

表12-2 固定VLANモードのRADIUS認証方式のVLAN ID照合

コンフィグレーション
コマンド設定
動作
有り MACアドレスとVLAN IDで照合します。
無し MACアドレスだけで照合します。

また,RADIUSへの問い合わせに用いるパスワードは,コンフィグレーションコマンドmac-authentication passwordで設定できます。なお,コンフィグレーションコマンドmac-authentication passwordが設定されていない場合は,認証を行うMACアドレスをパスワードとして用います。

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