コンフィグレーションガイド Vol.2
検出したフローに対して,階層化シェーパのユーザを指定する機能です。指定するユーザはコンフィグレーションの階層化シェーパ情報と一致するように設定してください。
本機能を使用するためには,あらかじめコンフィグレーションの階層化シェーパ情報で,シェーパ自動設定機能またはシェーパモードのどちらかを設定する必要があります。どちらも設定しない場合は本機能を使用できません。ユーザ指定のために必要な階層化シェーパ情報を次の表に示します。
表5-19 ユーザ指定のために必要な階層化シェーパ情報
ユーザ指定したフロー検出のインタフェース ユーザ指定のために必要な階層化シェーパ情報 シェーパモード,キュー数 受信側 イーサネット 装置内のNIFのうち,シェーパモードを設定した各NIFのシェーパモード,キュー数をすべて同じ設定にしてください。 VLAN 送信側 イーサネット 該当イーサネットポートを含むNIFにシェーパモードを設定してください。 VLAN 該当VLANに属するポートのNIFのうち,シェーパモードを設定した各NIFのシェーパモード,キュー数をすべて同じ設定にしてください。 フレーム送信時のNIFが階層化シェーパ機能をサポートしていない場合,指定したユーザは無視されます。なお,出力優先度とキューイング優先度は適用されます。
フローで指定できるユーザの範囲を次の表に示します。ユーザの範囲は,シェーパ自動設定機能の設定情報,またはNIFごとの階層化シェーパ情報によって決まります。
表5-20 フローで指定できるユーザの範囲(シェーパ自動設定機能のシェーパモード別)
モデル シェーパ自動設定機能の
シェーパモードフローで指定できる
ユーザの範囲※AX6700Sシリーズ共通
AX6600Sシリーズ共通RGQ,WGQ 1〜511 LLPQ 1〜255 AX6300Sシリーズ共通 RGQ 1〜255
- 注※
- 範囲の上限は,シェーパ自動設定機能で設定したユーザ数−1になります。例えば,シェーパ自動設定機能でユーザ数を10に設定した場合,フローで指定できるユーザの範囲は1〜9になります。なお,シェーパ自動設定機能のユーザ数を1に設定した場合は,フローでユーザを指定できません。
表5-21 フローで指定できるユーザの範囲(NIFごとの階層化シェーパ情報別)
モデル NIFごとの階層化シェーパ情報 フローで指定できる
ユーザの範囲モード キュー数 AX6700Sシリーズ共通
AX6600Sシリーズ共通RGQ,WGQ 8 1〜511※ 4 1〜1023※ LLPQ1,LLPQ2 8 1〜255※ 4 1〜511※ LLPQ4 8 1〜255※ AX6300Sシリーズ共通 RGQ 8 1〜255 4 1〜511
- 注※
- 階層化シェーパのシェーパモードでLLRLQオプションモードを設定している場合は,ユーザとしてllrlq1およびllrlq2を指定できます。この場合,ユーザ1および2は指定できません。
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