コンフィグレーションガイド Vol.1

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19.1.6 MACアドレス学習の制限

受信フレームによるダイナミックな学習に制限を設け,使用するMACアドレステーブルのエントリ数を管理できます。MACアドレス学習の制限には,次に説明する機能があります。

<この項の構成>
(1) MACアドレス学習の抑止
(2) MACアドレス学習数の制限

(1) MACアドレス学習の抑止

VLANごとに,ダイナミックなMACアドレス学習を抑止できます。ダイナミックなMACアドレス学習を抑止すると,そのVLANのフレームはフラッディングします。

すでにMACアドレスを学習しているときにMACアドレス学習抑止すると,学習していたMACアドレステーブルのエントリは削除します。

(2) MACアドレス学習数の制限

受信ポートまたはVLANでダイナミックに学習するMACアドレスの数を制限できます。MACアドレス学習数が制限値に達すると,ログメッセージを出力してダイナミックなMACアドレス学習を停止します。MACアドレス学習数の制限によって送信元MACアドレスを学習しなかった受信フレームは,中継しないで廃棄します。

MACアドレス学習数を制限することで,ポートまたはVLANに接続するPCなどの台数を制限することなどができます。

ポートでのMACアドレス学習数制限と,VLANのMACアドレス学習数制限はそれぞれ独立して設定できます。フレームを受信したときに,どちらかの学習数が制限に達していた場合は,そのフレームの送信元MACアドレスを学習しないで,フレームを廃棄します。

MACアドレス学習の抑止は,MACアドレス学習数の制限より優先されます。あるポートでMACアドレス学習数を制限し,すでに学習数が制限値に達している場合でも,MACアドレス学習を抑止しているVLANのフレームは廃棄せずにフラッディングします。

MACアドレス学習数が制限値に達して,学習を停止しても,すでに学習しているMACアドレステーブルのエントリは,エージングされるか,運用コマンドなどで削除されるまで有効です。

MACアドレス学習数を制限する場合,制限を解除する閾値を,制限値とは別に設定できます。MACアドレス学習の停止は,MACアドレステーブルのエントリ数が解除の閾値より少なくなったときに解除されます。

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