コンフィグレーションガイド Vol.1
リンクアグリゲーションへフレームを送信するとき,送信するフレームごとにポートを選択しトラフィックを各ポートへ分散させることで複数のポートを効率的に利用します。ポートの振り分けは,フレーム内情報による振り分け方法とVLANごとの振り分け方法の2種類があり,コンフィグレーションによってチャネルグループごとに指定できます。
- <この項の構成>
- (1) フレーム内情報によるポート振り分け
- (2) VLANごとのポート振り分け
(1) フレーム内情報によるポート振り分け
リンクアグリゲーションへフレームを送信するとき,フレーム内の情報を基にポートを選択して送信します。フレーム内の情報の参照方法は,レイヤ2中継時とIPレイヤ中継時では異なります。それぞれの参照情報を次の表に示します。
表17-2 レイヤ2中継時の参照情報
分類 中継(受信フレーム) 自発送信(送信フレーム) TCP/UDP/SCTPのフレーム
- 宛先MACアドレス
- 送信元MACアドレス
- 宛先IPアドレス
- 送信元IPアドレス
- 宛先ポート番号
- 送信元ポート番号
− IPのフレーム
(TCP/UDP/SCTP以外)
- 宛先MACアドレス
- 送信元MACアドレス
- 宛先IPアドレス
- 送信元IPアドレス
− その他のフレーム
- 宛先MACアドレス
- 送信元MACアドレス
- 宛先MACアドレス
- 送信元MACアドレス
(凡例)−:該当しない
表17-3 IPレイヤ中継時の参照情報
分類 中継(受信フレーム) 自発送信(送信フレーム) TCP/UDP/SCTPのフレーム
- 宛先IPアドレス
- 送信元IPアドレス
- 宛先ポート番号
- 送信元ポート番号
- 宛先IPアドレス
- 送信元IPアドレス
- 宛先ポート番号
- 送信元ポート番号
IPのフレーム
(TCP/UDP/SCTP以外)
- 宛先IPアドレス
- 送信元IPアドレス
- 宛先IPアドレス
- 送信元IPアドレス
その他のフレーム − − (凡例)−:該当しない
(2) VLANごとのポート振り分け
リンクアグリゲーションへフレームを送信するとき,フレームを送信したいVLANごとに宛先ポートを選択して送信します。振り分けに使用する情報は,VLANごとに割り当てられている本装置の内部的な識別子を使用します。Tag変換を使用していて異なるVLAN Tagが付与されたフレームであっても,同じVLANは同じポートに振り分けます。振り分けモードでの動作を次の表に示します。
表17-4 VLANごとのポート振り分け動作
動作分類 情報元 レイヤ2中継 フレームを送信するVLANごとに振り分け IPレイヤ中継 フレームを送信するVLANごとに振り分け 自発送信 送信するVLANごとに振り分け
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