コンフィグレーションガイド Vol.1
- <この節の構成>
- (1) 高速で多様なVLAN機能をサポート
- (2) 強固なセキュリティ機能
- (3) ハードウェアによる強力なQoSで通信品質を保証
- (4) 10Gイーサネット収容能力
- (5) 実績あるルーティング機能
- (6) ネットワーク・パーティション対応
- (7) ミッションクリティカル対応のネットワークを実現する高信頼性
- (8) 優れたネットワーク管理,保守・運用
- (9) OAN(Open Autonomic Networking)※への対応
- (10) 省電力対応
(1) 高速で多様なVLAN機能をサポート
- レイヤ2のVLAN機能
- ポートVLAN,プロトコルVLAN,MAC VLAN機能を実装
- 用途に応じたVLAN構築が可能
- スパニングツリープロトコル
- スパニングツリー(IEEE 802.1D),高速スパニングツリー(IEEE 802.1w),PVST+,マルチプルスパニングツリー(IEEE 802.1s)を実装
- VLANトンネリングによるL2-VPNの実現
- ポリシーベーススイッチング
- MACアドレステーブルによる経路情報に従わないで,ユーザが設定した送信先インタフェースにレイヤ2中継するポリシーベーススイッチングをサポート
- 中継先の経路状態に合わせて最適な経路を選択可能
(2) 強固なセキュリティ機能
- 認証・検疫ソリューション
- レイヤ2認証機能(IEEE802.1X,Web認証,MAC認証,認証VLAN)によって,エッジの物理構成の自由度を保ちつつ,PC1台1台を認証し,VLANに加入させることが可能
- 認証サーバと検疫サーバとの組み合わせによって,検疫チェックをパスしたPCだけを業務VLANに自動接続する検疫ソリューションを構築可能
- 高性能できめ細かなパケットフィルタが可能
- ハードウェアによる高性能なフィルタ処理
- L2/L3/L4条件の指定が可能
- RADIUS/TACACS+による装置へのログイン・パスワード認証およびユーザごとに実行可能コマンドを制限可能
- 不正なDHCPサーバ/固定IPアドレス端末の排除が可能
- DHCP snoopingによって,不正なDHCPサーバや固定IPアドレス端末の排除が可能
(3) ハードウェアによる強力なQoSで通信品質を保証
- ハードウェアによる高性能なQoS処理
- きめ細かなパラメータ(L2/L3/L4条件)指定が可能
- 多様なQoS制御機能
L2-QoS(IEEE 802.1p,優先制御,廃棄制御など),IP-QoS(Diff-Serv,優先制御,廃棄制御など)
(4) 10Gイーサネット収容能力
- 10Gイーサネット ポートでフル帯域を使いきる転送処理を実現
(5) 実績あるルーティング機能
- 安定した高機能ルーティング
- 広域イーサネットサービスやIP-VPNサービスを利用した拠点間接続に,OSPF機能やBGP機能を使用した信頼性の高いルーティングと,マルチパスを使った負荷分散を実現
- ルーティングソフトウェアには,実績ある弊社上位機種と同等のものを搭載
- IPv6マルチキャスト対応
- IPv4とIPv6で同一ピーク性能の実現
- 10ギガビット・イーサネットでフルワイヤレートのIPv6ルーティングを実現
- 豊富なIPv6ルーティングプロトコル(スタティック,RIPng,OSPFv3,BGP4+,PIM-SM,PM-SSM)によって,多様で柔軟なIPv6ネットワークを実現可能
- IPv4/IPv6デュアルスタック,IPv6-only環境に対応したネットワーク管理(SNMP over IPv6)など充実した機能
- 充実したIPv4ルーティングプロトコル
- 実績ある豊富なIPv4ルーティングプロトコルをサポート
(スタティック,RIP,OSPF,BGP4,PIM-SM/SSM,PIM-DM)
- ポリシーベースルーティング
- 中継先の経路状態に合わせて最適な経路を選択できるポリシーベースルーティングをサポート
(6) ネットワーク・パーティション対応
- ネットワークの水平統合・垂直統合によるコスト低減
- 論理的に分割された複数のスイッチを一つのスイッチ内に仮想的に収容するVRF機能によって,従来物理的に分かれていた複数のネットワークを一つの物理ネットワーク内に統合
- センターにレイヤ3装置を集約,各オフィスや拠点にはレイヤ2装置を配置することで,ネットワーク設計や運用管理の容易なネットワークを実現
(7) ミッションクリティカル対応のネットワークを実現する高信頼性
- 高い装置品質
- 厳選した部品と厳しい設計・検査基準による装置の高い信頼性
- キャリア/ISPで実績あるソフトウェアを継承した安定したルーティング処理
- 冗長構成による単体装置としての高信頼化
- 電源,CPU部,パケットスイッチング部の装置内冗長を採用
- 多様な冗長ネットワーク構築
- 高速な経路切り替え
高速スパニングツリープロトコル(IEEE 802.1w,IEEE 802.1s),GSRP,Autonomous Extensible Ring Protocol※1(以降,Ring Protocolと呼びます。),リンクアグリゲーション(IEEE 802.3ad),ホットスタンバイ(VRRP),スタティックポーリング※2,VRRPポーリング※2など
- ロードバランス
OSPFイコールコストマルチパスによるIPレベルの均等トラフィック分散
- 注※1
- Ring Protocolの詳細については,「23. Ring Protocolの解説」を参照してください。
- 注※2
- 指定経路上の可達性をポーリングによって確認し,動的にVRRPやスタティックルーティングと連動して経路を切り替えるための監視機能。
(8) 優れたネットワーク管理,保守・運用
- IPv4/v6デュアルスタックやIPv6環境に対応したネットワーク管理(SNMP over IPv6)など充実した機能
- 基本的なMIB-IIに加え,IPv6 MIB,RMONなどの豊富なMIBをサポート
- オンライン保守
モジュール・電源・ファンの増設/交換をコマンドレスでできます。
- SDメモリカード採用
コンフィグレーションのバックアップや障害情報採取が容易に実行できます。
- 全イーサネットポート,コンソールポート,メモリカードスロットを前面に配置
- AX3600S/AX2400Sシリーズと共通なコマンド体系で,操作性の統一によるSE,保守員の教育時間削減
- システム操作パネルの採用により,コンソール端末を使用せずに各種情報を表示し,動作指示を行うことが可能
- イーサネット網の保守管理機能のCFM(Connectivity Fault Management)をサポート
(9) OAN(Open Autonomic Networking)※への対応
- ITシステムとの連携およびネットワーク運用・管理の自動化によって,運用効率向上やTCO削減を実現
- AX-Config-Master
各装置のコンフィグレーションが不要になる自動コンフィグレーション。
ネットワーク全体でのコンフィグレーションの整合性チェック。
装置のコンフィグレーションの収集および配信のセキュリティ確保。
- AX-ON-API
CLI,SNMPに代わる新しい装置制御手段。
XML(eXtensible Markup Language),SOAP(Simple Object Access Protocol),Netconfなど,ITシステムの標準技術をエンタプライズ向けネットワーク装置に導入。
VLAN,インタフェース,リンクアグリゲーションなどの設定が可能。
- 注※
- 詳細は,マニュアル「OANユーザーズガイド AX-Config-Master編」を参照してください。
(10) 省電力対応
- 集中エンジン方式の採用によって,装置全体の消費電力を低減
- 装置の電力状態として通常か省電力かを設定によって選択可能
- アイドル消費電力を低減
- 通信を継続したまま装置を省電力状態へ移行可能【AX6700S】【AX6600S】
- 設定したスケジュールに従って装置を省電力状態へ自動で移行【AX6700S】【AX6600S】
- コールドスタンバイ方式によって待機系スイッチング機構の消費電力を削減【AX6700S】【AX6600S】
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