ハードウェア取扱説明書
- 基本スイッチング機構の増設,交換作業は,教育を受けた技術者または保守員が行なってください。
- 基本スイッチング機構の搭載部品やはんだ面には手を触れないでください。また,保管する場合は静電防止袋の中に入れて保管してください。
- 増設する場合はブランクパネルを取り外してください。また,取り外したブランクパネルは大切に保管してください。
- <この節の構成>
- (1) 取り外し方
- (2) 取り付け方
(1) 取り外し方
基本スイッチング機構を取り外すには,以下の手順で行ないます。
- 以下は装置の電源を入れたままで基本スイッチング機構を取り外す場合の手順です。
- 装置の電源を切断して基本スイッチング機構を取り外す場合は,「ステップ1」および「ステップ2」の操作は行ないません。装置の電源を切断し,「ステップ3」から操作を行なってください。
- 【ステップ1】
- 交換する基本スイッチング機構のCLOSE/FREEスイッチを押します。(CLOSE/FREEスイッチを押して5秒ほどすると,基本スイッチング機構のSTATUS LEDが消灯します。(基本スイッチング機構の電源がOFFになります。))
図5-28 基本スイッチング機構の電源の切断
- 基本スイッチング機構のスイッチを押す場合,先の折れやすいものや,虫ピン,クリップなど,中に入って取り出せなくなるようなものは使用しないでください。火災・感電の原因となります。
- 基本制御機構および基本スイッチング機構1重化の場合は,基本スイッチング機構のCLOSE/FREEスイッチを押すと,すべてのネットワークインタフェース機構の電源もOFFになります。
- 基本スイッチング機構の電源は,システム操作パネルを操作してOFFにすることもできます。システム操作パネルの操作で基本スイッチング機構の電源をOFFにするには,「AX7800S・AX5400Sソフトウェアマニュアル運用ガイド 4章 システム操作パネルの操作」を参照してください。
- 【ステップ2】
- 交換する基本スイッチング機構のSTATUS LEDが消灯していること(基本スイッチング機構の電源がOFFになっていること)を確認します。
図5-29 LEDの確認
- 【ステップ3】
- 基本スイッチング機構のネジをゆるめます。
図5-30 基本スイッチング機構のネジの取り外し
- 【ステップ4】
- 基本スイッチング機構のレバーを図のように開きます。(基本スイッチング機構が15mmほど手前に出ます。)
図5-31 基本スイッチング機構のレバーによる取り外し
- 基本スイッチング機構を取り外すときには,コネクタ部の取り外しが正しく行なわれるよう,必ずレバーを使用してください。なお,レバーを動かすときには,無理な力を加えずにゆっくりと動かしてください。
- 【ステップ5】
- 基本スイッチング機構を取り出します。
図5-32 基本スイッチング機構の取り出し
- オプション機構を取り外して本装置を使用する場合,必ずブランクパネルを取り付けてください。ブランクパネルを取り付けずにそのまま使用すると,装置のエアフローが確保できなくなります。エアフローが確保できなくなると,装置内部の温度上昇により,障害発生の原因となります。
- また,本装置が発生する妨害電波が他の機器へ影響を与えたり,他の機器が発生する妨害電波が本装置に影響を与え,誤動作の原因となることがあります。
(2) 取り付け方
基本スイッチング機構を取り付けるには,以下の手順で行ないます。
- 以下は装置の電源を入れたままで基本スイッチング機構を取り付ける場合の手順です。
- 装置の電源を切断して基本スイッチング機構を取り付ける場合は,「ステップ5」の操作は行ないません。「ステップ1」から「ステップ4」までの操作を行なってください。
- 【ステップ1】
- 基本スイッチング機構の両側面の中央を両手で持ち,基本スイッチング機構スロットに半分まで挿入します。
図5-33 基本スイッチング機構の挿入
- 基本スイッチング機構を取り付けるときには,レバーを図のように開いてください。レバーを閉じていたり,開き過ぎたりしていると,挿入時にレバーを破損することがあります。
- 【ステップ2】
- 次に,レバーを持ちながら,レバーが装置に接触するところまでゆっくりと押し込みます。このときレバーは,挿入する方向と平行になるように開いておきます。
図5-34 基本スイッチング機構の挿入(レバーが装置に接触した状態)
- 基本スイッチング機構を押し込むときは,必ずレバーを持ちながら,レバーが装置に接触するところまでゆっくりと押し込んでください。
- 上記の手順にしたがわないと,障害発生や装置故障の原因となることがあります。
- 【ステップ3】
- 左右両方のレバーが装置に接触したら,無理な力を加えずに,ゆっくり(1秒以上)内側にレバーを閉じます。
図5-35 基本スイッチング機構のレバーによる取り付け
- 基本スイッチング機構を取り付けるときには,必ずレバーを使用してください。
- また,レバーを動かすときには,無理な力を加えずにゆっくりと(1秒以上)動かしてください。
- 上記の手順にしたがわないと,障害発生や装置故障の原因となることがあります。
- 【ステップ4】
- 基本スイッチング機構のネジを締めます。
図5-36 基本スイッチング機構の固定
- ネジの締め付けにはドライバを使用してください。また,しっかりと固定されたことを確認してください。
- 装置の電源を切断している場合,次の「ステップ5」の操作は行ないません。ここで装置の電源を投入してください。
- 【ステップ5】
- 取り付けた基本スイッチング機構のCLOSE/FREEスイッチを押します。(基本スイッチング機構の電源がONになります。)
図5-37 基本スイッチング機構の電源の投入
- 基本スイッチング機構のスイッチを押す場合,先の折れやすいものや,虫ピン,クリップなど,中に入って取り出せなくなるようなものは使用しないでください。火災・感電の原因となります。
- 基本スイッチング機構を取り付けただけでは基本スイッチング機構は動作しません。必ずCLOSE/FREEスイッチを押して,基本スイッチング機構の電源をONにしてください。
- 基本スイッチング機構の電源は,システム操作パネルの操作でONにすることもできます。システム操作パネルの操作で基本スイッチング機構の電源をONにするには,「AX7800S・AX5400Sソフトウェアマニュアル運用ガイド 4章 システム操作パネルの操作」を参照してください。
- 基本制御機構および基本スイッチング機構1重化の場合,基本スイッチング機構の電源がONになると,すべてのネットワークインタフェース機構の電源もONになります。
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