運用コマンドレファレンス Vol.1
[機能]
装置に実装されたイーサネットポートの情報を一覧表示します。
ただし,イーサネットポートにRMイーサネット(AX5400Sの場合はリモートマネジメントポートおよびメンテナンスポート)の情報は表示しません。
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[入力形式]
show port [ protocol ] [<Port list>] show port vlan [{ untagged | tagged | protocol | mac | router-port}] [<Port list>]
[パラメータ]
- protocol
- ポートのプロトコル情報を表示します。省略時はポートのリンク情報を表示します。
- vlan
- ポートのVLAN情報を表示します。
- untagged
- untaggedポートとして運用しているVLAN情報を表示します。
- tagged
- taggedポートとして運用しているVLAN情報を表示します。Tag-VLAN連携のVLANは表示しません。
- protocol
- プロトコルVLANとして運用しているVLAN情報を表示します。
- mac
- MAC VLANとして運用しているVLAN情報を表示します。
- router-port
- ルータポートとして運用しているTag-VLAN連携情報を表示します。
- <Port list>
- 指定ポート番号(リスト形式)に関するイーサネットポートの情報を一覧表示します。指定できるNIF番号,Line番号の値の範囲は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
- 省略時は実装されている全イーサネットポートの情報を一覧表示します。
[実行例]
ポートのリンクの情報を一覧表示します。実行結果画面例を次の図に示します。
図17-6 ポートのリンク情報一覧表示実行結果画面例
> show port 2005/02/23 12:00:00 Port Counts: 28 Port Name Status Speed Duplex FCtl FrLen LAID/Status 0/ 0 GE0/0 up 1000BASE-SX full(auto) off 9596 1/up 0/ 1 GE0/1 down 1000BASE-SX - off 9596 2/down 0/ 2 GE0/2 down 1000BASE-SX half off 9596 -/- 0/ 3 GE0/3 down 1000BASE-SX full off 9596 -/- 0/ 4 GE0/4 down 1000BASE-SX - off 9596 -/- 0/ 5 GE0/5 down 1000BASE-SX - off 9596 -/- 0/ 6 GE0/6 down 1000BASE-SX - off 9596 7/down 0/ 7 GE0/7 down 1000BASE-SX - off 9596 -/- 0/ 8 - unused - - - - -/- 0/ 9 - unused - - - - -/- 0/10 - unused - - - - -/- 0/11 - unused - - - - -/- 1/ 0 XGE1/0 up 10GBASE-LR full off 9596 11/up 2/ 0 XGE2/0 up 10GBASE-EW full off 9596 21/up 8/ 0 GE8/0 up 1000BASE-T full(auto) off 9596 1/up 8/ 1 GE8/1 down 100BASE-TX full off 9596 2/down 8/ 2 GE8/2 down 100BASE-TX half off 1518 -/- 8/ 3 GE8/3 down 100BASE-TX - off 9596 -/- 8/ 4 GE8/4 down 10BASE-T full off 1518 -/- 8/ 5 GE8/5 down 10BASE-T half off 1518 -/- 8/ 6 GE8/6 down - - off 9596 2/down 8/ 7 GE8/7 up 100BASE-TX full(auto) off 9596 -/- 8/ 8 GE8/8 up 10BASE-T half(auto) off 1518 -/- 8/ 9 GE8/9 down - - off 9596 -/- 8/10 GE8/10 closed - - off 9596 -/- 8/11 GE8/11 locked - - off 9596 -/- 9/ 0 XGE9/0 up 10GBASE-LR full off 9596 11/up 10/ 0 XGE10/0 up 10GBASE-EW full off 9596 21/up >
[表示説明]
表17-16 リンク情報一覧の表示
表示項目 意味 表示詳細情報 Date コマンド受け付け時刻 yyyy/mm/dd hh:mm:ss 年/月/日 時:分:秒 Port Counts 対象ポート数 − Port ポート番号 情報を表示するポートのNIF番号,Line番号 Name Line名称 コンフィグレーションで指定したLine名称を表示します。Lineを定義していない場合は−を表示します。 Status Line状態 up:運用中(正常動作中)
down:運用中(回線障害発生中)
init:初期化中またはネゴシエーション確立待ち(オートネゴシエーション機能が動作中)
test:回線テスト中
fault:障害中
closed:コマンドによる閉塞中
unused:未使用(コンフィグレーション未設定)
locked:コンフィグレーションで閉塞中Speed 回線速度 10BASE-T:10BASE-T
100BASE-TX:100BASE-TX
1000BASE-T:1000BASE-T
1000BASE-LX:1000BASE-LX
1000BASE-SX:1000BASE-SX
1000BASE-LH:1000BASE-LH
1000BASE-LHB:1000BASE-LHB
10GBASE-SR:10GBASE-SR【AX7800S】
10GBASE-LR:10GBASE-LR【AX7800S】
10GBASE-ER:10GBASE-ER【AX7800S】
10GBASE-ZR:10GBASE-ZR【AX7800S】
10GBASE-LW:10GBASE-LW【AX7800S】
10GBASE-EW:10GBASE-EW【AX7800S】
-:ネゴシエーション未完了Duplex 全二重/半二重 full:全二重
full(auto):全二重(自動認識による)
half:半二重
half(auto):半二重(自動認識による)
-:ネゴシエーション未完了FCtl フロー制御 on:フロー制御有効
off:フロー制御無効FrLen 最大フレーム長 当該回線の最大フレーム長をオクテットで表示。 LAID/Status リンクアグリゲーショングループIDとステータス ポートが所属するリンクアグリゲーショングループID/ステータス
リンクアグリゲーショングループID:1〜128
up:データパケット送受信可能状態
down:データパケット送受信不可能状態
dis:リンクアグリゲーション停止(disable)状態
リンクアグリゲーションに所属しないポートの場合は-/-を表示します。
[実行例]
ポートのプロトコル情報を一覧表示します。実行結果画面例を次の図に示します。
図17-7 ポートのプロトコル情報一覧表示実行結果画面例
> show port protocol 2005/02/23 12:00:00 Port Counts: 28 Port Name Type VLAN STP QoS Filter FDB Ext. 0/ 0 GE0/0 Tagged 4000 0 0 0 2 - - T L - 0/ 1 GE0/1 Tagged 1 1 0 0 0 - - - - - 0/ 2 GE0/2 Tagged 4000 500 12000 12000 7 - - - - - 0/ 3 GE0/3 Tagged 256 256 0 0 0 - - - - - 0/ 4 GE0/4 Protocol 16 0 1 1 0 - - - - - 0/ 5 GE0/5 Mac 3 0 0 0 0 - - - - - 0/ 6 GE0/6 Untagged 1 0 0 0 0 - - - - - 0/ 7 GE0/7 Tagged 4000 100 0 0 0 - - - - - 0/ 8 GE0/8 Untagged 1 0 0 0 0 - - - - - 0/ 9 GE0/9 Untagged 1 0 0 0 0 - - - - - 0/10 GE0/10 Untagged 1 0 0 0 0 - - - - - 0/11 GE0/11 Untagged 1 0 0 0 0 - - - - - 1/ 0 XGE1/0 Tagged 4000 0 1 1 120000 - - T L - 2/ 0 XGE2/0 Tagged 4000 0 1 1 3 - - T L - 8/ 0 GE8/0 Tagged 4000 0 1 1 0 - - T L - 8/ 1 GE8/1 Untagged 1 0 0 0 0 - - T L - 8/ 2 GE8/2 Untagged 1 0 0 0 0 - - - - - 8/ 3 GE8/3 Untagged 1 0 0 0 0 - - - - - 8/ 4 GE8/4 Untagged 1 0 0 0 0 - - - - - 8/ 5 GE8/5 Untagged 1 0 0 0 0 - - - - - 8/ 6 GE8/6 Untagged 1 0 0 0 0 - - - - - 8/ 7 GE8/7 Untagged 1 0 0 0 0 - - - - - 8/ 8 GE8/8 Untagged 1 0 0 0 0 - - - - - 8/ 9 GE8/9 Untagged 1 0 0 0 0 - - - - - 8/10 GE8/10 Router-port 0 - 0 0 - - - - - - 8/11 GE8/11 Router-port 3 - 0 0 - - - - - - 9/ 0 XGE9/0 Tagged 4000 0 1 1 120000 - - T L - 10/ 0 XGE10/0 Tagged 4000 0 0 0 3 - - T L -
[表示説明]
表17-17 プロトコル情報一覧の表示
表示項目 意味 表示詳細情報 Date コマンド受け付け時刻 yyyy/mm/dd hh:mm:ss 年/月/日 時:分:秒 Port Counts 対象ポート数 − Port ポート Nif番号/Line番号 Name Line名称 コンフィグレーションで指定したLine名称を表示します。Lineを定義していない場合は−を表示します。 Type ポートの種別 Protocol:プロトコルvlan(untagged)
Mac:MAC VLAN(untagged)【AX7800S】
Tagged:Tag-VLAN(802.1Q VLAN)
Untagged:ポートvlan(untagged)
Router-port:ルータポート(含むTag-VLAN連携)
- 注意事項
- プロトコル/MAC vlanを定義した場合,untagged-portとして運用するポートだけが”Protocol”/”Mac”と表示されます。tagged-portとして運用するポートは,”Tagged”と表示します。
VLAN 共用VLAN数 ポートを共用しているvlan数(デフォルトvlan,disable状態のvlanも含みます)。
ルータポートの場合はTag-VLAN数(untagged含む)を表示します。ルータポートでTag-VLAN連携を使用しないポートでは0を表示します。STP スパニングツリーのトポロジ計算の数 single使用の場合:1
pvst+使用の場合:pvst+設定vlan数
mstp使用の場合:インスタンス数(singleとpvst+混在時はpvst+設定vlan数+1)
ルータポートでは−を表示します。QoS flow qosリスト数 ポートに設定されているflow qosリストの数を表示します。 Filter flow filterリスト数 ポートに設定されているflow filterリストの数を表示します。 FDB 学習しているfdbダイナミックエントリ数 ダイナミックに学習したfdbエントリ数を表示します。ルータポートでは−を表示します。 Ext. 拡張機能情報 D:未定義フレーム廃棄機能が設定されていることを示します。
T:Tag変換が設定されていることを示します。
L:LLDPが動作していることを示します。
O:OADPが動作していることを示します。
該当する拡張機能が設定または動作していない場合,−を表示します。
[実行例]
ポートのVLAN情報を一覧表示します。実行結果画面例を次の図に示します。
図17-8 ポートのVLAN情報一覧表示実行結果画面例
> show port vlan Date 2007/04/10 14:15:00 Port Counts: 16 Port Name Status Type VLAN 1/ 0 eht1/0 up Tagged 3,5,50,60,70,80,90,95,97,100,200,400-500 1/ 1 eht1/1 up Protocol 1,41,51,61,71,81,91,96,101,201 1/ 2 eht1/2 up Mac 1,4000 1/ 3 eht1/3 up Tagged 30,40,50,60,70,80,90,95,100,200,400-500, 600-700,703,705 1/ 4 eht1/4 up Tagged 30,40,50,60,70,80,90,95,100,200,400-500, 600-700,703,705 1/ 5 eht1/5 up Untagged 100 1/ 6 eht1/6 down Untagged 1001 1/ 7 eht1/7 down Untagged 1000(Global IP Network Yokohama_A001) 1/ 8 eht1/8 up Untagged 1 (DefaultVLAN) 1/ 9 eht1/9 up Untagged 1 (DefaultVLAN) 1/10 eht1/10 up Untagged 1 (DefaultVLAN) 1/11 eht1/11 up Untagged 1 (DefaultVLAN) 2/ 0 10gigabit-2/0 up Router-port 30,40,50,60,70,80,90,95,100,200,400-500, 600-700,703,705 2/ 1 10gigabit-2/1 up Router-port - 2/ 2 10gigabit-2/2 up Router-port - 2/ 3 10gigabit-2/3 up Router-port untagged(Network6)
[表示説明]
表17-18 ポートのVLAN情報一覧の表示
表示項目 意味 表示詳細情報 Date コマンド受け付け時刻 yyyy/mm/dd hh:mm:ss 年/月/日 時:分:秒 Port Counts 対象ポート数 − Port ポート番号 情報を表示するポートのNIF番号/Line番号 Name Line名称 コンフィグレーションで指定したLine名称を表示します。Lineを定義していない場合は−を表示します。 Status Line状態 up:運用中(正常動作中)
down:運用中(回線障害発生中)
init:初期化中またはネゴシエーション確立待ち(オートネゴシエーション機能が動作中)
test:回線テスト中
fault:障害中
closed:コマンドによる閉塞中
unused:未使用(コンフィグレーションが未設定)
locked:コンフィグレーションで閉塞中Type ポートの種別 Protocol:プロトコルvlan(untagged)
Mac:MAC VLAN(untagged)【AX7800S】
Tagged:Tag-VLAN(802.1Q VLAN)
Untagged:ポートvlan(untagged)
Router-port:ルータポート(含むTag-VLAN連携)
VLANが存在しない場合は−を表示します(ルータポートを除く)。
- 注意事項
- プロトコル/MAC vlanを定義した場合,untagged-portとして運用するポートだけが”Protocol”/”Mac”と表示されます。tagged-portとして運用するポートは,”Tagged”と表示します。
VLAN VLAN IDリストまたはVLAN ID(VLAN-Name)
- VLANが複数存在する場合,VLAN IDのリストを表示します。
- Tag-VLAN連携でuntaggedを設定している場合,”untagged”と表示します。
- VLANが一つだけ存在する場合,VLAN IDと次に示すVLAN-Nameを表示します。
・descriptionを設定している場合,descriptionの文字列の先頭から32文字を表示します。
・descriptionが未設定の場合,VLAN名称を表示します。
・Tag-VLAN連携の場合,Tag-VLAN連携回線名称を表示します。
どれも未設定の場合は何も表示しません。
- VLANが存在しない場合は−を表示します。
[ユーザ通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表17-19 show portコマンドのメッセージ一覧
メッセージ 内容 Can't execute this command in standby BCU. このコマンドは待機系BCU上では実行できません。 No operational Port. 実行可能なポートはありません。 Connection failed to L2 Manager. L2Managerプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再投入してください。頻発する場合は,restart vlanコマンド(「restart vlan」参照)でL2Managerプログラムを再起動してください。 Connection failed to Spanning Tree. Spanning Treeプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再投入してください。頻発する場合は,restart spanning-treeコマンド(「restart spanning-tree」参照)でSpanning Treeプログラムを再起動してください。 Connection failed to Link Aggregation. リンクアグリゲーションプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再投入してください。頻発する場合は,restart link-aggregationコマンド(「restart link-aggregation」参照)でLink Aggregationプログラムを再起動してください。 Connection failed to LLDP. LLDPプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再投入してください。頻発する場合は,restart lldpコマンド(「運用コマンドレファレンス Vol.2 restart lldp」参照)でLLDPプログラムを再起動してください。 Connection failed to OADP. OADPプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再投入してください。頻発する場合は,restart oadpコマンド(「運用コマンドレファレンス Vol.2 restart oadp」参照)でOADPプログラムを再起動してください。 Can't execute. コマンドを実行できません。 Configuration access busy, please try again. コンフィグレーションの取得ができませんでした。再度コマンドを実行してください。
[注意事項]
実装されているイーサネット回線以外のポートは表示しません。また,実装されたNIFボードの種別がスタートアップコンフィグレーションファイルで定義されたLine情報と異なっている場合もポートを表示しません。
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